駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

[今週のトレード] 2022/5/13

今週の資産推移は-1.3%(-283万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-2.7%、マザーズ指数が-3.8%と指数に対してアウトパフォームでした。

今週はド短期の決算ギャンブルでは勝てたものの、持ち株の決算がミスりまくって資産を削られて、なんとか指数よりマシというくらいの着地になりました。スプリックスSTIフード、新日本科学、ドラフト、守谷輸送機と5つもダメで、STIフード(原材料高の影響)とドラフト(四半期業績のブレが大きい)は心の準備があったので良いんですが残りは足下をすくわれた感じ。とくにスプリックスは子会社連結の決算期のズレがどういうふうに業績に影響するかちゃんと理解していなかったという話で、純然たる自分のミスであり、なぜ気づけなかったのか悔やまれます。

今回の決算シーズンは荒れた相場のわりに反応は悪くなくて、選好される傾向がはっきりしており(株主還元の強化、大型シクリカルなど)、いつもより勝ちやすかったと思います。それだけに今週はプラスで終えたかった。

去年11月からの下げ相場もそろそろ半年となり、コロナショック後の1年半くらい線形に資産が増えてきたのがピタリと勝てなくなって、自分のパフォーマンスがいかにマーケットの状況に左右されるか思い知らされています。やってることは基本的に小型株のロングオンリーなのでこんなものかもしれませんが、自己イメージとしてはもう少しうまく立ち回れるつもりだったんですね。自分のやってること大丈夫なのかな、と2018年(下げ相場だったが+33.6%だった)のポートフォリオを見直して当時のことを思い返したりしてます。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 216,895,109円
  • 前日比 +3,833,991円 (+1.80%)
  • 月初比 -2,157,832円 (-0.99%)
  • 年初比 -36,940,425円 (-14.55%)
現物

信用

[今週のトレード] 2022/5/6

今週の資産推移は+0.3%(+67万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+0.7%、マザーズ指数が-2.9%と指数に対してまちまちでした。

ゴールデンウィークで日本市場は月、金の2日だけ。水曜にFOMCが開催されコンセンサス通りに0.5%の利上げを発表し、ダウが当日に+932ドル、翌日-1063ドルという荒い反応となりました。リバウンドがたった1日で終わってしまい下げ相場継続という感じで、先行きはまだ暗そうです。反面、バークシャーハサウェイが株を買い始めたり、レイダリオがバブルは消えつつあると言ったり、調整もいいところまできたのかな、と思わせるニュースも出てくるようになりました。

www.nikkei.com

www.bloomberg.co.jp

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 219,724,497円
  • 前日比 -2,499,635円 (-1.12%)
  • 月初比 +671,556円 (+0.31%)
  • 年初比 -34,111,037円 (-13.44%)
現物

信用

[今週のトレード] 2022/4/29

今週の資産推移は-2.7%(-613万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-0.3%、マザーズ指数が-1.2%と指数に対してアンダーパフォームでした。

4月の振り返り記事にいろいろ書いたのでこちらは簡単に。

今週から決算シーズンが始まりました。ここまでの決算への反応はニュートラルで、4月中盤のように「えっ、この内容でこんなに売られるの?」という厳しい下げ方が連発することはありませんでした。いちおう安心しつつ、今の地合はまったく信用できないとも思っているので、守りの姿勢でなるべくダウンサイドの小さそうなポジション(三菱総研や伯東など)を取るようにしています。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 219,052,941円
  • 前日比 +647,091円 (+0.30%)
  • 月初比 -19,139,990円 (-8.04%)
  • 年初比 -34,782,593円 (-13.70%)
現物

信用

2022年4月の振り返り

パフォーマンス

3月後半のリバウンドも今は昔、上海をはじめ中国の大都市がロックダウンに入ったり、ロシアと西側諸国の鍔迫り合いがエスカレーションしてポーランドブルガリアへの天然ガス供給が止まったり、FRB理事がマーケットの臨界点を試すようなタカ派発言を連発したり、悪いニュースが矢継ぎ早に出てきて散々たる1ヶ月に。ゴールドやビットコインも下がってコモディティも頭打ちの値動きになり、マーケットは総じてリスクオフモードになっています。

今月はあまりポートフォリオを動かさず、うっかり手を付けてしまった原神をやりつつ決算の予習をしていました。好決算などポジティブな開示があってもなかなかモメンタムが続かない状況で、個人メインの銘柄は視聴率が落ちたらたちまち値を消してしまうので、結果的にはいくらか上がったら小まめに減らしておくのが正解でした。フロンティアインターナショナルや守谷輸送機を上がったところで2~3割でも減らしておけばなあ。そうしようか迷いはしたんですが。

