駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

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「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

2021年の振り返り (3) 負けた銘柄

ランキング

# コード 銘柄名 損益
1 4013 勤次郎 -11,935,473
2 7367 セルム -8,592,098
3 3966 ユーザベース -6,465,384
4 6070 キャリアリンク -2,509,934
5 3775 ガイアックス -2,317,784
6 3933 チエル -2,313,095
7 3028 アルペン -2,211,264
8 2932 STIフードHD -2,188,795
9 6502 東芝 -2,053,915
10 7371 全研本社 -1,852,128
11 7318 セレンディップ・ホールディ -1,822,668
12 4370 ビルス -1,805,704
13 5401 日本製鉄 -1,739,898
14 8095 アステナホールディングス -1,705,341
15 6630 ヤーマン -1,594,673
16 4936 アクシージア -1,056,558
17 6131 浜井産業 -1,043,170
18 4013 日通システム -993,224
19 2303 ドーン -907,661
20 6047 Gunosy -874,185

銘柄コメント

#1 勤次郎

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3000円くらいから買い始めたら無限に下がり、いつしか株価は1/3になり損失は4桁万円に。どうしてこうなった……。

買い始めた頃は時価総額300億くらいで、今からするとなぜそんなところで買ったのと思いますが、当時はクラウドサブスクリプションなソフトウェア企業は高いバリュエーションが許される雰囲気がありました。きわめて低いチャーンレートでクラウド形態への移行も進捗しており、新バージョン(Universal 勤次郎)に切り替わった後のイメージでいけそうだと考えたと記憶してます。今から思うとチームスピリットやカオナビと比較するよりも、PCAやミロク情報あたりと比較すべきだったし、そうしていれば買うにしてももう少し下がるまで待って買えていたかもしれません。

2回も下方修正を出して印象最悪、成長性も剥落したように見えますが、新バージョンが2021年12月にリリースされるため今期は買い控えの影響があったものと思われ、(会社のいうことを信じるのであれば)案件の期ずれもあり、来期が製品の実力が出る期になります。勤怠管理システムは競争の激しい領域ですが、チャーンレートの低さ、大手企業への採用実績から競争力のあるシステムと思っています(実際にシステムを使った経験があるわけではなく腹落ちしていない部分はありますが)。

新バージョンリリース後の業績の推移を見て、来期も横ばいが続くようならギブアップして手じまいするつもり。不確定ながら今の時価総額106億なら期待値のあるポジションじゃないかと思って、年末にかけて株数を増やしていますがどうなるやら。

#2 セルム

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IPO直後から買い始めてそこからの下落をまるっと食らって、年末あたりで手じまい。1ヶ月くらい前の記事に書いたとおり、不人気のIPO銘柄を上場直後に買ってはいけないってのが教訓でしょうか。時価総額が小さく機関投資家は入れないし、地味なtoBの事業で個人に好かれるような会社でもない。事業は好調ですしEPSの成長にともなって評価されていくようには思います。

#3 ユーザベース

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12月の長期戦略説明会にて来期は投資の年にするとの説明があり、ガイダンスも増収減益で出してくる示唆があったため手じまい。グロース株に厳しい環境で減益のガイダンスが出てくるとシビアな反応になりそうで、いったんポジション外そうと思いました。

ここは以前プログラマーの仕事で付き合いのあった会社で、優秀な人たちが集まっており、彼らの能力をフルに引き出す企業文化があります(ただし5年くらい前のことで今もそうなのかは肌感覚がないのですが)。またタイミングを見つけて買いたいと思っています。

#4 キャリアリンク

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ワクチン接種会場に人員を派遣しており、特需ではあるものの業績が伸びると期待して買っていたらぜんぜんダメでした……。自分が手じまった後も下げ続け、半年で4割くらい株価が下がっており、人材サービスのセクタが活況な中でこんなに下げるとは。

#5 ガイアックス

タイミーにシード出資しており、カーブアウト組にもTRUSTDOCKなど有望な会社があって、それらのEXITのタイミングで手じまいしようと思って保有しているポジション。

長らく塩漬け株となっていて、資金が寝てしまうしこういうアイディアでポジションを取るのはいまいちだね、取るにしても高い確度で具体的な時期がわかるときだけにしたほうがいいねと今では思っています。ずっとスタートアップ支援をやっている会社だし岸田関連ってことになってテーマ株と化したりしねえかな。足下で株価が下げているのは上場企業の持ち株(アディッシュ、Photosynth)が値下がりしているのも一因と思われます。なぜかkaviewのチャートが出ないのは名証単独上場だから?

#6 チエル

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2Q決算を見て買ったポジション。B/Sの前受金(契約負債)がまだ増え続けており、この大部分はInterclassシリーズの長期契約によるものと思われます。Interclassは主にChromebook向けの授業支援システムで、自社開発のため限界利益率が高く、この前受金の増加はそのまま将来の利益につながります。2Qの進捗を見ると今期のどこかで上方修正を出せそうに思われ、そのタイミングで手じまってもよいし、前受金の推移によってはもっと長く保有してもよく、そのあたり状況を見ながら決めたいところ。GIGAスクールの特需で儲かっただけと見られているかもしれませんがさらに業績を伸ばせる会社だと思っていて、そこに認識のギャップがあるなら面白い点です。

#7 アルペン

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2020Q1の決算後に買ったものの株価は横ばいで、悪い月次を出したときに2200円くらいで売ったら、そこから一直線に3800円まで上がってほぞをかんだポジション。好決算が出てから時間差で上がり始めたのはなぜだったんだろう。

#8 STIフード

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去年のIPO直後に買ってずっと持っている長期保有のポジション。今年-35.4%下げて、そのぶんがマイナスとなった形。

足下で(1)原材料の高騰により利益率が低下している、(2)大阪工場の立ち上げが遅れているという問題があり、ついでにPOをやって需給も悪化しています。ただし(1)は決算説明会の動画によると価格転嫁が済んでおり、(2)はまだトラブってるっぽいものの長期的な成長性が損なわれたわけではなく、時価総額165億は十分安いと思って年末に買い増しています。株主としての使命感からセブンで新製品が出ると買って試すようにしていますが本当に外れがなく、すばらしい製品を作っている会社と思います。

#9 東芝

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4月にTOB観測が出たときに買って、その後のニュースで右往左往しつつ売って損失となったポジション。TOB絡みのトレードをする人は観測範囲にけっこういて、端から見ているといともたやすく利益をあげているように見えるけど実際そんなに簡単じゃないよねと思いました。イベントドリブンをちゃんと勉強して自分の引き出しに加えておきたいという気持ちはあります。

#10 全研本社

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これもIPO直後から買ってその後の下落が損失になったポジション。セルムと比べてマイナスの金額が1/4で済んでいるのは、上場タイミングがセルムの後で、すでにセルムで食らっている状態だったので、買いはじめてから1ヶ月くらいはポジションサイズを抑えめにしていたのが大きかったようです。

集客用のWebメディアを企画から記事作成などの運用までまるごとやりますってのが主たる事業で、ネットイヤーやINCLUSIVEあたりが同業。決して高く評価される事業ではありませんが、人を増やしてスケールできて一定の成長性があり、足下の業績にワクチン予約システムが上乗せされているぶんを差し引いても十分に割安な会社と思っています。いちおうインドのベンガルール(バンガロール)のIT人材紹介事業がカタリストと期待される位置づけですが、ちょっと引っかかる点がありこの事業にはあまり期待していません。