今週の資産推移は+5.2%(+1020万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+1.4%、マザーズ指数が+0.4%と指数に対してアウトパフォームでした。
決算シーズンが終わりました。今回の決算シーズンは最後まで難易度が高かった。終盤になって新興グロース株の決算が増えましたが、発表翌日の反応はおしなべて厳しく、ちょっと進捗の悪い決算が出ると簡単に10%くらい下がります。マザーズの売買代金の推移を見ると、コロナショック後とくらべて売買が細って最近では1000億を割る日も多く、自分の感覚でも新興市場は閑散としています。決算をみて投げてくる人は地合にかかわらず一定数いるけど、その売りを受け止める買い手が少ないように感じます。
自分の観測範囲にいる個人投資家たちは鉄鋼や海運をせっせと買い込んでいます。そのためにそれまで持っていたグロース株を売っているだろうから、その資金の動きも新興市場の重荷になっていそう。自分ですら日本製鉄、JFE、日本郵船をポートフォリオに入れたくらいです。ただ鉄鋼や海運が個人に選好されるのは一時的な現象と思われ(そもそも現在の高配当が続かないでしょうし)、そう遠くないうちに逆戻りするだろうと思っています。
今週の取引
6246 テクノスマート (-)
新規に買いました。前期4Qで受注が大きく伸びたのを覚えていて、8/12(木)の決算発表前にいくらか買っておいて、決算の内容が良かったため翌日買い足して欲しいだけの株数にしました。
買った最大の理由は受注残の増加です。受注残の推移を見ると、FY19/3にピークを付けてから落ち込んでいましたが、前期4Qと今期1Qで受注高が伸びて、あっという間に前回のピークを越える水準になりました。
テクノスマートは塗工機械(物質の表面にコーティングを施す機械)を主力製品としています。主として光学フィルムや電子部品の製造に使われますが、最近ではリチウムイオン電池向けの需要が増大しています。リチウムイオン電池の電極塗工システムを提供できる会社は数少なく、テクノスマートは世界シェアの約20%を有しています(他にヒラノテクシード、東レエンジニアリングなど)。
1Qの決算短信には「今年に入り大型案件を含む多数の受注を獲得し、受注環境が激変しています」とあります。中国からの受注が急増しているようです。
ここ数ヶ月で、EV向けリチウムイオン電池の大型設備投資のニュースがいくつも出ています。今後しばらくは良好な受注環境が続くと期待できそうです。
最近では光通信とエフィッシモが継続的に保有割合を増やしています。とくに光通信は主に市場内で取得しており、最新(7/16)の大量保有報告書では15.79%もの保有割合となっています。フィデリティも9.60%を保有しています。現金同等物から負債を引いて100億くらい残るキャッシュリッチな企業であり、光通信とフィデリティはバリュー投資で保有しているように思われます。エフィッシモの意図は不明です。
長期チャートを見ると足下の株価はすでに高い位置にいますが、今後期待できる業績や財務からまだ割安であると考えます。受注状況を見ながらですが、受注が落ちなければしばらく保有するつもり。
リスク要因としては以下のようなものを気にしています。
- 部材の高騰。リチウムイオン電池向けの大型案件はリードタイムが長いと見られ、受注から製造までの間に部材(とくに鋼材)の価格が想定より上昇するとその分だけ粗利が削られると思われます。粗利率の高い会社ではありませんし(過去数年の実績値ではばらつきが大きいものの15%前後)、ふたを開けてみたら利益があまり出ないということがあるかもしれません
- コロナの影響で製品の納入に支障がでること
- 信用買い残が発行済み株式数の8%弱と大きいこと
ポートフォリオ
サマリー
- 評価額合計 204,733,614円
- 前日比 +1,142,523円 (+0.56%)
- 月初比 +14,697,001円 (+7.73%)
- 年初比 +78,715,695円 (+62.46%)
現物
信用
先物