駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

[今週のトレード] 2020/3/13

今週の資産推移は-22.2% (-1554万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-14.3%、マザーズ指数が-21.0%と指数に対してアンダーパフォームでした。

コロナの流行がアメリカとEUで本格的し、サウジとロシアがやりあって原油価格が急落、ハイイールド債のクレジットリスクやリセッション懸念まで取り沙汰されてあらゆるものが売られるパニック状態。金曜にはREITが急落、金や仮想通貨も下げました。信用フルレバやってた頃のぼくだったら確実に今週で退場していたでしょう。

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ぼくはリーマンショックを知らず、というかその頃はFXをやって毎月のように給料を溶かしていたので、株をやりながらこの規模の暴落を経験するのは今回が初です。ポジションを山ほど抱えた状態で今回のコロナショックを喰らって、ハイボラティリティで想像を超える動きをする相場と、それに向き合ったときの自分の心の動きを知ることができたのはよかった。今のポジションサイズだと自分にはメンタル的な負荷が高く、ダウの値動きを見ていたら明け方になっていたり、在宅勤務の日に気分がマイナスに振れていたら昼間から酒を飲んだりしてました。こりゃあかん。急落の兆候が見えたらとにかくポジションサイズを落とすのが正しいんでしょうね。兆候がどうやったらわかるのかというのはおいといて。

過去のショックの経験者が「ほんとうにヤバいときは板がなくなる」「売りたくても売れなくなる」とよく言いますが、言葉で見聞きするだけでは実感がわかないことも自分で体験すればよくわかります。ポートフォリオに入れている銘柄の板がいつもと見違えるようにスカスカで、たまに投げ売りが出ると簡単に貫通して下まで突き抜けていくというのを今週はさんざん見ました。恐ろしい。

今週は相対的に自信の無い銘柄をあれこれ売って、(今年は意味なさそうですが)損出しのクロスをして、資産の減少にあわせてポジションサイズを小さくしました。年初来は-39.3%となり、TOPIXの-26.7%はおろかマザーズ指数の-36.8%にも劣後しています。資産額はだいたい1年前、2019年2月ごろに戻ってしまいました。仕事で稼いだお金を失っていたら相当キツかったでしょうが、相場で勝った分を相場で溶かしている形なのでまだ精神的に受け入れられている気がします。

日本の小型株ファンドを見ると、直近1ヶ月で32~37%とかマイナスになっています。プロが選んだポートフォリオでもそれくらい喰らっているわけで、今回はほとんどあらゆる銘柄が一緒くたに売られる地盤沈下みたいな下げ方だったので、銘柄の鑑識眼というよりも、ポジションの取り方でパフォーマンスが決まっているように思われます。やっぱり急落の序盤でポジションサイズを落とせなかったのがもっとも悔やまれる点です。(キャプチャはSBIで「小型」で検索して、販売代金上位5つを比較したもの)

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今週の取引

4025 多木化学 (-160,536)
4293 セプテーニ (+90,220)
4480 メドレー (+379,188)
6089 ウィルグループ (-2,152,373)
6357 三精テクノロジーズ (-819,959)

買い玉を手仕舞い

資産減にともなうポジション整理。それぞれ理由を書くと、多木化学は化学セクタの中では割高なバリュエーションで、おそらくバカマツタケ再生医療への期待が乗って今の株価になっているのでは? と認識していて、そういうのが剥落する相場環境になってると思ったから。セプテーニは1Qの業績も決算説明資料も平凡な内容だったから。メドレーは求人サイトのジョブメドレーが稼ぎ頭で、景気が悪くなると人材関連のサービスはおしなべて業績が悪くなるのでここも影響を受けるだろうなと考えたから。ウィルグループも人材派遣会社でシクリカルだし子会社のIPOも済ませたから(ここはもっと早く売るべきだった)。三精テクノロジーズはシクリカルな事業内容で今期3Qまでの業績も思わしくないから。

8068 菱洋エレクトロ (-)

新規に買い玉を立てて持ち越し。

3/10に本決算発表。今期の配当予想が180円となること(開示資料には配当額の目標をDOE5%とするからと書かれているが、旧村上ファンド系のレノが大量に集めていることへの対抗措置という意見もTwitterで見た)、業績予想がコンセンサスおよび四季報を上回っていること、日証金の売り残が決算発表翌日に急増したことから買いました。

