今週の資産推移は-22.9% (-2123万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-9.7%、マザーズ指数が-15.4%と指数に対してアンダーパフォームでした。
全面的なリスクオフでダウが毎日1000ポイント下げて、日経平均はそれ以上に下げて、小型新興は崩壊という4日間。これだけ分散したポートフォリオで1週間で20%喰らうなんて。指数のチャートはどれも酷いことになっており、JASDAQ指数は去年9月から棒上げしてきた上げ幅をあっという間に消してしまいました。マザーズ指数に至っては2018年末の安値を割ってしまい底抜けになっています。
日本国内では全国一斉休校の要請が出るなど緊急事態モードに振れています。近所のドラッグストアからトイレットペーパーまで姿を消したり、世の中のパニックの度合いも増している印象。国内で初の感染者が出たとか言ってたころにも過剰反応だと思っていたけどあれは序の口でした。
というわけでここからは反省会です。今週の相場で資産が減るのは仕方ないにしても指数に負けすぎです。先週末時点で保有していた銘柄(優待除く)の今週の騰落率を表にします。ポジションサイズを考慮しない単純平均で-17.3%と、JASDAQ指数-11.6%よりも悪く、マザーズ指数-15.4%にも負けています。
小型新興の銘柄ばかりのポートフォリオですが個人投資家に好かれている銘柄ばかりというわけではなくて、たとえばテクノスジャパンや明治機械なんかはTwitterのタイムラインでめったに見かけないです。それでも小型で流動性に乏しいとこういう急落局面ではキッチリ下げてしまうんですね。このポートフォリオを今週-9.6%の日経平均でヘッジしたせいで、ヘッジが思ったほどに機能しないという形になりました。先週末時点の数字で、買い玉が1.71億に対して先物ヘッジ売りが0.93億換算。ネットした0.78億分だけ喰らうつもりが、ヘッジしたつもりの0.93億もけっこう喰らって今週のマイナスになっている。資産額に対して多めに買いポジションを積んで日経平均先物でヘッジするスタイルは、上げ相場ではよくてもこういう局面だと資産を大きく毀損してしまう恐れがあるというのは、前々から認識はあったけれど今回思い知らされました。
また、流行初期にコロナを甘く見ていたせいで、コロナで悪影響を受ける銘柄がポートフォリオにあったのに何もしなかったこともマイナスに寄与しました。内需企業ではフロンティアインターナショナル、IIF、シダックス。あとは製造拠点や顧客が中国にあるエスケーエレクトロニクス、マツオカ、IGポートあたり。数が多いですが特に影響の大きいものを手じまうだけでもかなりマシでした。イベント企業でオリンピックの仕事も請けているフロンティアインターナショナルが最右翼で、ここだけはコロナの初期に「手じまったほうがよいのでは?」と思いつつそのままにしていました。この銘柄は結果的に今月-26.1%も下げています。
他には優待銘柄を買いだけでまたいで-40万、IPO銘柄のAHCを触って-98万が今週のマイナスに含まれています。AHCは余計なトレードでした。なにやってんの。
銘柄コード | 銘柄名 | 先週末株価 | 今週末株価 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|
4480 | メドレー | 1687 | 1636 | -3.0% |
4229 | 群栄化学工業 | 2449 | 2294 | -6.3% |
7068 | フィードフォース | 2199 | 2021 | -8.1% |
4310 | ドリームインキュベータ | 1478 | 1323 | -10.5% |
4748 | 構造計画研究所 | 2762 | 2451 | -11.3% |
6357 | 三精テクノロジーズ | 870 | 764 | -12.2% |
3688 | CARTA HD | 1087 | 950 | -12.6% |
3138 | 富士山マガジンサービス | 972 | 837 | -13.9% |
6899 | ASTI | 1805 | 1531 | -15.2% |
6677 | エスケーエレクトロニクス | 1383 | 1162 | -16.0% |
3676 | デジタルハーツ | 963 | 809 | -16.0% |
3930 | はてな | 2105 | 1765 | -16.2% |
3905 | データセクション | 528 | 442 | -16.3% |
3611 | マツオカ | 2025 | 1695 | -16.3% |
6555 | M&Sコンサル | 1048 | 870 | -17.0% |
4025 | 多木化学 | 4445 | 3670 | -17.4% |
6089 | ウィルグループ | 987 | 814 | -17.5% |
3903 | gumi | 724 | 595 | -17.8% |
