駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

[今週のトレード] 2020/4/24

今週の資産推移は+0.6% (+39万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-1.5%、マザーズ指数が+0.5%と指数に対してアウトパフォームでした。

久しぶりにとくに思い出すこともない1週間。値動きも穏やかで、日経平均は19500円あたりをいったりきたりしています。仕事と決算シーズンの予習をしていたらいつの間にか終わっていました。

相変わらず先行きが見えず、腰の入ってないポジションを小さく取ってスイングで売ったり買ったりしています。いくつか良いとおもうやつを決算またいでみて、内容によってポートフォリオに残すつもり。コロナのせいで本決算を業績予想非開示で出してくるところが多く、決算ギャンブルも難しい相場。ただ、ここ半月くらいの決算を見ると、発表翌日の値動きはどちらかというと強いとおもいます。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 63,330,592円
  • 前日比 -139,406円 (-0.42%)
  • 月初比 +5,339,161円 (+9.21%)
  • 年初比 -26,206,598円 (-29.27%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/4/17

今週の資産推移は+3.5% (+210万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+0.9%、マザーズ指数が+10.3%と指数に対してまちまちでした。

引き続き世界的なリバウンド相場。有望な既存薬が出たというニュースには反応するのに緊急事態宣言拡大のニュースはほぼ無反応という、強い相場の動きでした。ただ今週は金利は下がるし原油も下げて、金も高止まりで全面的なリスクオンではなかったです。JASDAQ指数は今週+3.4%で、マザーズだけムチャクチャ騰がってます。

www3.nhk.or.jp

コロナが収束しても需要はすぐに回復しないだろう、特に贅沢品の需要は戻らないと思っていたのですが、中国ではさっそくV字回復が始まっているらしく、人間の欲望を甘く見てはいけませんね。「アフターコロナの世界は劇的に変わる!」みたいな論調が目立って増えていますが、案外そんなこともないのかもねえ。

www.wwdjapan.com

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 62,937,760円
  • 前日比 -267,055円 (-0.42%)
  • 月初比 +4,946,329円 (+8.53%)
  • 年初比 -26,599,430円 (-29.71%)
現物

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信用

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先物

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[投資本] マーケットの魔術師 システムトレーダー編 (アート・コリンズ)

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システムトレードのインタビュー本。インタビュイーは15名で、ファンドマネージャがもっとも多く、他にシステム開発者(開発したシステムをファンドや証券会社に売ってる人たち)や個人トレーダー。トム・デマーク、ラリー・ウィリアムズなど著名な人も含まれています。『マーケットの魔術師』シリーズっぽく見えますが著者はジャック・ シュワッガーではないし、原著の題名(Market Beaters)も違います。インタビューの仕方も、著者のアート・コリンズは誰に対してもテンプレートに沿って同じ質問を順番に訊いていく感じで、相互の比較はしやすいですが面白さという点ではやや落ちます。

インタビュイーのやっていることはかなり似通っており、多くの人はテクニカル指標を使ったトレンドフォローで、複数の先物市場で分散したポジションを取ります。これが出版時点(2004年)の主流であったのか、単に著者の人脈が片寄っているだけなのかはよくわからず。自分がこれまでに読んだ中ではタートルズのやり方に近く、タートルズから20年くらい経ってもあまり変化していないんだなという印象を持ちました。機械学習遺伝的アルゴリズム)を使う人(ゲーリー・ハースト)や、ファンダメンタルズ&センチメントの指標も取り入れてファクター分析のようなアプローチを取る人(マイク・ディーバー)も居ますが少数派です。

手法をそこまで詳細に述べない人が多いこともあり、1人1人の手法を子細に読み込むというよりも、共通する点・しない点を分けて見ていくのがよさそうです。たとえばトレンドフォローを採用するという点はほぼ全員が共通していますが、市場によって異なるシステムを使い分けるか、同じシステムを使うかという点では意見が分かれます。おそらく前者は勝つための必要条件だけど、後者はそれほど重要ではないんでしょう。「どのテクニカル指標を使うかは重要ではない」ということも複数人が述べており、実需などを背景にマーケットがトレンドを示すときに、確率的にトレンドの最初のほうでエントリーできればそれでよくて、あとはリスク管理で失敗しなければ利益を得られる、みたいなノリなんだと思いました。

