駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

2022年2月の振り返り

そんなわけで今月も振り返りの記事を書きます。

パフォーマンス

2月は指数にも勝ててそこそこのプラスで終われました。1月はなにをやってもダメで、さっぱり勝てる気がしない絶望感がありましたが、2月はそれに比べたら難易度がマシにはなりました。RPGのボスで最初は無敵状態だけど途中からダメージが通るようになるやつがいますが、1月から2月への変化はああいう感じ。決算シーズンの通過後はグロース株でも業績の良いものやより割安なものが買われるようになり、メリハリが付いてきたと思います。

去年11/17からのドローダウンは年末の出金を調整して-16.6%となりました。同期間の指数はTOPIX-7.4%、マザーズ指数-38.3%。これを埋められれば一息付けるところですが先は長い。

ポートフォリオ

f:id:bone-eater:20220228231648p:plain

ポートフォリオの一覧表、これ手作業で作るのめんどいから少しでも自動化したいな……。まず今月のパフォーマンスの内訳をざっくり出すと、

  1. 月の途中で買ったもの: +300万 (#3, #4, #10, #11)
  2. 月初から持ってたもの: +530万 (1.の4つ以外)
  3. 短期トレード: +340万 (表には含まれていない)
  4. 指数ヘッジ: +100万

1.は決算の内容を見てポートフォリオに入れたもの。

2.は月初に26,289万あったところ+530万で、ポジションサイズに対して+2%くらい。デコルテ、新日本科学を決算前にある程度買っておいて、決算後の上げを取れたのが大きく寄与しています。また、決算がダメだったシャルレを決算発表直前に全量てじまったこと、イノベーションを1000株に減らしておいたことで損失を減らせました。同じく決算がダメだったSTIフードとシダックスはそのまま食らっています。

3.は月の途中で建てて月末までに手じまったもので、ほとんどが決算ギャンブルです。

2月の利益は半分以上を1.と3.で稼いでおり、決算ギャンブルや決算後のモメンタムトレードにもっと大きな資金をアロケートしたほうがよいのかも。2021年の約定一覧を集計したときも同じような結果が得られて、より短期のポジションのほうが資金効率が良かったです。期待値のなくなったポジションを漫然と引っ張っちゃってるケースが多いのだと思う。

日本株マーケット

f:id:bone-eater:20220228232234p:plain:w400

2月のファクターを見ると、グロースよりバリューのほうが強かったのと、これまで売られていた銘柄が反発したリバーサル相場だったことがうかがえる。「高今期経常利益変化率」あたりが上位にいるのは決算後に内容の良かった銘柄が買われたことがあらわれていると思います。1月ほどハッキリした傾向はなくて、たしかにそのときどきで買われるものがころころ変わった1ヶ月でした。

ウクライナ情勢の悪化で利上げの折り込みが巻き戻されていて、目先はグロース優位になると言う人が多いです。来月はまるっと変わったグラフになるかもしれず、1月からのイメージを引きずらないようにしたほうがよさそう。

あと、指数がマイナスだったわりに全体的に数字が高いように思うけど、これはなぜだろう……。(株マップの「ファクター別指数ランキング」前月比をそのまま貼り付けています)

f:id:bone-eater:20220228233547p:plain:w400

海運、鉄鋼がトップ2。高配当株が選好される環境で、いずれも決算にあわせて増配が発表されたのが大きかったように思います。資源株やエネルギー株も強く、自動車や半導体などシクリカルな製造業は売られました。先月強かったトヨタも今月-4.8%と指数に劣後しています。

所感

  • 今回の決算シーズンは売りのほうが勝ちやすく、小型で期待の入った決算をショートでまたげば期待値があったように見えました。グロース株のバリュエーションが切り下がる局面で、決算発表はその契機になりやすいというのがあるのかも。コンセンサス通りの決算を出したのに20%くらい下げて、PERはそのまま元に戻らない、みたいな。保有していた株で言うとイノベーションはこれからPER13のままで、PER20台にはなかなか戻らないんじゃないかと思います。ショートにはどうも抵抗感があって、決算ギャンブルはほぼ買いのみでやっていますが、ショートも選択肢に入れられるようにしたい。

  • 2月の後半はウクライナ一色となりましたが、現地の戦況とマーケットの動きはさほど一致せず、キエフへの侵攻が始まったと思ったら強烈にリバウンドしたりするし、自分の見立てで裁量トレードしたらこりゃ絶対負けると思いました。TwitterのTLには果敢に指数を売り買いして勝っている人たちがいるけれどあれは特殊な能力だし、自分とは見ているものが違うのだとおもう。