駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

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「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

[今週のトレード] 2021/12/3

今週の資産推移は+0.7%(+188万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-1.4%、マザーズ指数が-7.1%と指数に対してアウトパフォームでした。

11月の資産推移は-3.3%(-808万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-3.6%、マザーズ指数が-3.3%と指数に対してアウトパフォームでした。

コロナのニュースで右往左往していたら水曜未明にパウエル議長がインフレは一過性との主張を撤回してテーパリング加速を示唆、VIXが一時30を超えてピーキーでインフォデミックな相場となりました。マザーズ指数が7日連続で下げ続けてトータルの下げ幅は12%となり、木曜日にはTwitterを見ると個人の投げ売りも相当出ていたようです。今年の新興市場はちょっと下げてもすぐにリバウンドするイージーモードでしたが、最後の最後で潮目が変わりました。

www.bloomberg.co.jp

先週の記事で「今回の下げでポートフォリオをごちゃごちゃと動かすつもりもない」と書いたはずが月曜の下げっぷりを見てやっぱりマズいなと思って、相対的に自信のないポジションを落としていって、金曜日に少しだけ買い戻しました。個別株の買いポジションサイズは4.76億(11/26)⇒4.01億(12/2)⇒4.35億(12/3)と推移しました。

今週は資産の増減が極端で、1時間くらい集中してコードを書いてからマケスピをチェックしたら資産額が500万くらい変わってたり、とにかくメンタルへの負荷が高かったです。単純にボラティリティが大きいことと、指数と小型新興株の連動性がなくなってヘッジが効かなくなっていることによります。日ごとのパフォーマンスは以下のとおりですが、

  • 11/29(月) -1575万 (-6.16%)
  • 11/30(火) -112万 (-0.47%)
  • 12/1(水) +893万 (+3.74%)
  • 12/2(木) -945万 (-3.81%)
  • 12/3(金) +1927万 (+8.08%)

自分のポジションの持ち方で1日に5%も増減することは少なく(2020年でも5%以上増減した日は10日でした)、平常時の何倍にも振れ幅が増幅されている感じ。とくに指数が小動きで小型新興株だけ墜落していく時間帯の資産の減り方はコロナショックの記憶がよみがえってきて恐怖を感じるものでした。

ボラティリティでヘッジが効かない局面では個別株の買いポジションを落とさないとリスク取り過ぎになってしまうのだけど、性格的にバリュー投資で逆張りなので相場全体が下げているときにポジションサイズを縮小するのは精神的な抵抗感が強い。投資行動が自分の性格に制約されるってのを痛感しますが、自分に無理なくできて、いい感じにリスク管理できるようなやり方をしたいものです。あとは油断するとポートフォリオが小型のグロース株ばかりになってしまいがちで、こういうときの食らい方がキツくなるので、引き出しを増やして分散効果が利くポートフォリオを維持したい。

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11月は決算シーズンを乗り切ってTOPIXを10%ちょいリードしていたところから後半の地合悪化で一気に削られて、終わってみればTOPIXと同じくらい。ポートフォリオで2桁%上がった銘柄は日本一ソフトウェア+19.5%、イノベーション+17.5%、テラプローブ+12.5%、シダックス+12.3%。2桁%下がった銘柄は勤次郎-30.7%、アートスパーク-22.5%、テクノスマート-21.6%、ユーザベース-21.0%、STIフード-19.4%、ガイアックス-14.6%、CARTA-12.8%、きずな-12.2%、浜井産業-12.1%、フロンティアインターナショナル-11.8%、セルム-10.7%でした。

資産推移の内訳(含み損益込み、概算)としては、上がった4つの銘柄で+1500万、下がった11つの銘柄で-2400万。先物のヘッジ売りで+600万、決算ギャンブルで+200万、その他で-900万でした。

前半のリードをおじゃんにしてしまい、上の方で書いたことと同じで新興市場が崩れたときの対処の難しさを思い知らされる月となりました。

今週の取引

3688 CARTA (+3,567,441)

ポジション調整の手じまい。事業の状況に問題はありませんが、買値から上がって割安でもなくなっていると思うこと、うっすらと期待していた電通グループのネット広告事業再編がCARTAを巻き込まない形(セプテーニ連結子会社化)となり、今後さらなる動きがあるとしてもまだ先になるだろうことから手じまいました。

7367 セルム (-8,592,098)

ポジション調整の手じまい。ここも事業の状況に問題はありませんし、むしろコロナの影響から脱して思いのほか好調ですが、2Qまでの進捗が良く上方修正が期待されていると思われるところログミーファイナンスの書き起こしで社長が以下のように発言しており、

また今後の業績上振れ分については、人材採用の前倒し等、翌期以降の成長力の向上に向けて積極投資していきたいとも考えています。

今期の利益をガイダンスの水準に着地させてくる可能性が高そうで、ここでポジション外しておくかと考えました。

しかし-860万は負けすぎです。上場直後の相対的に人気のない銘柄をほいほい買いに行って、その後の需給がこなれるまでの調整に付き合わされるという、自分が大きく負けるパターンの1つをなぞっています。たとえば上場から1ヶ月待って1100円あたりで買っていれば損失は半分以下で済みました。ここ1年くらいは自分から見て割安で、かつ事業が好調でも、公募価格より遙か下まで沈んでいってその水準で推移する銘柄が目立ち(たとえばペイロールやデコルテなど)、同じ負け方をまたやりかねない。ポートフォリオでは全研本社も似たような感じ。ちょっと考えないと。

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ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 257,762,803円
  • 前日比 +19,270,787円 (+8.08%)
  • 月初比 +18,752,416円 (+7.85%)
  • 年初比 +131,744,884円 (+104.54%)
現物

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信用

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先物

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