投資本
企業の購買担当者に向けて原材料価格がどのように決まるか解説した本。石油、天然ガス、非鉄金属、貴金属、穀物が扱われています。資源株を触るようになったので基礎的な知識を学ぼうと思って読みました。 コモディティの価格に影響を与える要因が幅広く列挙…
ヘッジファンドの用いている投資戦略を博物学のように分類し、ヘッジファンド運用者のインタビューを引用しながら紹介した本。著者はビジネススクールの教授であり、講義で使っている教材を元にして本書を書いたそうです。 こちらが本書で取りあげられている…
インデックス投資でもっとも知られた本。投資を始めたばかりの頃、15年くらい前に読んだものの、今の知識で読めばまた新たな発見があるかと思って、最新版(第12版)を買って読んでみました。 原著は2016年に発行されたようで、最近の金融業界、マーケットの…
2010年前後に上場廃止となった新興企業30社について、上場廃止にいたる経緯をまとめた本。1社あたり6ページを使って、テンプレに沿って淡々と事実を記述するスタイルで、分析的な記述には乏しいです。投資家の目線で知りたいような、たとえばどうすれば事前…
ファイナンス理論の歴史を概観した本。UKIさんがTwitterで推薦していたのを見て読みました。ルイ・バシュリエによるランダムウォーク理論の提唱からスタートして、効率的市場仮説、現代ポートフォリオ理論、行動ファイナンスといったテーマが扱われます。 単…
リバモアへのインタビューを元にして書かれた小説。主人公(リバモア)は華のあるギャンブラーで、小説として面白く読めました。ただ自分が短期のトレーダーでないためでしょうが、投資の本としてはこれといって感銘を受けませんでした。 若きリバモアは取引…
クオンツファンド「メダリオン」の卓越したパフォーマンスで知られるルネサンステクノロジーズを扱ったノンフィクション。シモンズの生い立ちからはじまり、ファンドの設立から2018年頃の状況までが描かれます。あくまでルネサンステクノロジーズの歴史を描…
『億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術』の続編。前作の内容が良かったのでこちらも読んでみました。 深いモートがあって安定したビジネスを営む会社の株を割安なタイミングで買いましょう、ということを懇切丁寧に噛み砕いて書いており、たとえばコカコ…
主要なファクターを取り上げてそれらの特徴について論じた本。市場ベータ、サイズ、バリュー、モメンタム、クオリティ、ターム、キャリーの7つのファクターについて書かれています。 著者は有用なファクターに必要な要件として以下の5点、 持続性 長期間にわ…
テクニカル分析の手法を統計的に評価し、有意性のある手法とそうでない手法を見分ける方法を議論した本。 世の中にはさまざまなテクニカル分析がありますが、なぜその手法で将来の値動きを予測できるのか、定量的な根拠が示されることはほとんどありません。…
クロード・シャノン、ジョン・ケリー、エド・ソープといった数学者たちの成果がどのようにギャンブルに応用されたか、また彼らがどのようにギャンブルに取り組んだかを描いた本。競馬のノミ屋、ブラックジャック、ルーレット、株式投資といったギャンブルが…
バフェットに近しい人物がバフェット的なバリュー投資の方法を解説した本。企業をコモディティ型と消費者独占型の2つに分類し、消費者独占型の企業を割安なタイミング(相場全体の暴落や一時的な業績の悪化)で買って長期保有することを薦めています。 消費…
いわゆるモート(経済的な堀)について、無形資産、乗り換えコスト、ネットワーク効果、コストの優位性といった点から分析した本。著者はモーニングスターのリサーチャー。モーニングスターは上場企業がどれだけ深い堀をもっているかを評価し、独自の指数(Wi…
ジェシー・リバモアが自らトレード手法を著した『How to Trade in Stocks』の邦訳。原著が書かれたのは1940年で、リバモアが亡くなった年です。リバモアはキャリアの中でトレードスタイルが変わっていったようですが、本書ではキャリア後期のリバモアが用い…
ディストレスト投資で知られるハワード・マークスが市場サイクルについて書いた本。景気サイクル、企業利益サイクル、信用サイクル、ディストレスト・デットのサイクル、不動産サイクルを取り上げて、それぞれのサイクルがどのようなパターンを辿るか述べた…
