駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

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「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

[今週のトレード] 2020/11/13

今週の資産推移は-1.6%(-196万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+2.7%、マザーズ指数が+0.1%と指数に対してアンダーパフォームでした。

水曜日にファイザーのワクチンが「9割超に効果」というニュースが出て、翌日リバーサルの流れとなってマザーズ指数が-6.4%と急落、ただ翌日からは元の流れに戻るというどっちつかずな動きでした。日本でもコロナ感染者数が増えてきていますが、株価はまだ目立って動いていないです。EUはロックダウンに至ってやっと急落したのでこれくらいなら大丈夫なんでしょうか。

jp.reuters.com

www3.nhk.or.jp

今週指数に負けているのは、日経平均が今週+4.4%と相対的に強く先物ヘッジ売りが股割きになったのと、ポートフォリオの決算反応が悪く、日本電子材料が決算発表翌日に-8.5%、トーヨーカネツが同-10.7%、富士山マガジンが同-12.5%と下げたことが寄与しています。日本電子材料と富士山マガジンは無難な数字でとくに悪い内容ではなかったと思いますが翌日は自分のイメージよりも下げて、事前にどれくらい期待が載っているかもっとシビアに見ないとならんなあと思いました。あとは日本電子材料のMSワラントも喰らって、とにかく今週はよくないことが多かったです。

決算シーズンが終わりました。今回の決算ギャンブルは35のポジションを取って22勝12敗1未確定、確定損益は合計+93万となりました。最大利益はアルペンの+82万、最大損失はTDSEの-61万でした。序盤の地合が悪くてやる気を失いかけましたが、後半は雰囲気が回復したこともあり結局はごちゃごちゃとポジションを取ってトータルではプラスで終わることができました。所感を書いておきます。

  • 大統領選のゴタゴタと被ったこと、コロナ関連のニュースがあったことなどで地合の変化が激しく、日替わりで期待値がガラッと変わる難易度の高い決算シーズンでした。

  • 全体的な反応は前回の決算シーズンよりも悪かったです。前回は明らかに織り込まれているように思われた好決算でも翌日はとりあえずGUしていたし、そのままモメンタムが2~3日続いたりしていましたが、今回は数字が悪かったり上方修正の幅が小さければGDしていたしそのまま下げ続けるケースも見られました。ただこれは前回がボーナスステージだったのであって平常時に戻っただけという印象があります。

  • 今回はコロナメリットと認識されている銘柄の反応は厳しいことが多く、家電量販店やスーパーなど、1Qで好決算を出したコロナメリットの会社はおしなべて2Qでも良い数字を出してきましたが、だからといって今回も上がるとは限らなかった。新興のグロース株も過剰に期待されていて厳しい反応になるケースが多かったです。事前に先回りしてポジションを取っている参加者がたくさんいると感じました。

  • 1Qの進捗が良かった会社や注目度の高い会社は決算直前に買われる傾向があり、決算直前の期待上げを取りにいく方法は今回も有効であったように見えます。というか持ち越しの期待値が前回にくらべて悪かったので、今回は期待上げだけ参加するほうがパフォーマンスが良かったかもしれません。

今週の取引

6254 野村マイクロサイエンス (+123,286)

手じまい。あまり気合いの入ったポジションではなかったんで、週中で雰囲気あやしくなったところで売りました。

6855 日本電子材料 (+273,769)

手じまい。同業(プローブカードメーカー)の日本マイクロニクスが11/11(水)に下方修正を出し、その内容をみて売ろうと思いました。

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日本マイクロニクスの下方修正の理由として「プロダクトミックスが変化したこと」が挙げられています。日本電子材料の業績が今期ここまで良いのもプロダクトミックスが改善したことと聞いており、またプローブカードメーカーの受注傾向は各社とも似通っていると考えられる(※ここはあまり自信がない)ことから、日本電子材料にも同じことが起きている可能性が疑われます。なんかプローブカードメーカーはそのときどきの受注傾向によって少品種大量生産だったり多品種少量生産になったりして、前者になるとそのぶんコストを抑えられて利益率が改善するらしいです。

また、日本マイクロニクスは8/11に業績予想を上方修正しており、それをたった3ヶ月で下方修正するという経緯で、この短い期間で変化があったことが示唆されます。日本電子材料は8/6に現在の業績予想を出しており、タイミング的に業績予想の前提がすでに変わっている恐れがあります。

このまま保有したとしても、せいぜい今期の業績予想を達成するくらいでアップサイドに乏しく、現在の株価が割高ではないと思うが、このまま保有し続けることもないかなと考えました。

それで11/12(木)に5000株のうち3000株を売ったのですが、その日の引け後にMSワラント(希薄化率18.86%)を発表しやがりました。これで翌日-15.7%下げて、残り2000株はその日に売りました。売ると決めたんだから木曜日に全株売っていればよかった。ただ日本マイクロニクスが下方修正を出していなければ5000株でフルに喰らっていただろうから、今回はまだ運が良かったです。

jp.investing.com

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 118,202,184円
  • 前日比 -3,401,950円 (-2.80%)
  • 月初比 +507,331円 (+0.43%)
  • 年初比 +28,664,994円 (+32.01%)
現物

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信用

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先物

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