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ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 54,369,864円
  • 前日比 -5,701,086円 (-9.49%)
  • 月初比 -16,841,416円 (-23.65%)
  • 年初比 -35,167,326円 (-39.28%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/3/6

今週の資産推移は-1.8% (-130万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-2.6%、マザーズ指数が+2.2%と指数に対してまちまちでした。

ダウが毎日1000ドル上下するボラタイルな相場で、底打ちの気配はまだ見えず。今週は金利が大きく動き、アメリカの10年国債利回りが0.7%台に入りました。リセッションを織り込むかのような動きになっています。バイデンがスーパー・チューズデーに勝利して候補者指名に近づき、コロナは中国の終息と対照的に先進国は感染拡大が続いています。

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さしあたって資産が減った分ポジションサイズを落としてます。時価総額をみると安いと思えるものも出てきましたが、ここで買いにいってよいのかどうか。急落が始まるときにもっと軽めのポジションだったら動きようがあったのでしょうが、今回はポジションサイズが大きかったので建玉を順番に切っていくばかりになっています。

今週の取引

4931 新日本製薬 (-2,814,914)
6899 ASTI (-492,749)
8699 澤田HD (-332,046)

買い玉を手仕舞い

新日本製薬は1Qの進捗が悪く、2Qも前期弱かったので。ASTIは自動車部品のメーカーで自動車はサプライチェーン混乱の影響が大きいと言われているので。澤田HDは月曜日に日本株がリバウンドしたときにも株価が横ばいだったのを見て、月火でやっぱり売りました。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 69,908,128円
  • 前日比 -5,451,343円 (-7.23%)
  • 月初比 -1,303,152円 (-1.83%)
  • 年初比 -19,629,062円 (-21.92%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/2/28 コロナショック

今週の資産推移は-22.9% (-2123万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-9.7%、マザーズ指数が-15.4%と指数に対してアンダーパフォームでした。

全面的なリスクオフでダウが毎日1000ポイント下げて、日経平均はそれ以上に下げて、小型新興は崩壊という4日間。これだけ分散したポートフォリオで1週間で20%喰らうなんて。指数のチャートはどれも酷いことになっており、JASDAQ指数は去年9月から棒上げしてきた上げ幅をあっという間に消してしまいました。マザーズ指数に至っては2018年末の安値を割ってしまい底抜けになっています。

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日本国内では全国一斉休校の要請が出るなど緊急事態モードに振れています。近所のドラッグストアからトイレットペーパーまで姿を消したり、世の中のパニックの度合いも増している印象。国内で初の感染者が出たとか言ってたころにも過剰反応だと思っていたけどあれは序の口でした。

www.fnn.jp

というわけでここからは反省会です。今週の相場で資産が減るのは仕方ないにしても指数に負けすぎです。先週末時点で保有していた銘柄(優待除く)の今週の騰落率を表にします。ポジションサイズを考慮しない単純平均で-17.3%と、JASDAQ指数-11.6%よりも悪く、マザーズ指数-15.4%にも負けています。

小型新興の銘柄ばかりのポートフォリオですが個人投資家に好かれている銘柄ばかりというわけではなくて、たとえばテクノスジャパンや明治機械なんかはTwitterのタイムラインでめったに見かけないです。それでも小型で流動性に乏しいとこういう急落局面ではキッチリ下げてしまうんですね。このポートフォリオを今週-9.6%の日経平均でヘッジしたせいで、ヘッジが思ったほどに機能しないという形になりました。先週末時点の数字で、買い玉が1.71億に対して先物ヘッジ売りが0.93億換算。ネットした0.78億分だけ喰らうつもりが、ヘッジしたつもりの0.93億もけっこう喰らって今週のマイナスになっている。資産額に対して多めに買いポジションを積んで日経平均先物でヘッジするスタイルは、上げ相場ではよくてもこういう局面だと資産を大きく毀損してしまう恐れがあるというのは、前々から認識はあったけれど今回思い知らされました。

