駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

[今週のトレード] 2022/1/21

今週の資産推移は-7.4%(-1693万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-2.6%、マザーズ指数が-3.8%と指数に対してアンダーパフォームでした。

今週も指数に劣後してとんでもない勢いで口座のカネが減っています。えーとなんでこんなに減ってるのかというと、概算で今月ここまで-4850万の内訳が

くらい。個別株が指数に勝てず、ヘッジが効かず、決算ギャンブルなど短期トレードで穴埋めもできていない。

年初に持っていた銘柄を表にして眺めると、べつにPERが低いから下がらないってわけでもなくて、自分が主観的に感じている自信や割安さと今月の騰落率は相関がないように見える。個人しかいない小型株はこういう地合でだれも上を買わなくなるとバケツリレーで延々と下げていくし、今月はその下げをフルに食らっている感じ。中長期のポジションでもいったん外して相場が落ち着いてから買い直せばよいのかもしれないけど、流動性がなくてスプレッドも大きいやつだとポジションを立て直すのに大きなコストが掛かるわけで……。いまの時価総額が安いと信じられるポジションなら黙って握っておいて良いんですかね、このあたり何が正しいのかいまだに定見を持てない。

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個別株の買いポジションは年初に47,294万だったのが今日で30,684万となり、けっこう畳んだつもりだけどまだまだ大きい。勝っている時期が続いて自分が取っているリスクに鈍感になり、そこからの急落局面で食らうのはコロナショックのときと同じことを繰り返しています。何年も株ブログを書いている人たちをみてもスタイルを変えられる人はごくわずかで、たいてい同じようなことを続けて同じ失敗をされており、自身の欠点を克服するにはよほど自覚的でなければならないのだと思う。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 205,387,442円
  • 前日比 -1,998,410円 (-0.96%)
  • 月初比 -48,448,092円 (-19.09%)
  • 年初比 -48,448,092円 (-19.09%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2022/1/14

今週の資産推移は-1.5%(-350万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-0.9%、マザーズ指数が-4.3%と指数に対してまちまちでした。

アメリカではQTが取り沙汰され、日本ではコロナがいよいよ拡大フェーズに。流行が早かった南アフリカやイギリスではすでにピークアウトしており、拡大開始から1ヶ月程度でピークを付けています。日本でも同じ推移になるとすると今月末~来月頭で、アフターコロナを買うならそのすこし手前でしょうか。

www.shenmacro.com

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マザーズ指数は去年11/17の高値1,189.00に対して現在844.78で-29%、対して同期間のTOPIXは-4%に過ぎず、個人投資家のパフォーマンスを見てもポートフォリオのカラーによって明暗がわかれています。大型株やバリュー株主体の人はたいして減らしておらず、全体としてそこまで悲壮感を感じないのもそのためでしょう。自分は同期間で-14%です。

今週は板の薄い小型株で寄りから巨大な成り売りが出たり(全研本社、デコルテなど)、特に悪くないように見えるグロース株の決算翌日にS安近辺まで売られたり(SanSan、ウイングアークなど)、普段見られないようなぶん投げっぽい売り方が散見されました。ずっとこれが続くとは思わないし、そろそろ選別の効いた値動きになってくれるとよいのですが。

今週も引き続きグロース株を手じまって撤退戦をやってる感じで、これがあと一ヶ月も続くといよいよしんどくなってきそう。下手したら半年や1年続くかもしれないし、そうなったらどうしようか真剣に考え始めました。

今週の取引

3663 アートスパーク (+10,456,378)

手じまい。前回の本決算で中計を下回るガイダンスを出してきて売られた記憶があり、かつ次の本決算で中計に沿うガイダンスを出せるかどうか足下のKPI推移とUI/UX事業の赤字の出方をみると覚束なく、どちらかというと大丈夫そうだけど中計通りのガイダンスで株価が上がるかというと微妙だろうし、この地合で本決算をまたぐことはないかなと考えて売りました。去年のパフォーマンスを支えてくれたポジションがどんどんポートフォリオから消えていくなあ。

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ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 222,321,081円
  • 前日比 -3,384,192円 (-1.50%)
  • 月初比 -31,514,453円 (-12.42%)
  • 年初比 -31,514,453円 (-12.42%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2022/1/7

今週の資産推移は-11.0%(-2802万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+0.2%、マザーズ指数が-10.6%と指数に対してアンダーパフォームでした。