TOPIXマザーズ指数を足して割ったくらいで、指数どおりと言えなくもないパフォーマンスではありますが、感覚的には数字よりも厳しい月でした。打っても響かない、なにをやっても勝てないという、1月の無理ゲーっぽさに近い感じ。TOPIXが1%くらいプラスなのに自分の資産はマイナスという日が連続したり、全体が上げるときにポートフォリオが付いていかずヘッジに負けることが多かったです。指数が上がってるのに自分の資産が増えないと精神的にしんどい。

今年に入ってからたいていのニュースがリセッション懸念に帰着してしまい、「インフレだ! リセッションだ!」「逆イールドカーブだ! リセッションだ!」「中央銀行の引き締めだ! リセッションだ!」「欧州エネルギー危機だ! リセッションだ!」ってのを延々やっていて、Twitterのタイムラインを眺めていてもセンチメントの悪化を感じます。

去年11/17からのドローダウンは年末の出金を調整して-15.2%となりました。だいぶ借金返済が遠のいてしまったなあ。

ポートフォリオ

ポートフォリオの一覧表です。決算ギャンブルなどのド短期のポジションは省いています。まず今月のパフォーマンスの内訳をざっくり出すと、

  1. 月の途中で買ったもの: +70万 (#2)
  2. 月初から持ってたもの: -2,430万 (#2以外)
  3. 短期トレード: +70万
  4. 指数ヘッジ: +360万

1.はお気持ちインフレヘッジで買ったINPEXのみ。

2.は月初に31,961万あったところ-2,430万で、ポジションサイズに対して-7.6%。月間騰落率の単純平均は-5.3%で、#19. #20などポジションサイズの大きなものが2桁パーセント下げたのがパフォーマンスを損ねています。「この時価総額なら明らかに安いぞ」と思って買ったものがあれよという間にそこから3割くらい下げていくんだよな、これが下げ相場……。

3.はほぼ決算ギャンブルで、今月は決算ギャンブルには厳しい地合でしたがトータルでプラスにはなりました。最大の利益はワッツの+54万、損失はエーアイテイーの-21万でした。

4.はいつも通りの指数ヘッジですが、個別株の買いポジションに対して35%くらいの金額を建てていたのに、小型新興株が劣後する月だったため2.の損失を15%くらいしかカバーできていない。日経平均&TOPIXマザーズ指数がこれくらい乖離する月は多くありませんが、ヘッジの難しさというか、そもそも自分がやっているのはどこまでヘッジと言えるのかと考えさせられます。

日本株マーケット

今月はファクターごとのリターンにあまり差が付いておらず、日替わりでころころ変わる一貫性のない地合で、1ヶ月をならすといずれのファクターも平均に近いところに落ち着いたという印象です。低ボラティリティと低ベータがトップ2で、下げ相場の中でボラティリティの小さい銘柄が相対的にマシだった、ということでしょうか。

農林水産業がトップなのはウクライナ情勢の影響、資源高にもかかわらず電気・ガスが上位にいるのは原発再稼働の折り込みによるものと思われます。最近ずっと相対弱かった食料品が上位にいるのはもう値上げの時期に入ったからでしょうか(野村のレポートによると原料高を織り込む時期は下げるけど、値上げが始まると指数をアウトパフォームする傾向があるそう)。中国のロックダウンでリセッション懸念が喧しかったためかシクリカルセクタが下位に並んでいます。

所感

  • ドル円のレートが130円を超えて、円建てで資産を保有することのリスクが喧伝されています。自分の資産は9割以上が日本株にアロケートされており、最近お誘いいただいて海外不動産の投資話を聞く機会があったりもして、今後の資産運用をあらためて考える機会になっています。

  • 自分のここ数年のパフォーマンスは、日本語で開示資料を読めること、日本の個人投資家コミュニティに属していること、消費者として店舗を訪れたり製品を試したりできることに依存していて、日本株だから出せたものと認識しています。(もちろん地合や運のおかげでもあります。もう一度500万の元手から2億にしようとしてもきっとできないでしょう)

  • 日本株以外のアセットでは優位性を出せないし、日本株でこれだけ増やせているんだからこのままでいいだろう……と思っていたけれど、今年はぜんぜんダメでTOPIXにも劣後しており、この状態が続くようなら資産のいくらかを外貨建てのアセットに替えることを考えたい。まず全世界株式のインデックスファンドを買って、あとは不動産かコモディティかな。もう少し日本株を頑張るつもりではありますが。

[今週のトレード] 2022/4/22

今週の資産推移は-2.7%(-641万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+0.5%、マザーズ指数が-8.2%と指数に対してまちまちでした。