また、流行初期にコロナを甘く見ていたせいで、コロナで悪影響を受ける銘柄がポートフォリオにあったのに何もしなかったこともマイナスに寄与しました。内需企業ではフロンティアインターナショナル、IIF、シダックス。あとは製造拠点や顧客が中国にあるエスケーエレクトロニクス、マツオカ、IGポートあたり。数が多いですが特に影響の大きいものを手じまうだけでもかなりマシでした。イベント企業でオリンピックの仕事も請けているフロンティアインターナショナルが最右翼で、ここだけはコロナの初期に「手じまったほうがよいのでは?」と思いつつそのままにしていました。この銘柄は結果的に今月-26.1%も下げています。

他には優待銘柄を買いだけでまたいで-40万、IPO銘柄のAHCを触って-98万が今週のマイナスに含まれています。AHCは余計なトレードでした。なにやってんの。

銘柄コード 銘柄名 先週末株価 今週末株価 騰落率
4480 メドレー 1687 1636 -3.0%
4229 群栄化学工業 2449 2294 -6.3%
7068 フィードフォース 2199 2021 -8.1%
4310 ドリームインキュベータ 1478 1323 -10.5%
4748 構造計画研究所 2762 2451 -11.3%
6357 三精テクノロジー 870 764 -12.2%
3688 CARTA HD 1087 950 -12.6%
3138 富士山マガジンサービス 972 837 -13.9%
6899 ASTI 1805 1531 -15.2%
6677 エスケーエレクトロニクス 1383 1162 -16.0%
3676 デジタルハーツ 963 809 -16.0%
3930 はてな 2105 1765 -16.2%
3905 データセクション 528 442 -16.3%
3611 マツオカ 2025 1695 -16.3%
6555 M&Sコンサル 1048 870 -17.0%
4025 多木化学 4445 3670 -17.4%
6089 ウィルグループ 987 814 -17.5%
3903 gumi 724 595 -17.8%
5903 シンポ 1711 1404 -17.9%
4293 セプテーニ 299 243 -18.7%
4931 新日本製薬 1322 1066 -19.4%
3966 ユーザベース 2009 1593 -20.7%
4837 シダックス 380 300 -21.1%
3666 テクノスジャパン 496 391 -21.2%
6334 明治機械 278 219 -21.2%
3791 IGポート 2125 1659 -21.9%
4235 UFHD 1359 1014 -25.4%
7050 フロンティアインターナショナル 2600 1921 -26.1%
6545 IIF 661 480 -27.4%
3775 ガイアックス 918 599 -34.7%

過去のデータを参照しながらまとめるとこんな感じでしょうか。わりと失敗する個人投資家のテンプレみたいになってますね・・。

  • ここ半年ほどJASDAQ指数が棒上げしたように日本の小型新興市場が好調であったため、雑にポジションを取るようになっていた。過去の急落局面を見ると2018年2月は資産額に対して120-150%、2018年12月は同じく110-130%の買いポジションを取っていたのに対して、今年に入ってからは160-200%となっていた。リスク管理の意識はあって、日経平均先物の売りでヘッジして、売り買いのサイズをネットして資産額に対して一定となるようにコントロールしていたが、前述の通りヘッジとして思ったほど機能せず、今回の急落で大きく資産を毀損することとなった。

  • 2018年を+36.37%のパフォーマンスで凌いだことで、ちょっとくらいの急落なら大丈夫だ、何とかなるだろうという意識があった。2018年は2月、10月、12月のいずれも指数をアウトパフォームしたというのもあった。2015年のチャイナショックでは退場したわけだけどあの頃は信用フルレバのド下手だったので今は違うという意識もあり、これらの自信というか自己認識が急落に対する反応が鈍くなる要因となったように思われる。マーケットを畏れよ。

  • 最近ではポジションの手仕舞いを待てるようになり、以前なら3割、5割も上がったら衝動的に利確していたところでも握力を維持できるようになったが、結果的には利確のタイミングを逃すことになった。ガイアックス、フロンティアインターナショナルあたりは以前なら全てかほとんど手じまってもうポートフォリオに残っていなかったように思われる。結果的には今回の急落でマイナスに寄与した。

  • コロナ流行の初期に影響を過小評価せず、個別株のポジションを減らすか、そうでなくても先物の売りを増やしておけばよかった。ただ年初のスレイマニ暗殺のときはあっさり値を戻してマーケットも直ぐに忘れてしまったわけで、さまざまな出来事を適切に判断してリスク回避するのは難しく、後知恵にすぎないともおもう。