年明けから強力なバリューシフトが世界的に起きてグロース株がアホほど売られてマザーズ指数が4日間で10%下がり、なんと自分の資産はそれ以上に減るという。去年グロースが売られるときはマザーズでも大型株は相対強かったりしたものですが今回は違って、マザーズ時価総額上位から順にメルカリ-10.2%、freee-16.0%、ビジョナル-16.2%、JTOWER-14.0%、そーせい-9.5%とむしろ大型のほうが売られています。

赤字掘ってるタイプのハイグロースが特にひどくて、セーフィー-31.0%、Appier-16.0%など。セーフィーは上場直後であり、売出の8割を海外に配分しました。なので上場時に掴まされた海外勢が投げ売りしてこれだけ下げてるってことだろうし、マザーズ時価総額上位がきつめに下げてるのも外国人投資家が手じまってるんでしょう。海の向こうではARKKが今週9%下げました。

www.bloomberg.co.jp

こういうのに備えてポートフォリオからハイグロースを落としておいたつもりなのに、決して割高でもない(あくまで自分の目から見てですが)やつも一緒くたに下がるし、相変わらず指数ヘッジは効かないしでえらいことになりました。IPOラッシュと節税売りの需給悪化要因がなくなるわけで、年明けから新興株は強いんじゃないかという予断もあって、ポジションを多めに積んだ状態で年を越したのも良くなかった。

今週はどっかのブログで煽られたユミルリンクをありたがく売って、年末の振り返りでもう持つ理由ないなと思ったBuySellとテラプローブを売って、年末のラスト1週間で買ったり買い増したのをだいたい売って、かわりに申し訳程度にデンソーを買って、個別株のポジションサイズを削ったのにあわせて先物のヘッジ売りも減らしてます。年末から今週にかけて同じように振る舞った人がたくさんいたんじゃなかろうか。

年末にかけて小型新興株のウェイトが増えていたのも結果的にマイナスで、去年の後半にさわっていたINPEXや日本製鉄、日本郵船あたりがポートフォリオにいたらそのぶんマシだったんですが。やっぱり気がつくとポートフォリオが小型新興株ばかりになっていくきらいがあって、何かしら定量的にコントロールしたほうがよいのかも。

いきなり-10%オーバーからのスタートで窮途末路を往く感じになり、この調子だと去年の利益もあっという間に溶けてなくなってしまいそう。コロナショック後の簡単な相場に慣らされてしまっている自覚もあって、スイッチを切り替えてフラットに戻すタイミングなのでしょう。

今週の取引

6627 テラプローブ (+3,742,598)

手じまい。親会社の月次が横ばいになってきていてテラプローブの業績の伸びも止まりかねないこと、四季報の来期予想が営業利益44億とおおむね妥当そうな水準まで修正されたこと、業績が伸び始めて1年近くたつが機関投資家保有増加が見られないことから、ここからはあまり上値がないように思いました。

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7685 BuySell (+10,988,957)

手じまい時価総額410億は自分にはもうフェアバリューに思えること、足下でKPIがやや弱いこと、大株主に売却の意思があり先日のような大規模な分売をそろそろやりかねない不安があることから売りました。コロナショック後のほぼ最安値で買えて、一時は買値の4倍くらいになったポジションで、去年の利益に大きく貢献してくれました。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 225,818,500円
  • 前日比 +2,585,190円 (+1.16%)
  • 月初比 -28,017,034円 (-11.04%)
  • 年初比 -28,017,034円 (-11.04%)
現物

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信用

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先物

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2021年の振り返り (3) 負けた銘柄

ランキング

# コード 銘柄名 損益
1 4013 勤次郎 -11,935,473
2 7367 セルム -8,592,098
3 3966 ユーザベース -6,465,384
4 6070 キャリアリンク -2,509,934
5 3775 ガイアックス -2,317,784
6 3933 チエル -2,313,095
7 3028 アルペン -2,211,264
8 2932 STIフードHD -2,188,795
9 6502 東芝 -2,053,915
10 7371 全研本社 -1,852,128
11 7318 セレンディップ・ホールディ -1,822,668
12 4370 ビルス -1,805,704
13 5401 日本製鉄 -1,739,898
14 8095 アステナホールディングス -1,705,341
15 6630 ヤーマン -1,594,673
16 4936 アクシージア -1,056,558
17 6131 浜井産業 -1,043,170
18 4013 日通システム -993,224
19 2303 ドーン -907,661
20 6047 Gunosy -874,185

