駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

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2020年の振り返り (2) 勝った銘柄

トップ10

今年勝った銘柄のトップ10です。

銘柄コード 銘柄名 損益
7685 BUYSELLTECH +9846724
2303 ドーン +8925061
3663 アートスパークHD +8880440
6334 明治機械 +7853808
2932 STIフードHD +6910469
3633 GMOペパボ +6129747
6331 三菱化工機 +5148826
7092 FASTFITNESSJAP +2369716
3138 富士山マガジン +2330720
9709 NCS&A +2284772

去年はMyTradeのキャプチャ(チャートに売り買いのポイントを描画したもの)を貼れたんですが、残念ながら終了してしまったのでテキストだけで書いていきます。

各銘柄の振り返り

BuySell

田舎の年寄り相手に買い叩く出張買い取りシステムのおかげで競合に比べて粗利率がやたら高く、儲かるビジネスやってると思って注目していた会社。コロナデメリットな業態なのでコロナショック後に売られていたのを5月に3500株(分割後で7000株)買って、その後の値上がりで減らしていって現在2000株。現在の時価総額414億はなんか高いよなあと思うけど、業務提携やM&Aを頻繁にやっており成長意欲が旺盛なので、業績が追いついてくる可能性もあるし今の株数ならしばらく保有しようくらいに思っています。

ドーン

クラウド事業がここ数年で伸びており、公共セクタが相手で業績の見通しが付きやすく、NET119の導入が進む今年度は安心して保有できると考えて8月から9月にかけて6000株まで買って、その後Live110のニュースが出たところでちょこっと減らして現在4000株。社会インフラに関わるシステムを提供しており、一度導入したらまず解約されない強みがあり、Live110/Live119がうまく伸びてくれて手間いらずみたいな感じでバリュエーション付かないかなあと思っています。いまは思惑で注目されて個人投資家の視聴率が上がっている状態で、順当な決算が出てもガッツリ売られたりしそうでこわい。IRもうちょっと頑張ってくれたらいいのに。

アートスパーク

CLIP STUDIOの伸びを見ていてそろそろわかりやすく利益が出そうだったので、今期2Q決算発表前に5500株まで買って決算をまたいで、良い内容だったのでそのまま保有することにして、ちょっと減らして現在4000株。これもかなり人気化した状態になっていますが、ドーンと違って業績の伸びに不確定要素が少ない(100万本売れるたびにリリース出してますし、車載向けの事業は今がクソ悪く減損もしたのでこれ以上悪くはならないだろう)ので、しばらく保有できると思っています。ただ中計の実現可能性は来期まではいいとしてその先はよくわからないです。

明治機械

ここはプラントの会社で業績が四半期単位だとブレるんですが、会社の開示資料に断片的に記載される大型案件や工事の進捗情報などを継ぎ接ぎしてまとめると目先はよい決算が出ると推測できて、去年の年末ごろから買っていったもののコロナショックで株価が半分くらいになって、その後Twitterの煽り屋のおかげもあって良い感じに上がってくれて、ありがたく利確できました。ここはもう買うことはないです。

STIフード

今年のIPO銘柄。セブンの惣菜で日々お世話になっておりウマい製品を作っている認識があったこと、上場時に出る日経の社長インタビューが自信に満ちており今後の業績見通しも強気だったことから上場初日に4000株買って、途中で減らして現在1500株。ここも現在の時価総額243億はいい水準にきてると思っていて、来期は大阪に工場を新設するのでその費用が嵩むはずで本決算をまたぐかどうか悩むことになりそうです。とても良い会社だと思います。

GMOペパボ

5月にEC事業とFREENANCEに期待して買って、6月にGMO子会社がS高を付けまくる謎のGMOバブルが発生したタイミングで平均4000円くらいで売って、そうしたらその後も上がっていって現在5780円。あのGMOバブルがなければもっと長く保有していたのですが、本当にあれはいったい何だったの……。個人的に期待していたFREENANCEはさっぱりの状況で、ECの伸びしろもここからは限定的で(Suzuriはワンチャンあるかも)、今の時価総額316億だともう高すぎると思っています。監視リストには入れてあって、下がったら買いたい銘柄ではあります。

三菱化工機

水素関連で買った銘柄。上方修正が出なくもなさそうな2Q決算の進捗と、水素がテーマ化することに期待して11月に買って、12月に晴れて盛り上がってくれてそこで売るという効率の良いトレードができました。直近で1.5倍くらいになってしまいここからはちょっと買いづらいですが、水素というテーマの枠内だと筋の良い会社だと思います。

FFJ

12月のIPO銘柄。ここはシンプルなビジネスモデルで今後の業績推移が見積もりやすくて、初値ならまだ割安だと強めに確信を持てたので、デイトレスイングトレードで大きめのポジションを取ってうまいこと利益になりました。現在の4230円はフェアバリューに近いように思うけれど、需給もよいですしまだ買える水準じゃないかなと見ています。

富士山マガジンサービス

2018年から保有している銘柄。今年+24.9%とそこそこ値上がりしてくれました。紙媒体の雑誌の定期購読というニッチなサービスで、縮小する市場で残存者利益を取れるポジションにいて、KPI(とくに継続課金ユーザー数)が伸びている限りは保有できると思っています。雑誌も着実に電子書籍への移行が進んでおりどこかでKPIが頭打ちになる可能性は常にあります。自社でやっている電子書籍事業(子会社のmagaport)は売上だけは伸びている(有報の数字で売上5.6億⇒12.6億)けど利益が出ておらず、利益率が出せるビジネスでもなくてあまり期待していません。

NCS&A

これなんだっけ……。売買履歴を見ると2月上旬のコロナショック直前に絶妙のタイミングで売れて利益になったようです。過去の記事を読み返すと、Windows7リプレース特需などで前期の業績が一時的に良くなるので買ってて、kabutan煽りがきたりして上がったので売ったんですね。ここは財務が良く資産バリュー株としては評価できるけど、平均年齢が40超えてる下請けシステム会社(自社パッケージも一部あるけど)で会社の事業には魅力が乏しいし、ホテル向けのパッケージなどコロナ逆風の事業も抱えてるんですよね。でも今見たら時価総額85億になっててこれなら安いと思いました。