メルカリの今週-19.2%を筆頭にハイグロースが売られて小型新興株もお付き合いで弱く、対照的に大型&バリューは堅調でTOPIXは今週プラス。アメリカも同じ傾向で、Netflixがネガティブな決算(契約者数がQonQで減少)を出して発表翌日に37%も下げたのがグロース株に冷や水となったように思います。今週の-2.7%は指数に対してまだ耐えた方ですが、3月後半のリバウンドで戻した分をどんどん吐き出しています。

jp.reuters.com

今週は決算ギャンブルのポジションをあれこれ建てて、かわりにリスク量の調整でいくつか手じまったり減らしたりして、決算シーズンの準備をする週でした。このマーケットの状況で決算シーズンに入るとしんどいことになりそうです。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 225,183,439円
  • 前日比 -2,739,637円 (-1.20%)
  • 月初比 -13,009,492円 (-5.46%)
  • 年初比 -28,652,095円 (-11.29%)
現物

信用

[今週のトレード] 2022/4/15

今週の資産推移は-1.2%(-274万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-0.0%、マザーズ指数が-3.4%と指数に対してまちまちでした。

じわじわとカネが減っております。今週発表の決算はおしなべて反応が悪く、とくに時価総額小さめのグロースの決算はポジティブな内容に見えるもの(アイドマ、Enjinなど)、見栄えの悪い数字だが開示資料であらかじめ示唆されていたラインであったもの(ウイングアーク、グッドパッチなど)が自分の感覚を遙かに超える売られ方をして、グッドパッチに至っては決算翌日にS安となり、もしこれを保有していたらたまらんなと戦慄しました。

ただグッドパッチが今日S安になってもまだ時価総額177億、会社の言うように4年後に売上100億いくとしてそのときのEPSが120円くらいかな、デザインコンサルファームとしての格があがってもっと高い単価を取れるようになればもう少しあるかもしれないけれど、でもここはファイナンスリスクもあるし……とか考えると今すぐ買おうとはならないし、PERが切り下がっているマーケットの状況からするとこんなものという気もします。

今週はロシア産石炭への制裁を見て三井松島を買って、ジャパンエンジンの大型受注のリリースを見て思い出したダイハツディーゼルを買って、決算向けのポジションを一通り畳みました。今週の決算ギャンブルはトータルでマイナスとなり、この反応の悪さのまま今月下旬からの決算シーズンに入ると厳しいことになりそう。少しは良くなることを祈りつつそろそろ予習をはじめます。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 231,594,943円
  • 前日比 +303,355円 (+0.13%)
  • 月初比 -6,597,988円 (-2.77%)
  • 年初比 -22,240,591円 (-8.76%)
現物

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信用

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[今週のトレード] 2022/4/8

今週の資産推移は-1.1%(-258万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-2.4%、マザーズ指数が-0.0%と指数に対してまちまちでした。

今週から東証が新市場区分に移行。ウクライナではロシア軍がキエフ周辺から撤退し戦線が縮小されるも、撤退した地域での蛮行があらわになって制裁や武器供与がエスカレートしつつあり、停戦交渉もなかなか進展しないし、状況はむしろ悪くなっているように思われます。木曜夜にはウクライナのニュースフローで先物が100円くらいワープしたり、3月上旬の神経質な動きに戻ってきているように見える。

www3.nhk.or.jp

アメリカ市場の指数を見ると今週ダウ-0.3%、ナスダック-3.9%、半導体指数-7.3%と顕著な差があり、金利上昇とリセッションを懸念した動きになっています。日本もトヨタ-5.0%、東京エレクトロン-10.1%などセクタを代表する株が下げており、ここ1ヶ月くらいスマホやPCの生産量が落ちており部材の発注が減っているというニュースを見るし、こういうのは株価の先見性を信じるべきという気がするし、どうもいやな感じがあります。

www.emsodm.com

今週はお気持ちインフレヘッジでいまさらINPEXを買って、かわりにJUKIを売って、決算向けのポジションを入れ替えて、ポートフォリオ全体としてはあまり変わらず。INPEXは去年10月に一度買っていて、10/15の記事で、

過去のインフレ局面でもっともパフォーマンスの良かったセクタが資源株だったことから、インフレが懸念される状況でポートフォリオに入れておこう

と書いており狙いもぴったりでしたが、なぜか12/01に手じまっており、その理由はもう思い出せない……。マザーズ指数が-7.1%も下げた週で、ポジションサイズを減らすためだったんだろうけど、優先順位の付け方をミスっているなあ。ずっと保有していれば今年のパフォーマンスは900万くらいマシになっていました。

けっきょく3月下旬にリバウンドした水準を維持できず放物線みたいに落ちてきているし、マクロな懸念材料が山盛りで「マーケットはインフレ(もしくは利上げやQT)に耐えられずクラッシュする」みたいなことを言う人がますます増えて、こんなときに株がんばってもなあ、という気分になります。去年に比べるとリスクの取り方も控えめになったけれど、ここから底を付けにいくようならさらに落として冬眠モードに入る心の準備をしておこう。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 234,339,020円
  • 前日比 -4,008,787円 (-1.68%)
  • 月初比 -3,853,911円 (-1.62%)
  • 年初比 -19,496,514円 (-7.68%)
現物

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信用

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