銘柄コメント

#1 勤次郎

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3000円くらいから買い始めたら無限に下がり、いつしか株価は1/3になり損失は4桁万円に。どうしてこうなった……。

買い始めた頃は時価総額300億くらいで、今からするとなぜそんなところで買ったのと思いますが、当時はクラウドサブスクリプションなソフトウェア企業は高いバリュエーションが許される雰囲気がありました。きわめて低いチャーンレートでクラウド形態への移行も進捗しており、新バージョン(Universal 勤次郎)に切り替わった後のイメージでいけそうだと考えたと記憶してます。今から思うとチームスピリットやカオナビと比較するよりも、PCAやミロク情報あたりと比較すべきだったし、そうしていれば買うにしてももう少し下がるまで待って買えていたかもしれません。

2回も下方修正を出して印象最悪、成長性も剥落したように見えますが、新バージョンが2021年12月にリリースされるため今期は買い控えの影響があったものと思われ、(会社のいうことを信じるのであれば)案件の期ずれもあり、来期が製品の実力が出る期になります。勤怠管理システムは競争の激しい領域ですが、チャーンレートの低さ、大手企業への採用実績から競争力のあるシステムと思っています(実際にシステムを使った経験があるわけではなく腹落ちしていない部分はありますが)。

新バージョンリリース後の業績の推移を見て、来期も横ばいが続くようならギブアップして手じまいするつもり。不確定ながら今の時価総額106億なら期待値のあるポジションじゃないかと思って、年末にかけて株数を増やしていますがどうなるやら。

#2 セルム

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IPO直後から買い始めてそこからの下落をまるっと食らって、年末あたりで手じまい。1ヶ月くらい前の記事に書いたとおり、不人気のIPO銘柄を上場直後に買ってはいけないってのが教訓でしょうか。時価総額が小さく機関投資家は入れないし、地味なtoBの事業で個人に好かれるような会社でもない。事業は好調ですしEPSの成長にともなって評価されていくようには思います。

#3 ユーザベース

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12月の長期戦略説明会にて来期は投資の年にするとの説明があり、ガイダンスも増収減益で出してくる示唆があったため手じまい。グロース株に厳しい環境で減益のガイダンスが出てくるとシビアな反応になりそうで、いったんポジション外そうと思いました。

ここは以前プログラマーの仕事で付き合いのあった会社で、優秀な人たちが集まっており、彼らの能力をフルに引き出す企業文化があります(ただし5年くらい前のことで今もそうなのかは肌感覚がないのですが)。またタイミングを見つけて買いたいと思っています。

#4 キャリアリンク

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ワクチン接種会場に人員を派遣しており、特需ではあるものの業績が伸びると期待して買っていたらぜんぜんダメでした……。自分が手じまった後も下げ続け、半年で4割くらい株価が下がっており、人材サービスのセクタが活況な中でこんなに下げるとは。

#5 ガイアックス

タイミーにシード出資しており、カーブアウト組にもTRUSTDOCKなど有望な会社があって、それらのEXITのタイミングで手じまいしようと思って保有しているポジション。

長らく塩漬け株となっていて、資金が寝てしまうしこういうアイディアでポジションを取るのはいまいちだね、取るにしても高い確度で具体的な時期がわかるときだけにしたほうがいいねと今では思っています。ずっとスタートアップ支援をやっている会社だし岸田関連ってことになってテーマ株と化したりしねえかな。足下で株価が下げているのは上場企業の持ち株(アディッシュ、Photosynth)が値下がりしているのも一因と思われます。なぜかkaviewのチャートが出ないのは名証単独上場だから?

#6 チエル

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2Q決算を見て買ったポジション。B/Sの前受金(契約負債)がまだ増え続けており、この大部分はInterclassシリーズの長期契約によるものと思われます。Interclassは主にChromebook向けの授業支援システムで、自社開発のため限界利益率が高く、この前受金の増加はそのまま将来の利益につながります。2Qの進捗を見ると今期のどこかで上方修正を出せそうに思われ、そのタイミングで手じまってもよいし、前受金の推移によってはもっと長く保有してもよく、そのあたり状況を見ながら決めたいところ。GIGAスクールの特需で儲かっただけと見られているかもしれませんがさらに業績を伸ばせる会社だと思っていて、そこに認識のギャップがあるなら面白い点です。

