駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

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「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

2023年4月の振り返り

パフォーマンス

相変わらずリセッションが取り沙汰されており月末にはファーストリパブリック銀行が崖っぷちになるなど、楽観できるような状況じゃないように思えるのになぜか株式市場は堅調、VIXは15.7まで低下して落ち着いた相場になっています。プロっぽい人たちはファーストリパブリック銀行が潰れても問題ない、マーケットへの影響は少ないって論調が多いです。それが正しいのかどうかはよくわからないけど、いつモードが切り替わって暴落がきてもいいように心の準備はしています。

jp.reuters.com

月の後半にabalance、ispace、アースなんとかと個人が群がってるタイプの株が3つも急落しましたが意外と新興市場全体には波及せず、マザーズ指数も今月わずかなマイナスで済んでいます。もっとガタガタに崩れてもおかしくなかったと思うし、こういうところでも今の地合の強さを感じます。決算への反応も悪くない、というかむしろヌルいくらいで、決算シーズン本番を前にして決算ギャンブラーにはありがたい環境になっています。

ポートフォリオ

ポートフォリオの状況です。今月のパフォーマンスの内訳をざっくり出すと以下の通り。

  1. 月の途中で買ったもの: +190万 (#9のみ)
  2. 月初から持ってたもの: +2830万 (#9以外)
  3. 短期トレード: +1710万
  4. 指数ヘッジ: -730万
  5. 配当: +60万
  6. 源泉徴収: -400万

1.はパシフィックネットのみ。上方修正を見て野村マイクロとか買っていますが長めに持つかはわからず(本決算は通すつもり)。

2.は月初69293万のポジションサイズに対して+2830万となり、パーセンテージにして+4.1%。指数をアウトパフォームしており、とくにマザーズ指数を5%近く上回るという良い月でした。決算や上方修正で買われたもの(#1, #3, #3, #4, #8, #10)が多くファンダ寄りのスタイルとしてはしてやったりという感じ。月次で売られた#34が最大の損失となりました。

3.は決算ギャンブルで+220万、それ以外で+1490万。ispaceを初値で買って4/18(火)の寄りで売るという効率の良いトレードで+1420万となり、これが利益の大部分を占めます。月面着陸に失敗して株価は初値付近まで戻っており、バリュエーションのない世界で需給戦をやるという不得意なトレードで自分にはなかなかこういう勝ち方はできないです。ラッキーでした。

日本株マーケット

今月はあまり見ない傾向。その他製品ってなんだろう。建設業が上位にいるのは珍しいですが、理由として思いつくのはこれからコスト高を転嫁した受注をこなすようになっていくので利益率の改善が期待できることでしょうか。野村のレポートによると2023年度の下期からというスケジュール感らしいです。電気ガスはコモディティ価格の低下と値上げが時間差になるので業績の回復が見込めるからかな。株価は半年から1年くらい先のことを織り込むといいますがこういう動きを見ると何となく納得できる気がします。ワースト3の鉄鋼海運証券はリセッション懸念でシクリカルが売られる日が何日かあったからでしょうか。卸売が上位にいるのはバフェットの件でそれっぽいセクタが物色されたから。

RSIや移動平均線などテクニカルっぽいファクターが上位と下位にいて、こちらもあまり見ない傾向。移動平均線絡みのファクターを見るとリバーサルが利く相場だったんですね。それ以外はこれといった特徴は見えず。