『タートル流 投資の魔術』の著者が書いたメンタル本。『ゾーン』や『デイトレード』と同じ系統の本で、トレードにおいて人間らしい感情とどのように向き合い、恐怖を克服したらよいのかが書かれています。タイトルに「タートル流」と入っていますが、ただ著…
リチャード・デニスのトレード学校「タートルズ」出身者の著書。タートルズに応募してリチャード・デニスの面接を受けるところから始まって、タートルズでの出来事や自身の投資手法について書かれています。 タートルズでリチャード・デニスに教わったことが…
元祖クオンツ、エド・ソープの著書。幼少時代の神童っぷりから始まる自叙伝が最初の2/3ほど、自身の投資哲学が残りの1/3ほどという構成です。5歳で幼稚園から小学校1年生に飛び級、その後も卓抜した知的能力を発揮し続けて、大学の先生をやりながらカジノに…
ファイナンス理論の入門書3冊目。著者の田中氏、保田氏はそれぞれUBS、リーマンブラザーズ等で投資銀行業務の経験があり、書名のとおり実践的な内容となっています。 文量の2/3ほどはバリュエーションについてで、資本コスト、WACCやCAMPを説明してからメガ…
ファイナンス理論の入門書2冊目。数式を用いて簡潔に説明していくスタイルで、1ページあたり3つくらい数式が出てきます。ただし数学的な難しさはなく、高校数学がわかっていれば理解に苦労することはおおむねありません(たまに複雑なやつが出てきますが)。…
ファイナンス理論およびDCF法の入門書。バリュエーションについて書かれたものを読むと資本コスト、効率的ポートフォリオといった言葉がたびたび出てきます。ググって上っ面の語義だけは頭に入れていても、その意味を正しく理解しているわけではなく、浅くて…
バリュー投資(収益バリュー)の考え方を、GEの経営手法「バリューエンジニアリング」を用いながら説明した本。著者の前著とおおむね似通った内容で、前著をすでに読んでいると得られるものは少ないかもしれません。前著の内容を深堀りしつつ、著者自身の過去のトレ…
楽天のIR担当を2005年から2017年にかけて務めた著者が時系列に業務内容を振り返る本。個人投資家からは見えづらい機関投資家とのコミュニケーションが具体的に書かれておりおもしろく読みました。TBS買収(未遂)などの大きな出来事で社内がどう動いたかも描…
自分の投資対象となる銘柄のリスト(監視リストとかユニバースとか言われるやつ)の作り方を初心者向けにまとめた本。以下のような方法が説明されます。 1. 200銘柄バスケットを作る 四季報や業界地図のような網羅的に上場企業を掲載した本から、200銘柄をピ…
金融工学の発展に貢献した科学者の伝記集。『ザ・クオンツ』が面白かったので、同じような本を他にも読んでみようとおもって読みました。 フィッシャー・ブラック、ブノワ・マンデルブロといった科学者を取り上げて、生い立ちと事績を紹介するという内容。短…
著名な個人投資家によるイベント投資の解説書。イベント投資の基本的な考え方と、そのケースとして優待の買いを先回りする手法について述べられています。アノマリーなど雑多な話題も多く、あまり整理された内容とはいえません。 紹介されている優待先回りの…
上場を目指す企業の経営者や担当者に向けて、上場準備ですべきことや上場までの流れを解説した本。IPOの裏側で起こっていることを大まかに知っておきたいと思って読みました。 初心者向けに教科書的な知識をまとめたもので実務寄りの記述に乏しく、これを読…
ピーター・リンチフォロワーの個人投資家の著書。『ピーター・リンチの株で勝つ』のついでに読みました。 ピーター・リンチの本をかみ砕いて、取り上げる例を日本の会社に置き換えて(かつや、MonotaROなど)、具体的なやり方も日本の個人投資家向けにアジャ…
フィデリティのマゼランファンドで優れた成績を残したピーター・リンチの著書。著名な本で名前はよく見かけるものの読んだことはなくて、1年くらい前に買うだけ買ったものの積ん読になっていて、最近仕事が落ち着いてきてようやく読みました。もっと早く読め…
システムトレードのインタビュー本。インタビュイーは15名で、ファンドマネージャがもっとも多く、他にシステム開発者(開発したシステムをファンドや証券会社に売ってる人たち)や個人トレーダー。トム・デマーク、ラリー・ウィリアムズなど著名な人も含ま…