パフォーマンス
インフレのピークアウトが見えてきてマーケットがリスクオンに転換、長い下げ相場の中の一時的なリバウンドじゃないのかな? と思いながら強い相場が存外続くのでしかたなく付いていく……という1ヶ月でした。しかし8/26(金)未明のジャクソンホールでパウエルがタカ派な講演をして雰囲気が変わり、今週は9/1(木)まで下げっぱなしとなっており、これからもう一度底を試しにいくことになりそうです。
8月は小型新興株の地合が際だってよく、コロナショック後の一時期に匹敵するほどのイージーモードでした。決算や材料への反応がヌルくて、ちょっと目立つとわらわらと人が集まってきて株価が持ち上がっていく感じ。新興メインでスイングくらいの短めのポジションをつないでいくスタイルの人は今月+20%、+30%といったパフォーマンスを簡単に出していて、とにかく浮ついた相場でした。
ただ信用残は3兆円弱の水準であまり変わっておらず、グロースでも大型株はそこまで強くなかったですし、一時退避的にバリューや高配当にお金をおいていた個人がグロースに戻ってきたという、セクタローテーションの一種みたいな動きだったのかなと思っています。個人に人気の銘柄がやたらと強かったですから。この相場がたった1ヶ月だけのイージーモードで終わってしまわないと良いのですが。
ポートフォリオ
ポートフォリオの状況です。証券会社が3つに分かれるとこの表を作る手間も増えてしまいそう。めんどいな。今月のパフォーマンスの内訳をざっくり出すと以下の通り。
- 月の途中で買ったもの: +870万 (#1, #2, #7, #11, #18)
- 月初から持ってたもの: + 120万 (1.の5つ以外)
- 短期トレード: +1580万
- 指数ヘッジ: -170万
1.はリユース企業のゲオ、テイツー、ブックオフと、決算絡みで買ったsantecとルックHD。ルックHDは韓国が好調で今期もう一回上方修正を出せるはず。santecは四半期業績のモメンタムが続いてくれればと思っています。
2.はは月初31,276万のポジションサイズに対して+120万となり、パーセンテージにして+0.4%。マザーズ指数はおろかTOPIXにも負けていますが、決算が全体的にいまいちだったことが大きいです(ドラフト、インタースペース、浜井産業など)。インタースペースはちょっと思っていたのと違ったのですべて手じまい、他にガイアックスとINPEXも手じまっています。
3.はほぼ決算ギャンブルによるもので、バブリーな地合にいまいち乗れなかったぶんを決算ギャンブルで補ったような形になりました。ギックス(+481万)、三井松島(+465万)の寄与が大きいです。三井松島は上方修正&増配がセットで出てこなかったら相当下げただろうから、今月は引きも良かった。
日本株マーケット
コロナの収束や入国者数上限の引き上げで空運がトップ。他には資源株が強かったんですね(あまりそういう印象がなかったので意外に感じる)。今年ここまで強かった銀行や不動産が下位に、弱かった精密機器や化学が上位におりリバーサルっぽい傾向もあります。
低時価総額、高信用残が上位にいて個人が恩恵を受ける相場だったことが伺えます。低PERと高PERがそろって上位にいますが、低PERは自動車などシクリカルバリューが買われたせいかな。低配当利回り>高配当利回りと高配当株が劣後しており、高ROEなどクオリティ系のファクターが下位にいて、今年ここまでの傾向とは違った1ヶ月でした。これが続くほうがありがたいけれど続かないような気がします。