駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

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「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

2022年の振り返り (1) 今年の相場

気づいたらもう年が明けていて、2022年のことなんてすぐに記憶の彼方へ消えていってなってしまいそう。忘れないうちに振り返りの記事を書いておきます。ええと、去年は何があったんだったっけ……。

1年の流れ

年明けに思いっきり喰らう

2021年の11月から相場が崩れて下げ相場に突入、逆張りで増やしたポジションを過積載ぎみに抱えて年初を迎えることになり、1月の急落が大ダメージとなって月間のパフォーマンスは-20.2%と初っぱなからえらいことに。年初の時点で2.54億の口座資産に対して4.73億も個別株の買いポジションを建てていて、グロスでいうと186%もあったんですね。小型新興株が劣後したため指数ヘッジも大して効かず、こりゃグロスを落とさないとダメだと惰性で持ってたポジションをあれこれ手じまって、月末時点で151%まで減らしました(それでもまだ大きいな……)。

2021年の後半からグロース株のバリュエーションが切り下がる局面に入ったという認識はあって、PERが50とか100とかあるようなのは年初の時点ではポートフォリオから落としてあったんですが、それでもアホほど喰らってますね、うーん。性格が逆張りなので下げ相場の序盤でむしろポジションサイズが増えることが多く(これは最近は自覚してかなり自重するようになったとは思う)、回避行動が遅れてそのぶん負けがかさむのが毎回のパターンで、でもこれは性格的なものだからある程度は仕方ないんだろうな、せめて自分を律して少しでも軽傷に抑えるようにしよう、くらいに考えています。

ウクライナ、インフレ、利上げ

ウクライナで戦争が起こってインフレも止まらず、マクロや地政学リスクに振り回される苦手な相場が夏ごろまで続きました。この時期のポートフォリオを見るとINPEXを買ったり、丸紅を買ったり、おまけで三井松島を買ったりしていて、他にもコモディティ市況に恩恵を受ける株をいろいろと触っています。この時期から高配当株を意識して触るようにもなりました。今年の収支を見るとINPEX+65万、丸紅+94万、三井松島+784万とプラスには寄与していたようです。三井松島でこれだけ勝てたのは2Q決算を大きめにまたいだ決算ギャンブルのおかげ。

この時期のパフォーマンスは低調でずっと年初来マイナスが続き、3/8には-24.03%まで落としています。今年はプラスで終われたら大健闘だと思っていたし、金銭感覚も保守的になってて歯医者で矯正の費用を50万くらい支払うのに「株で何千万も負けてるのになあ」と抵抗感があったのを覚えています。自分の生活と株の収支をあたまの中で切り離すべきなんでしょうけど、なかなかその境地にはなりません。

センチメント改善と局所的バブル

次第にウクライナ情勢がマーケットの耳目を集めなくなり、社会のコロナへの恐怖が薄らいだりして、個人のセンチメントも改善してテーマ株やIPOセカンダリに局所的に資金が集中するバブルっぽい光景が見られるようになりました。テーマとしてはリユースや円安恩恵、パチンコ(スマート化)など、IPOセカンダリでは特定のグロース株(M&A総研やEDP、サンウェルズなど)が盛り上がりました。今年高いパフォーマンスをあげた個人は大半がこの時期にうまく立ち回った人だと思います。

7/26に年初来でプラ転し、そこからはわりと良い感じで年末までいけました。この時期に貢献してくれたのはINTLOOP、サンクゼール、IGポート、tripla、ギックス、サンウェルズあたり。リユースにはうまく乗れて、円安恩恵はそこそこ、パチンコは触れず。IPOセカンダリもそれなりに当たりを引けて、今年後半のパフォーマンスは引きの強さでゲタを履いている部分があります。スイングくらいの時間軸で流行りの銘柄を乗り換えていく人が勝ちやすく、グロース株を長期保有する人は振るわないという、スタイルの違いがパフォーマンスに大きく影響する相場でした。この傾向は来年も続きそうな気がします。