#7 アルペン

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2020Q1の決算後に買ったものの株価は横ばいで、悪い月次を出したときに2200円くらいで売ったら、そこから一直線に3800円まで上がってほぞをかんだポジション。好決算が出てから時間差で上がり始めたのはなぜだったんだろう。

#8 STIフード

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去年のIPO直後に買ってずっと持っている長期保有のポジション。今年-35.4%下げて、そのぶんがマイナスとなった形。

足下で(1)原材料の高騰により利益率が低下している、(2)大阪工場の立ち上げが遅れているという問題があり、ついでにPOをやって需給も悪化しています。ただし(1)は決算説明会の動画によると価格転嫁が済んでおり、(2)はまだトラブってるっぽいものの長期的な成長性が損なわれたわけではなく、時価総額165億は十分安いと思って年末に買い増しています。株主としての使命感からセブンで新製品が出ると買って試すようにしていますが本当に外れがなく、すばらしい製品を作っている会社と思います。

#9 東芝

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4月にTOB観測が出たときに買って、その後のニュースで右往左往しつつ売って損失となったポジション。TOB絡みのトレードをする人は観測範囲にけっこういて、端から見ているといともたやすく利益をあげているように見えるけど実際そんなに簡単じゃないよねと思いました。イベントドリブンをちゃんと勉強して自分の引き出しに加えておきたいという気持ちはあります。

#10 全研本社

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これもIPO直後から買ってその後の下落が損失になったポジション。セルムと比べてマイナスの金額が1/4で済んでいるのは、上場タイミングがセルムの後で、すでにセルムで食らっている状態だったので、買いはじめてから1ヶ月くらいはポジションサイズを抑えめにしていたのが大きかったようです。

集客用のWebメディアを企画から記事作成などの運用までまるごとやりますってのが主たる事業で、ネットイヤーやINCLUSIVEあたりが同業。決して高く評価される事業ではありませんが、人を増やしてスケールできて一定の成長性があり、足下の業績にワクチン予約システムが上乗せされているぶんを差し引いても十分に割安な会社と思っています。いちおうインドのベンガルール(バンガロール)のIT人材紹介事業がカタリストと期待される位置づけですが、ちょっと引っかかる点がありこの事業にはあまり期待していません。

2021年の振り返り (2) 勝った銘柄

ランキング

# コード 銘柄名 損益
1 4837 シダックス +22,651,280
2 7030 スプリックス +12,406,371
3 3970 イノベーション +9,030,512
4 7050 フロンティアインターナショナル +8,412,349
5 4934 プレミアアンチエイジング +7,884,490
6 7685 BUYSELLTECH +7,411,179
7 7086 きずなホールティングス +7,291,965
8 9885 シャルレ +6,453,650
9 6083 ERIホールディングス +6,010,043
10 2410 キャリアデザインセンター +5,787,544
11 3663 アートスパークHD +5,460,939
12 6522 アスタリスク +5,370,949
13 7372 デコルテ・ホールディングス +4,673,029
14 6125 岡本工作 +4,530,376
15 7377 DNホールディングス +4,461,068
16 6627 テラプローブ +4,175,128
17 5411 JFEホールディングス +4,084,447
18 3791 IGポート +4,012,282
19 6730 アクセル +3,594,282
20 3688 CARTA HOLDINGS +3,567,441

銘柄コメント

#1 シダックス

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ニゾンキャピタルの経営参画発表で「こりゃ絶対復活するでしょ!」と買い始めたらすぐにコロナショックが来て、コロナの悪影響をもろに受ける事業内容から業績も落ち込み、耐える期間が長かったポジション。2年くらい経ってようやく報われて、こういうのを取れると本当に嬉しいものです。

今期の業績にはまだコロナの悪影響が残り(ワクチン会場運営の受託などプラス要因もあるが、マイナスのほうが大きいという認識)、来期がユニゾンキャピタルによる立て直しの成果が出る期となります。ここからは手じまいを考える時期で、株価の推移を見ながら来期のどこかで手じまうつもり。

#2 スプリックス

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アフターコロナの業績改善に期待して買ったポジション。湘南ゼミナールの買収を発表したときにちっとも利益の出ていないお荷物を背負い込んだように見えて手じまうか悩みましたが、結果的には残してよかった。神奈川県はステップなど強い競合のいる激戦地で、湘南ゼミナールの立て直しがうまくいくかどうか半信半疑でしたが、有報を見ると7%くらいの利益率が出ており改善が見られます(ただしのれんの影響がありどこまでが立て直しの効果かはよくわからず)。

