駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

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「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

[投資本] オニールの相場師養成講座

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ウィリアム・オニール氏は著名なグロース株投資家で、日本でも何冊も本が出ています。本書はドットコムバブルの崩壊後に書かれたもので、ドットコムバブルを踏まえて投資家たちへのアドバイスをする、という体裁で書かれています。

オニール氏は比較的短期間で銘柄を持ち替えていくスタイルで、スイングトレードがメインに駄犬には非常に参考にないりました。以下は本書のサマリです。

リスク管理について

  • 株価が買値から20~25%上がったら売り、7~8%下がったら売る。目標利益を許容損失の3倍に設定する。
  • 難しい相場では10~15%上がったら売り、3~5%下がったら売る。大事なのは利益と損失を3対1の比率に維持すること。
  • 過度な分散投資をしない。何十銘柄も完璧に把握していられる人などいない。ポートフォリオ保有する銘柄数を制限して、新しい銘柄を買いたいときにはいちばん冴えない銘柄を売ってからにするとよい。
  • 1つのセグメント(産業グループ)への配分は25~30%までに設定する
  • 大きな下げ相場では優良銘柄とされている銘柄でも下げるので、銘柄が良いからといって保有し続けてはいけない。
  • 大きな下げ相場では全ての主導株が下げるので、分散投資しているからといって保有し続けてはいけない。
  • ドットコムバブルの崩壊ではこんなに下げた。

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空売りについて

  • 値上がりしていて、価格やPERが高すぎると思われる株は絶対に空売りしないほうがよい。高いにはそれなりの理由がある。
  • 時価総額が小さく、出来高の少ない株も空売りしない方がよい。
  • 配当の大きい株も空売りしないほうがよい。
  • 誰にでも分かるようなタイミングで空売りしてはいけない。素人でもチャートを見れば気がつくような、前の安値を割ったときが正しいタイミングであることは滅多に無い。

CAN SLIM

  • C=当四半期の1株当たり利益

    • 前年同期比で当四半期EPSが大幅に増加していること(最低18から20%)
    • 四半期売上げの伸びが25%、または少なくとも過去3四半期にわたり売上増%が加速している銘柄を探す
    • 同じグループで四半期利益の強い伸びを示している他の銘柄が少なくとも1つ存在する
  • A=年間利益の増加

    • EPSの年間複利成長率が最低25%
    • 過去3年間のEPSの伸びが毎年著しいこと
  • N=新製品、新経営陣、新高値

    • 強力な新製品または新サービスが登場したか、経営陣の大きな交代があったか、その業界で良い変化があった企業を探す
  • S=需要と供給

    • トップ経営陣が大きな割合を所有している銘柄は一般的に有望
    • 公開市場で自社株を買っている企業を探す
    • 負債比率が低い企業と過去数年間に負債比率が下がっている企業を探す
  • L=主導株か出遅れ株か

    • 強い産業グループ内のトップ2または3銘柄から選んで買う
    • 相場の調整時は、平均パフォーマンスよりも弱い銘柄は買わない
  • I=機関投資家による保有

  • M=相場の方向性

    • トレンドに逆らっても勝てないので、相場がブルかベアかを見極める
    • 大した値上がりが無いのに出来高が大きく増えたら天井の兆しの可能性があるが、最初の下降時は出来高が少ない可能性がある

カップウィズハンドル

  • 上放れとなるチャートパターン。
  • 下げて(カップの左側)から全戻しして(カップの右側)、小さく調整(ハンドル)してから上に抜けるという動き。多くの場合、完成するまでに半年から1年掛かる。高値から安値への調整幅は25~40%。

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