パフォーマンス
6/10に発表された米国CPIが8.6%と予想を上振れしてセンチメントが急激に悪化、下げ相場に突入したと思ったら下旬にかけてなんとなくリバウンドし、指数は小幅な下落に収まりました。しかしリセッション懸念はさらに高まり、半導体がヤバいだの住宅市場がヤバいだのと先行き不安なニュースがどんどん出てきて、相場の雰囲気は指数以上に悪くなっているように感じます。ここからリセッションに入るとして、その先を取りに行くような動きが出てくるにはまだ時間がかかりそう。
今月のIPOはやけに活況で、吸収金額大きめの銘柄が次々上場したわりには初値から買われて上げていくものが目立ちました。たしかに今月のIPOはわりと粒がそろっていたと思いますが、それにしても意外な強さで、個人の待機資金や投機への意欲はそれほど落ちていないのかもしれません。ここ2ヶ月くらい日本株のほうが相対強く、アメリカ株に向かっているお金が少しは日本株に戻ってきてくれるとよいのですが。
今月は主にシダックスのおかげで指数を大きく上回るパフォーマンスとなり、ワンチャンあれば今年プラ転できそうなところまで戻ってきました。1年終わってプラスかマイナスかで精神的にぜんぜん違うわけで、できることならプラスで終わりたい。今年後半が平穏なマーケットでありますように。
ポートフォリオ
毎月貼っているポートフォリオの表です。今月のパフォーマンスの内訳をざっくり出すと、
- 月の途中で買ったもの: +100万 (#7, #9, #10, #13, #17)
- 月初から持ってたもの: +560万 (1.の5つ以外)
- 短期トレード: +380万
- 指数ヘッジ: +200万
- 配当: +140万
1.は高配当枠で#13と#17を、前から買いたいと思っていたグロース株で#7, #9, #10を入れてます。ピープルは隠れ高配当で、今期の業績がEPS100-120円あたりに着地すると思っていて、配当性向100%なら配当利回り7-8%になるから買えるでしょ、で買っています。グロース3つは成長性に対して割安であり、かつ今後リセッションに入ったとしても業績へのダメージが小さいものを選んでいるつもり。トビラシステムズは携帯キャリア相手の売上が大きく、サービスも不景気で解約されにくいはず、タカヨシは小売りで主に野菜や弁当を扱っておりこれも不景気の影響は小さいだろうとか、そういう感じです。
2.は月初29,670万のポジションサイズに対して+560万となり、パーセンテージにして+1.9%。指数を上回るパフォーマンスを出せた月となりました。先月に続きシダックスの寄与が大きく、今年は本当に助けられています。
3.は決算ギャンブルが+2万、IPOセカンダリが+150万、決算発表後の短期トレードで+230万。決算ギャンブルは三井ハイテックで-110万と喰らったのが響いてほぼトントンに終わりました。1Qの決算短信を見て勝利を確信したのにどうしてこうなった……。あとはファーマフーズの決算発表後のリバウンドを取れたのが+140万と大きめに寄与しています。
日本株マーケット
リセッション懸念を背景にディフェンシブ、低ベータのセクタが買われ、農水や食料品が上位に。電気ガスがトップにいるのは原発再稼働をテーマに電力株が買われたのと、コモディティ価格が一段落しているからかな。景気敏感株はおしなべて下位におり、今年ここまで好調だった資源株も今月は低調でした。
バリュー優位の1ヶ月だったような印象でしたが低PERが下から3番目におり、ファクターよりもセクタの選好が強かったんでしょうか。低PERが下位なのはシクリカルバリューが売られたからで、低PBRや低ROEが上位なのは金利の動向で銀行や保険が買われたから、とか。今年ここまで強かった高配当株が今月はそうでもなくて、高配当利回りと低配当利回りでほとんど差がないのが気になります。