全体的に比較的長めの期間でトレンドが出る市場を対象にしており、個別株の投資にそのまま役立つ点は乏しいように思われます。著者のまとめの中で「株価指数ははっきりしたトレンドを作らない」(だからシステムトレードには不向きというニュアンス)と書かれていますし、それは個別株でも同じ傾向があると思います。システムトレードをやる人は直接参考にできるのかもしれませんが、裁量で個別株をやる投資家にとってはあくまで考え方を学ぶための本という感じ。あとは、こういう戦略でポジションを取る参加者がマーケットにいて、大きなボリュームの資金を動かしているんだ、というイメージを掴むことができるのも本書の価値かもしれません。

[今週のトレード] 2020/4/10

今週の資産推移は+13.0% (+702万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+7.9%、マザーズ指数が+12.9%と指数に対してアウトパフォームでした。

ニューヨークでコロナがピークアウト(?)、ついでにFRBがジャンク債の買い入れをやると発表してダウが今週+12.7%も上げて、世界の主要な指数も10%前後上げるという強力なリバウンド相場。VIXはまだ40を超えており、どちらに行くにしても動きがいちいち極端で、もうちょっと落ち着いてほしい。

www.newsweekjapan.jp

www.bloomberg.co.jp

日本の小型新興はこれまで買われてきたテーマ(リモートワークなど)が頭打ちになって、代わりに直近のIPO銘柄が買われるなど、リターンリバーサルというか、急落局面を巻き戻すような動きになりました。大型ではドラッグストアが弱かったりして、コロナで待避したお金が元に戻っていっていたように思われます。3月のIPOは公募価格から半値も当たり前という状態だったので、そのうち買われる局面がくるだろうと思っていたのにあまり乗れず、ビザスクとリバーホールディングスを触って+20万くらいでした。要反省です。

実体経済への影響が出てくるのはこれからで、闇鍋状態で株価だけ上がっていくのは妙な感じがしますが、どうせわからない相場なので上とか下とか予断を持たないようにしています。引き続き不安材料のある銘柄をポートフォリオから落としており、買いポジションのサイズは今年のピークから1/3くらいになりました。いくつか新しく買ってはいるけど、自信があるわけではなくて長く保有する決心はないです。地合がコロコロ変わるしボラティリティも大きいので、長期でポジションを持つよりもスイングで短めのポジションを繋いでいくほうが向いている相場だと思います。

今週の取引

4235 UFHD (-1,505,315)
3666 テクノスジャパン (-2,796,337)

買い玉を手仕舞い

UFHDは売上の95%が海外向けで、製品の用途も自動車や航空機などであり、今後業績の悪化が避けられないであろうこと、有報の受注残が前年比-15%で目先の決算に期待できないこと、財務があまりよくないこと、個人に人気のある銘柄であることから売りました。ここはコロナの悪影響が明らかだったんで3/3から少しずつ売っていたのですが、3月頭は1100円台で、今週の終値は810円と、もっと早く売っておけばよかった。

テクノスジャパンは元々SAPのEOL特需に期待していたのが、EOLが2025年から2027年に延期されることになったのと、ここは受託のシステム会社で景気が悪くなると業績が落ちるのと、今期の一時要因から来期の業績が回復するとしてもそんなに割安ってバリュエーションでもないよなあ、と思って売りました。EOL延長のニュースが出てきたのは2/5で、そのときに売ろうか考えたのに、そのときはコロナを甘く見ていた時期だったのでポートフォリオに残してしまったんですね。ほんと今回は手離れの悪さで損失を大きくしています。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 60,839,014円
  • 前日比 +147,618円 (+0.24%)
  • 月初比 +2,847,583円 (+4.91%)
  • 年初比 -28,698,176円 (-32.05%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/4/3

今週の資産推移は-9.7% (-580万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-9.2%、マザーズ指数が-4.7%と指数に対してアンダーパフォームでした。

今週もよく下げました。ただ非日常の相場は去ってふつうの下げ相場になった感じで、些末な材料で小型株がS高を付けるような光景も見られ、小型新興にはやや人が戻ってきた印象があります。

