駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

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「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

[今週のトレード] 2020/12/18

今週の資産推移は+4.7%(+601万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+0.6%、マザーズ指数が+0.0%と指数に対してアウトパフォームでした。

ボラティリティのない閑散とした相場で、日銀会合もFOMCも無反応で通過。日本のコロナ感染者数は増え続けていますが指数に影響しなくなり、ザラバに伝わる東京の感染者数がヤバくても日経平均が下にワープすることはなくなりました。ただし空運、鉄道、旅行などわかりやすいコロナデメリットのセクタは下落傾向で、個別の値動きにはコロナの影響があらわれています。

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新興市場ではIPOラッシュが始まりました。今週のIPOセカンダリ投機はFFJ、オーケーエム、プレイドを触ってトータルで+231万と良いスタートになりました。今週IPOの12銘柄ではバルミューダが一番人気となりましたが、初値で買うか迷いつつけっきょく買えず。IPOセカンダリは値動きが激しく、ポジションサイズは小さめになりがちですし、手じまいたい欲求に負けてしまうことが多いですが、IPOに資金集中する地合となっておりもう少し大きくリスクを取ってもよいと思いました(思ったことを実行するのが難しいのですが)。

今週の取引

4934 プレミアアンチエイジング(-)

新規に買いました。12/14(月)に発表された1Q決算の内容が予想外に良く、他の参加者にとってもサプライズじゃないかなと考えて1Q決算発表後に買いました。

ここは通信販売が主力の化粧品会社であり、同業他社と同じく業績に季節性があります(広告費の使い方に偏りがあるため)。新規上場申請のための有価証券報告書では、業績が下半期偏重であること、上場後は「大幅な偏重が発生しないようコントロールする計画」であることが述べられています。

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ややあいまいな表現ですが、完全に平準化させると明記されているわけではなく、改善するものの多少は偏重するというふうに読めるし、そもそも成長性の高い企業でもあるため、1Q決算は低い進捗率で見栄えの悪い決算が出てくるだろうと考えていました。しかし結果は通期の業績予想に対して売上28.5%、営業利益34.1%という順調な進捗率であり、2Qの上方修正もありました。

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決算の内容にも好ましい点がありました。まず売上に占める卸売の割合が伸びていることです。開示資料ではテレビCMの効果と説明されており、特に米倉涼子を起用したCMを放映したCANADELの貢献が大きかったようです。

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化粧品会社のうち、ファンケルオルビス新日本製薬などは通販と卸売の両方のチャネルで製品を売っていますが、それぞれの割合は固定的であり、あまり変動しないようです(原因はちゃんと理解できていませんが)。以下のキャプチャは新日本製薬の決算説明資料です。さらに1期さかのぼっても通販と卸売の割合はほぼ変わりません。ここが卸売の販路を拡大する意思を持っており、実際に直近の決算でその結果が出ていることは、競合他社と比較しても高い成長性を維持できる理由となります。

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通販については投下する広告費に対する新規顧客獲得件数を過去の実績から高い確度で見積もれるはずで、会社の計画から大きくブレることはないだろうから、2Qの上方修正を出せたのは卸売の売上が会社の想定から上振れていることが理由と考えます。期初の会社計画では卸売の売上として6,117百万円を見込んでおり、1Q実績の2,284百万は進捗率で37.3%になります。マス向けのマーケティングにしろ販路の開拓にしろ会社の計画以上にうまく行っているのでしょうし、2Q以降もこのトレンドが継続するのであれば業績の伸びにさらにモメンタムが付く期待が持てます。

また、広告費については、今期計画の10,448百万(以下のキャプチャ)に対して1Qで2,898百万を投下しており、割合では27.7%となります。前期は通期の広告費9,030百万に対して1Qで2,403百万を投下し26.6%でした。むしろ前期よりも今期のほうが上半期(少なくとも1Q)に偏重して広告費を使っており、下半期はそのぶん広告費の負担が小さくなることが期待できます。ただし会社が計画通りの広告費に着地させるとは限らないですし、経営者のキャラクタによっては業績が良いからといってアクセルを踏みに行く可能性もあると思われます。

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通販メインの化粧品会社であること、基礎化粧品が主力商品であること、ファブレスであることから新日本製薬がもっとも近い上場企業です。新日本製薬時価総額603億に対してここは670億とすでに上回っており、PERもそれぞれ26.0倍、35.1倍と差が付いています。財務も悪いし、成長性が落ちたら相当売られると思います(ただ、いちおうcompsを見ると、化粧品は高いバリュエーションが許されるセクタということもあってそこまで割高という印象もないような気もします)。いずれにしても化粧品は自分自身がユーザではないし、とくに詳しくもない分野で、評判が落ちたり強力なライバルが登場したときに最初のほうで気付けないリスクがあります。

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2Q上方修正済みであり次の決算を持ち越すのは比較的リスクが低いと思われ、とりあえず2Q決算をまたぐつもり。IPO直後の値がさ株はモメンタムでフラフラ上がっていくことがあり、もしそうなって株価が5桁に乗ることがあれば徐々に売っていくと思います。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 134,094,272円
  • 前日比 +195,284円 (+0.15%)
  • 月初比 +17,306,064円 (+14.82%)
  • 年初比 +44,557,082円 (+49.76%)
現物

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信用

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先物

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