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今期は湘南ゼミナールがフルにP/Lに連結され(前期は10ヶ月のみ)、コロナの悪影響も脱して実力値が出る期となります。足下の業績を見ると今の時価総額はおおむねフェアバリューに思えますが、オーガニックな成長が期待できるし、そら塾やプログラミング教育などカタリストもあり、どのタイミングで手じまうか悩ましい。いくらか減らすにしても長めに保有する気がします。

#3 イノベーション

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いくつかのパラメタから業績の推測が高い精度で利く会社で、今期2Qから好決算が出るだろうと買ったポジション。次の3Qも良いはずで、その後はまだよくわからない。少なくとも3Qまでは保有し、決算が弱くなりそうなタイミングで手じまうつもり。

#4 フロンティアインターナショナル

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これもアフターコロナの業績改善に期待して買ったポジション。2021年は前年に買っておいたアフターコロナの銘柄がうまくハマって、パフォーマンスに寄与してくれました。

今期はEPS350円、配当70円くらい出ると思っていて、そのわりに安いと思うものの、株価はなかなか上がらない。今期2Qがオリンピックの特需と思われているのかもしれませんが、そこまで影響は大きくないんじゃないかなたぶん(ここはよくわかってないです)。IRに消極的で最低限の開示しかせず、ギリギリまでガイダンスを出さない保守的なスタンスも良くないです。

来期はオリンピックによる上乗せが落ちるのとイベント事業のコロナからの回復がイーブンにはなって、YonYで横ばいくらいの業績は出せるとして、それならやっぱり安いと思うんですね。フロンティアダイレクトのWebサイトで求人掲載件数が取れて、定期的に件数を控えているんですがそれが伸びているのもポジティブな要因です。もうしばらく保有するつもり。

#5 プレミアアンチエイジング

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2021Q1の決算で買ったらその後人気化し、モメンタムに乗って上がってくれて、手じまいも良いタイミングでできました。1000億近い時価総額があっても機関投資家保有がほとんどなく(CapitalIQの大株主リストを見ると4%くらい)、個人が作ったモメンタムだったのだと思います。この時価総額IPOセカンダリでは機関投資家にバトンタッチできないと株価を維持できないことが多いんでしょうね。

#6 BuySell

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これもアフターコロナの業績改善に期待して買ったポジション。利益の大半は大規模な分売をやるときに下がったのを買って、その後1.5~2倍くらいで売ったトレードで得たものです。もうフェアバリューになっていると思うけれど、2バガーだし恩株になっているしで惰性っぽくポートフォリオに残しています。

#7 きずなHD

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店舗出店によるオーガニックな成長、EPS増加による株価の伸びに期待してる長期保有のポジション。コロナで落ち込んでいた葬儀単価も直近の月次では85万まで回復しており、店舗数の増加もオンスケで(今期は10店舗の計画)、今期のガイダンスは達成できるとみています。

#8 シャルレ

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シャワーヘッド「ボリーナ」が売れているので買ったポジション。上方修正で一回スパイクしたあとダラダラ下がっていて、絶好の売り時を逃した感じになっており、フロンティアインターナショナルもそうですが小型株でスパイクしたらとにかく半分くらい減らしておくのが正解なんじゃなかろうか。

気づけばネットネット株に逆戻りしており、ECサイトのランキングは維持していてボリーナの売れ行きは落ちていないように見えるし、もう少し上がってくれたらと思いつつどこで手じまおうか考えてます。ボリーナが向こう何年もずっと売れ続けるかは疑わしく、他の参加者もそう考えているからこういう値動きになっちゃうんでしょうね。

#9 ERIHD

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業績の推測が利く会社で、決算ギャンブルで大きめに買ってS高を取れたポジション。

#10 キャリアDC

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これもアフターコロナの業績改善に期待して買ったポジション。アスリードというアクティビストファンドがEXITしたのに合わせて売りました。

主力サービスのtypeはIT技術者にプレゼンスのあるサービスで、自分もユーザ登録しているし、typeの主催するイベントに参加したこともあります。事業環境はとても良いはずで、今期のガイダンスを見るとしばらくは買えませんが、買いたい銘柄のリストには入れてあります。

