駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

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「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

[今週のトレード] 2020/12/11

今週の資産推移は+9.1%(+1072万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+0.3%、マザーズ指数が-2.9%と指数に対してアウトパフォームでした。

月曜日が寄り天スタートで怪しい雰囲気となりましたが終わってみれば指数は横ばいくらい、MSQも平穏に通過しました。小型新興は相対的に弱かったですが、外国人投資家が直近でマザーズを売り越しており、IPOラッシュに向けた換金売りもありそうで需給が悪かったかもしれません。イギリスでついにコロナワクチンの接種がはじまり、アメリカでもFDAの緊急使用承認が近づいており、今後はワクチンが行き渡って経済が回復に向かうというストーリーが試されることになりそうです。日本はワクチン接種開始まで時間があり(来年3月ごろと報じられている)、コロナ感染者数が高止まりしており社会の雰囲気が恐怖に振れている状況です。

www.bbc.com

今週は指数を大きくアウトパフォームしています。ドーンが今週+41.2%、三菱化工機が同+35.3%となり、2つのポジションで+970万ほど寄与しています。ドーンは以下のニュースが出たことで注目され、2日連続でS高を付けました。ポジションサイズが大きめだったこと、金曜日の終わり方が良くなかったことから6000株のうち2000株を手じまっています。三菱化工機は今週に入って水素がテーマとして注目されて関連銘柄が買われ、その流れでうまいこと上げてくれました。こうなったら売ろうと思って取っていたポジションのため今週すべて手じまっています。

www.jiji.com

このニュースについては、記事に書かれたシステムの特徴(以下の引用箇所)がドーンのLive110に一致すること、Live110が兵庫県警に導入されすでに本運用を開始していることから、ドーンが有力な候補であることは確かです。しかし記事でドーンの社名が出ているわけではなく、他社のシステムが導入される可能性もあると考えられます。

システムが導入されると、110番通報を受けた警察の通信指令室の担当者は、現場の映像が必要と判断すれば通報者に映像の送信を依頼。了承が得られれば、安全な場所からの撮影を求めた上で、専用のインターネットサイトのアドレス(URL)を通報者のスマホに送信する。 URLをクリックすると自動的に通報者のスマホのカメラが起動し、撮影した動画が通信指令室に送信され、担当者は内容を現場の警察官に伝える。

来週からはいよいよIPOラッシュがはじまります。12月は以前携わったシステムの開発をスポットで手伝う予定だったのですが直前でキャンセルになり、フルにザラバを見られることになったので投機的なトレードに明け暮れる所存です(`・ω・´)

今週の取引

6331 三菱化工機 (+5,149,318)

手じまい。先週末から週初にかけていくつかニュースフローがあり、水素エネルギーの関連銘柄が物色される流れとなって、その恩恵を受けて上げてくれました。元々あまり気合いの入ったポジションではなく、何かのきっかけで買われることがあればそのタイミングで売るつもりだったため、ありがたく手じまいました。火曜日から金曜日の4日にわけて少しずつ売っていって金曜日にすべて売り切りました。

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7050 フロンティアインターナショナル (-)

新規に買いました。去年から今年5月にかけて保有していた銘柄で、コロナ後に事業環境が変わったと思って手じまったものを買い直した形になります。

12/9(水)に2Qの業績予想を開示しました。この表だけ見ると大幅な減益で見栄えが悪いのですが、2Qだけの数字としては前期2Qとおおむね同水準で、足下で業績が予想外に回復しているとわかりました。ここは財務も良く、コロナ前の業績に戻れるなら時価総額70億円はたいへん安いと思うので、翌日12/10(木)から買っていって5000株になりました。

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ただし業績が回復した理由として、人材領域で大手企業より全国販促キャンペーンを受託したと記載されており、これが継続性のあるものなのかよくわからず。人材領域というのは有報で「店頭販売支援事業」とされている、いわゆる店頭の販促支援で、子会社でいうとセルコムやフロンティアダイレクトがやっている事業と思われます。おそらくイベントの中止などでヒマになった社員をそちらに回しているのでしょうが、ずっとそればかりやらせていると華やかなイベントをやりたくて入ってきた社員が辞めていきそうな気がするし、やはりイベントや企業ブランディングの案件が戻ってきて業績も回復するというのがこの会社に期待される展開であって、今後そうなっていくかを見ていきたいです。

ここは広告代理店からの受注が売上の72%を占めており、広告代理店の受注状況を業績の先行指標として見ています。博報堂の月次で「クリエイティブ」、「マーケティング/プロモーション」の2種目を見るとあまり回復しておらず(前年同月比でざっくりマイナス3割くらい)、これが回復してくると安心できるのですが。

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ここは東京オリンピックの関連銘柄と看做されており、今後中止となったときに売られるリスクがあります。オリンピックとコロナの状況を見つつ、とりあえず3Q決算をまたいでみるつもり。ここの業績には季節性があって3Qは相対的に強い四半期なのと、わかりやすくコロナデメリットな業種なので決算に期待されることもないだろうから、それほどリスクもないでしょうし。アフターコロナを見据えていまダメージ受けている業種の株を買うにはよいタイミングだと思うので(というかシクリカルなセクタの株はすでに全体的にリバってしまいましたが)、その観点でポートフォリオに入れておきます。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 128,079,303円
  • 前日比 +5,994,538円 (+4.91%)
  • 月初比 +11,291,095円 (+9.67%)
  • 年初比 +38,542,113円 (+43.05%)
現物

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信用

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先物

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