駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

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「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

2023年1月の振り返り

パフォーマンス

年初3日は雲行きが怪しかったもののその後は上げに転じて、日銀会合のごたごたも乗り越えて低いボラティリティのままスルスルと上がって行くゴルディロックスっぽい相場に。ニュースの記事にもマクロ経済の見通しに楽観的な論調が増えてきて、センチメント指数も急回復していますが、これをどれだけ信頼してよいのかさっぱりわからない。

とはいえ地合がよいのは確かなので決算シーズンを強気のリスクテイクで通過中で、いまのところは上手くいっています。1月末時点でネット124%(個別株ロング194%、指数ショート70%)で、感覚的に自分の許容リスクの上限に近いのでストレスがあります。個別株ロングのポジションサイズは6.81億で過去最大の金額です。

去年の1月は-20%の大惨事で、その後もしんどい時期が続きましたが、今年はプラスでスタートできてほっとしてます。年初来がプラスだとやっぱり精神的に余裕が出ます。気にしちゃいけないというのは頭では分かっているんですけどね。

ポートフォリオ

ポートフォリオの状況です。今月のパフォーマンスの内訳をざっくり出すと以下の通り。

  1. 月の途中で買ったもの: +140万 (#13, #21)
  2. 月初から持ってたもの: +2810万 (1.の4つ以外)
  3. 短期トレード: +820万
  4. 指数ヘッジ: -1120万
  5. 配当 +20万

2.は月初59,296万のポジションサイズに対して+2,810万となり、パーセンテージにして+4.7%でおおむね指数どおり。IT系のグロース株(#3, #5, #6, #7, #8)がパフォーマンスに貢献した反面、去年よかったリユース(#24, #30, #31)が足を引っ張りました。リユースは個人がたくさん買い込んでいるから、グロースが相対優位な環境になると他を買うために売られるんでしょうか。EDP、日本製鉄がここまで上昇するのは意外で、EDPは持ちきれず半分に減らしています。

3.はほとんどが決算ギャンブルで、プログリットの+466万が最大の利益でした。たまにこういう大当たりを引けることがあります。

日本株マーケット

鉄鋼がトップ、他にもシクリカルなセクタが上位を占めて、食料品や医薬品などディフェンシブが下位というハッキリした傾向。金利上昇の恩恵を受ける銀行業や証券業も上位に入っています。一番右の「1年」と比べると逆相関っぽくなっていて、去年のリバーサルっぽい動きだったように見えます。これが一時的な反発なのか、2月以降も継続する傾向となるのかどうか。

グロースっぽいファクターが上位を占めており、高ベータや低配当利回りも上の方にいるという、こちらも去年さんざんやったリセッション織り込み相場の逆を行っている感じ。低時価総額>高時価総額となっていたり、高配当が下の方にいるのはやや実感とずれているような気もします。監視リストの高配当株は1月も強かったように思いますが、海運株が売られたり、高配当株の中でも優劣があったのかもしれません。

所感

  • 前回の決算シーズンがちっとも勝てずにもうダメかも……と思ったら今回はふつうに勝てていて、同じことやっているのに結果がガラッと変わるのが株の難しさだと思います。このあたりのプレイ感覚もパチンコパチスロに通じるものがあって(ボーダー超えてる台を打ち続けていても負けが込んだりする)、パチンコあがりの人が株で有利になる理由の1つなのでしょう。