コロナの状況は思わしくなく、長期化のシナリオに向かいつつあるように見えます。バフェットが2月下旬に買った航空株を手放したというニュースがありましたし、日本株も航空や旅行などコロナで悪影響のあるセクタの銘柄は3月下旬のリバウンドを帳消しにして安値を掘っている状態で、影響の長期化を織り込んでいる相場と思います。

www.nikkei.com

マッキンゼーの出しているレポートが毎週のように更新されていてちょくちょくチェックしているのですが、最初に見たときに書かれていた楽観シナリオだともう収束しているはず(そもそも欧米では拡がらない)でした。最新版では楽観シナリオは無くなっていて、今後の見通しも下方修正されていっています。悲観的なほうのシナリオになると思ってポートフォリオを考えたほうがよさそうです。

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ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 53,823,601円
  • 前日比 -3,097,316円 (-5.44%)
  • 月初比 -4,167,830円 (-7.19%)
  • 年初比 -35,713,589円 (-39.89%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/3/27

今週の資産推移は+7.5% (+414万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+13.7%、マザーズ指数が+11.7%と指数に対してアンダーパフォームでした。

ようやくまともなリバウンドがやってきた。先週の動きをさらに巻き戻すような1週間で、NT倍率やREIT指数が大きく戻しました。金も今週は買われて、手当たり次第の換金相場だった先週から1つギアがシフトして、今週はふつうの暴落局面の動きだったと思います。パフォーマンスがだいぶ指数に劣後していますが、日経平均+17.1%と大型主導で騰がっていく中でヘッジと股割き気味になるといういつものパターンになっています。

ここまで耐えてきた日本のコロナ感染者数が増加傾向となり、とくに東京の感染者数が増加しています。小池都知事が外出の自粛要請をし、この週末は(雪が降ったというのもあるけど)自宅近辺も人影がまばらでした。1回緩んだ自粛ムードがまた高まってます。

www3.nhk.or.jp

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コロナは早期に収束して金融緩和の効果だけが残ってバブルになるという説と、本格的なリセッションに入り長期にわたり株式市場の低迷が続くという説があって、いまが分水嶺という感じ。向こう1~2週間で欧米のコロナ感染ペースがピークアウトできるとよいのですが。いま抱えているポジションを全部手じまって現金にしてしまえば楽なんでしょうけど、常に相場にいることが大事だと思うし、リスクを抑えつつ東証カジノでバクチを続けたいと思っています。今のところは。

今週の取引

4229 群栄化学工業 (-598,133)
8068 菱洋エレクトロ (+416,389)

買い玉を手仕舞い

今週リバウンドしてくれたのもあって、ポジション調整で指数の上げ幅に付いてきてないやつを手仕舞いしました。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 59,628,081円
  • 前日比 +40,955円 (+0.07%)
  • 月初比 -11,583,199円 (-16.27%)
  • 年初比 -29,909,109円 (-33.40%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/3/20

今週の資産推移は+2.1% (+112万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+1.7%、マザーズ指数が-1.3%と指数に対してアウトパフォームでした。

非日常のマーケットでは非日常の出来事が起きる。ここ数年で積み上げてきた値動きを打ち消すような極端な値動きがあちこちであり、Twitterのタイムラインにはアンワインドという言葉が溢れました。

kabutouma.hatenablog.com

  • NT倍率

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VIXは66.04とまだ高い水準にあり、個別株は需給だけで乱雑な動きをしているという印象です。著名な個人投資家でもポジションを縮小するか、完全に手じまった人が目立ちます。こんな荒れた相場に付き合わなくてもよいのが個人投資家の特権ですし、コロナも長期化がメインシナリオになりつつあり、そう考えるのもよくわかる。株blogを見ると買いポジションを長めに持つ人たちがたいてい喰らっている反面、デイトレ主体の人は逆に収支がいつもより良かったりして、スタイルによる違いが鮮明になっています。

今週の取引

3966 ユーザベース (-1,468,416)
7068 フィードフォース (-1,917,012)

買い玉を手仕舞い

いずれも足下の業績がバリュエーションに追いついておらず、何年も先の成長を織り込む形で株価が形成されているタイプの銘柄で、今後こういうのには厳しい状況が続くんじゃないかと思って手仕舞い

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 55,486,744円
  • 前日比 -2,756,788円 (-4.73%)
  • 月初比 -15,724,536円 (-22.08%)
  • 年初比 -34,050,446円 (-38.03%)
現物

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信用

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先物

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