2021年の振り返り (1) 今年の相場、来年どうしよう

今年の相場

2021年は一年を通じて低ボラティリティのレンジ相場が続き、リスクイベントが起きてもすぐにリバウンドして元の水準に戻ってくるやさしい相場でした。ただしTOPIX+10.4%に対してマザーズ指数-17.4%と乖離が大きく、グロース株の中には一年を通じて延々と下げ続けるものが多く、触る銘柄によって明暗が分かれた年でもありました。

この1年なにがあったか思い返そうとしても、激動の2020年と違って強く印象に残っていることがない。コロナで一喜一憂してたな、11月からの下げはけっこうキツかったな、というくらい。ともあれトピックを絞っていくつか書いてみます。

決算絡みの値動きについて

流動的にゲームのルールが書き換わっていく感じで、決算絡みのポジションは対応力を求められました。

決算モメンタムの参加者が増えたためか、小型株が強い決算をだした直後に買いが集中し、3日もすれば潮が引くように出来高が減って株価も下げていくという値動きが頻繁に見られました。大型株であれば相対的に足の遅い機関投資家がモメンタムを作ってくれることがあるけれど、個人しか参加しない小型株では決算発表直後にピークが来るとそれで終わりになってしまいがちです。

事前に推測が利く好決算の場合に、先回りした参加者の売りが大きすぎて寄りから滑落していく値動きもよく見られました。12月ではプレミアアンチやERIHDの決算がこのパターンでした。中身を見ないで売上や利益の数字だけで決算後に買いに行くタイプの人だと2021年は勝てないどころかカモにされてやられていたんじゃないか。

モメンタムが出ることを狙って決算後に買うポジションの期待値は少なくとも小型株については下がっているように思われ、決算モメンタムというやり方では勝ちづらくなっている印象があります。サプライズ性のあるすばらしい決算だからといってモメンタムが出るわけでもなくて、需給の読みが以前よりも重要になっています。

IPOについて

最近になって公募価格が安すぎる、新規上場企業が正当な価値で資金調達できていないという議論がされるようになり、IPOの公募価格が以前より高い水準で決まるようになりました。12月IPOの公募価格も全体的に高く、上場直後の株をバーゲンプライスで買う機会は見つけづらくなっています。

www.nikkei.com

反面、やりやすくなったと感じる点もあります。以前のIPOセカンダリでは、初値から値上がりしていく当たりの銘柄はランダムに選ばれ、その企業の事業内容の善し悪しとは無関係に決まるような印象がありました。しかし12月IPOでは事業内容の良いものがちゃんと選ばれており、初値から値を上げている湖北工業、三和油化工業、CS-Cなどはファンダを見られる参加者であれば(少なくとも12月IPOの中では相対的に)良いと考える企業ではないかと思います。

今後もIPOに短期の資金が集中する風潮は続くだろうし、長期保有はしんどい時価総額でも短期トレードなら触れるわけで、12月の傾向がこれからも続くのであればまだまだIPOセカンダリにはチャンスがありそうです。12月は公募価格割れで初値を付ける銘柄が珍しくなくなり、公募価格の水準が落ち着いてくれるとよいのですが。

海運ブームについて

夏から秋にかけてTwitterでは誰もが海運株を持ってるみたいな雰囲気になりました。以下の記事では海運株の出来高の3割が個人投資家であったと書かれています。年末のパフォーマンス報告を見ても、今年は海運株で利益の大半を得た個人が多かったようです。オールドエコノミーの大型株に一極集中というのは今までみたことのなかった光景で驚きました。

moneyworld.jp

自分はというと海運株を触り始めた時期も遅く、知識のない業種で自信を持ってポジションを保有できず、行けそうなときに決算をまたぐくらいで、プラスにはなったもののわずかな利益で終わってしまいました。3月ごろにはTwitterで船賃の高騰がちらほら話題になっていたのに、そのときに調べずスルーしていたことが悔やまれます。順張りでポジションを取るのが精神的に苦手で、ああいうのに素直に乗れないのが自分の課題だと思っています。

来年どうしよう

ハイグロース株にとって厳しい状況は来年も続きそう。2000年のITバブル崩壊になぞらえる意見をよく見ますが、あのときは切り下がったバリュエーションは元に戻らず、その後株価が回復した企業も業績の成長に従って再評価されていったと理解しています。今回もおそらく同じことが起きるだろうし、雰囲気だけで時価総額が膨らんでいた企業の株価がそう簡単に戻るとは思いません。