5903 | シンポ | 1711 | 1404 | -17.9% |
4293 | セプテーニ | 299 | 243 | -18.7% |
4931 | 新日本製薬 | 1322 | 1066 | -19.4% |
3966 | ユーザベース | 2009 | 1593 | -20.7% |
4837 | シダックス | 380 | 300 | -21.1% |
3666 | テクノスジャパン | 496 | 391 | -21.2% |
6334 | 明治機械 | 278 | 219 | -21.2% |
3791 | IGポート | 2125 | 1659 | -21.9% |
4235 | UFHD | 1359 | 1014 | -25.4% |
7050 | フロンティアインターナショナル | 2600 | 1921 | -26.1% |
6545 | IIF | 661 | 480 | -27.4% |
3775 | ガイアックス | 918 | 599 | -34.7% |
過去のデータを参照しながらまとめるとこんな感じでしょうか。わりと失敗する個人投資家のテンプレみたいになってますね・・。
ここ半年ほどJASDAQ指数が棒上げしたように日本の小型新興市場が好調であったため、雑にポジションを取るようになっていた。過去の急落局面を見ると2018年2月は資産額に対して120-150%、2018年12月は同じく110-130%の買いポジションを取っていたのに対して、今年に入ってからは160-200%となっていた。リスク管理の意識はあって、日経平均先物の売りでヘッジして、売り買いのサイズをネットして資産額に対して一定となるようにコントロールしていたが、前述の通りヘッジとして思ったほど機能せず、今回の急落で大きく資産を毀損することとなった。
2018年を+36.37%のパフォーマンスで凌いだことで、ちょっとくらいの急落なら大丈夫だ、何とかなるだろうという意識があった。2018年は2月、10月、12月のいずれも指数をアウトパフォームしたというのもあった。2015年のチャイナショックでは退場したわけだけどあの頃は信用フルレバのド下手だったので今は違うという意識もあり、これらの自信というか自己認識が急落に対する反応が鈍くなる要因となったように思われる。マーケットを畏れよ。
最近ではポジションの手仕舞いを待てるようになり、以前なら3割、5割も上がったら衝動的に利確していたところでも握力を維持できるようになったが、結果的には利確のタイミングを逃すことになった。ガイアックス、フロンティアインターナショナルあたりは以前なら全てかほとんど手じまってもうポートフォリオに残っていなかったように思われる。結果的には今回の急落でマイナスに寄与した。
コロナ流行の初期に影響を過小評価せず、個別株のポジションを減らすか、そうでなくても先物の売りを増やしておけばよかった。ただ年初のスレイマニ暗殺のときはあっさり値を戻してマーケットも直ぐに忘れてしまったわけで、さまざまな出来事を適切に判断してリスク回避するのは難しく、後知恵にすぎないともおもう。
今週は凶悪におカネが減ったので資産推移のグラフを眺めて気持ちを鎮めています。JASDAQの上げが始まった2019年9月月初が5567万、年初が8954万、今7121万で、この半年の増加分を6割ほど削られた状態です。一瞬1億超えたのでそこからのドローダウンは30%くらい。しんどい減り方ですがまだ今のポジションを維持するつもりです。コロナは一過性の現象であって、ここからリセッションに入ったり、ましてやリーマンショックのような危機には発展しないと思っています。
今週の取引
3903 gumi (-658,043)
3905 データセクション (-775,892)
6677 エスケーエレクトロニクス (-1,466,825)
買い玉を手仕舞い。
gumiとデータセクションは個人投資家の人気銘柄なのでこういう急落局面で売られそうと思い手仕舞い。エスケーエレクトロニクスは中国のFPD工場の設備投資が止まっているというニュースを見たのと、1Q決算と同時に出した下方修正の理由に競合との競争激化と書かれていたのが気になったので。
8699 澤田HD (-)
新規に買い玉を立てて持ち越し。
金曜日にTOB価格1050円に対して1010円くらいで推移していたのを買いました。TOB価格から乖離しているのは上限付きTOBで、相場の急落のためハズレ株の見積もりが下がっているからでしょうが、何パターンか計算してみて期待値があるように思いました。TOB価格に近づくようならそこで売るし、下がるようならSBIに移管して応募するつもり。
ポートフォリオ
サマリー
- 評価額合計 71,211,280円
- 前日比 -7,968,167円 (-10.06%)
- 月初比 -24,719,948円 (-25.77%)
- 年初比 -18,325,910円 (-20.47%)
現物
信用
先物