2021年の後半からPERの高いものをポートフォリオから意識して落とすようにして、年末時点ではポートフォリオのPERは平均16.4となっています。2022年もハイグロース株はよほど自信がなければポートフォリオに入れないようにするつもりです。

2022年はコロナで悪影響を受けた企業の多くが平常時の業績に復帰する年になり、コロナからの業績回復を期待して取ったポジションを手じまうタイミングになります。ポートフォリオにもいくつか残っており、業績の回復が止まるところでうまいこと手じまいたい。オミクロン株については今後感染が広がることがあっても社会への脅威にはならないと見ています。ただ、あまり心理的な受容が進んでいないように見えて、「ただの風邪」とはいかないまでも数ある疾病の1つとして冷静に受け止めるような風潮になかなかならないのは不安に感じます。

現在のポートフォリオ内需(特にIT企業)に偏っていて、自分は油断するとIT企業ばかり買ってしまうので気づくとこうなっていることが多いですが、もう少し製造業の割合を増やしたい。半導体不足からの回復が見込まれる自動車、電気機器、精密機器、工作機械といったセクタでポジションを作りたいと思っています。2月の決算シーズンで入れ替えるイメージでいます。

日本株全体については岸田政権のムーブなど不安な点もありつつ、どちらかというとポジティブに見ており、上場企業全体で10%前半の増益が見込まれる中で大崩れはないだろうと思っています。ただしボトムアップなスタイルでやっており、あまりマーケット全体の動きに対して予断を持ったり、それに投資行動を左右されないようにしたい。

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2021年の後半は仕事が忙しくて株に使う時間が相当減ってしまい、仕事と株の両立に苦労しました。いまは株をやっているほうが楽しいんで、株にリソースを割きたいんですね。そろそろ遊んで暮らせるくらいの資産額になっていて、プログラマーの仕事を自分の人生にどう位置づけるか悩ましい。今年考えたいテーマであります。

[今週のトレード] 2021/12/30

今週の資産推移は+2.6%(+704万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+0.3%、マザーズ指数が-1.5%と指数に対してアウトパフォームでした。

12月の資産推移は+14.6%(+3483万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+3.3%、マザーズ指数が-7.8%と指数に対してアウトパフォームでした。

2021年の最終週は、月火の二日間でポートフォリオの中でもっと買いたいものを買い増しして、替わりにIPOセカンダリのポジションを落としました。12/28(火)が年内受け渡しの最終日で、2021/1/15の記事に「節税売りは去年の最終受渡日ギリギリまで出ていたようにも見えました」と書いたとおり、去年は下げトレンドの銘柄が最終日まで軟調だったように記憶していて、買い増しをここまで抑えていたものを一気に買いました。監視リストを見るかぎり今年も同じような傾向があり、年末まで下げていた銘柄は最終受渡日の後にリバーサルっぽく上げるものが多かった印象です。

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12月は終わってみれば思いのほかパフォーマンスが良く、新興株が相対的に弱かったのに指数を大きくアウトパフォームするという珍しい月となりました。ポートフォリオで2桁%上がった銘柄はアクシージア +33.1%、スプリックス +20.3%、テクノスマート +18.3%、フロンティアインターナショナル +15.8%、きずなHD +12.9%。2桁%下がった銘柄は勤次郎 -13.5%、BuySell -12.2%でした。

資産推移の内訳(含み損益込み、概算)としては、上がった5つの銘柄で+1900万、下がった2つの銘柄で-300万。先物のヘッジ売りで-600万、決算ギャンブルで+600万、IPOセカンダリで+600万、その他で+1200万でした。

今年はラスト2ヶ月にマザーズが20%下げる厳しい局面があったものの、全体としては穏やかな相場で、自分にとってやりやすかったです。自信の持てるポートフォリオになったので来年は明るいと思いたいところですが……今あらためて2020年末のポートフォリオを見てみると「こいつ全然ダメだったな」というものがけっこうあって、いま保有してるポジションも当たり外れがあるんでしょう。今年の振り返りは別に記事をつくります。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 273,835,534円
  • 前日比 -119,721円 (-0.04%)
  • 月初比 +34,825,147円 (+14.57%)
  • 年初比 +147,817,615円 (+117.30%)
現物

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信用

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先物

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