今週は凶悪におカネが減ったので資産推移のグラフを眺めて気持ちを鎮めています。JASDAQの上げが始まった2019年9月月初が5567万、年初が8954万、今7121万で、この半年の増加分を6割ほど削られた状態です。一瞬1億超えたのでそこからのドローダウンは30%くらい。しんどい減り方ですがまだ今のポジションを維持するつもりです。コロナは一過性の現象であって、ここからリセッションに入ったり、ましてやリーマンショックのような危機には発展しないと思っています。

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今週の取引

3903 gumi (-658,043)
3905 データセクション (-775,892)
6677 エスケーエレクトロニクス (-1,466,825)

買い玉を手仕舞い

gumiとデータセクションは個人投資家の人気銘柄なのでこういう急落局面で売られそうと思い手仕舞いエスケーエレクトロニクスは中国のFPD工場の設備投資が止まっているというニュースを見たのと、1Q決算と同時に出した下方修正の理由に競合との競争激化と書かれていたのが気になったので。

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8699 澤田HD (-)

新規に買い玉を立てて持ち越し。

金曜日にTOB価格1050円に対して1010円くらいで推移していたのを買いました。TOB価格から乖離しているのは上限付きTOBで、相場の急落のためハズレ株の見積もりが下がっているからでしょうが、何パターンか計算してみて期待値があるように思いました。TOB価格に近づくようならそこで売るし、下がるようならSBIに移管して応募するつもり。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 71,211,280円
  • 前日比 -7,968,167円 (-10.06%)
  • 月初比 -24,719,948円 (-25.77%)
  • 年初比 -18,325,910円 (-20.47%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/2/21

今週の資産推移は-3.3%(-311万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-1.7%、マザーズ指数が-1.6%と指数に対してアンダーパフォームでした。

月曜日に発表されたGDPが年率換算で-6.3%と予想より悪く、国内の感染状況への懸念も高まりセンチメントが悪化、小型新興はコロナの関連銘柄だけ別扱いでそれ以外は全て売られる地合になっています。株blogやTwitterを見てもロングポジションを長めに持つスタイルの人はたいてい喰らっており、ひふみも今週-3.4%というパフォーマンスです。デイ〜スイングの短期勢で上手い人だけ勝っている感じ。週末に掛けて先進国の指数も弱く金利も下がっておりついでに金も買われるという状況で、世界的にリスクオフになっています。個人は総悲観に近い雰囲気で、日本株なんてもうダメみたいな風潮。

www.nikkei.com

今週から一気に自粛モードに振れて、日本中でイベントが中止になったりアミューズメント施設が休業したりしています。一度こうなるとしばらくは続くでしょうし、影響を受ける銘柄は売られそう。ただ月初から売られてすでに大きく下げている銘柄も多く、一過性の影響で終わるならそろそろチャンスもありそうです。TKPがここ1ヶ月で3割引きくらいになっているのだけどそこまで影響が出るのかな? と思いますし、似たような銘柄は他にもちらほらあります。

news.tbs.co.jp

毎週貼っているグラフはこんな感じです。

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今回はしっかり予習して決算ギャンブルに挑み、ふだんより多めのポジションを取った結果、11勝15敗でトータル-3万円となりました。負け越しで収支もマイナスになっていますが、コロナで地合が悪化したことの影響もありますし、手応えがないわけでもなかったんで、次回も同じくらいの熱量で取り組んでみたいところです。

今週の取引

3917 アイリッジ (+1,186,524)

買い玉を手仕舞い

2/14に発表された3Q決算の内容が悪く、決算説明資料を見てもイマイチで売りました。FANSHIPの月額報酬(ストック収入)が伸びていることだけポジティブですが、それ以外は見るべきところがなく、4Qで業績予想を達成できるとも思えなかった。半分くらいは子会社のフィノバレーに期待していたのですが、さるぼぼコインとアクアコインの次が出てこないまま競合も登場しており、地域仮想通貨を理由に保有するのももうしんどいと思いました。

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4475 HENNGE (+1,457,258)

買い玉を手仕舞い

2/12に1Q決算発表。決算発表前からごちゃごちゃと売り買いした挙げ句、ぜんぶ売って手仕舞いとなりました。トレードが下手くそだったという話で悔いが残るやつです。時系列だとこんな流れ。

  • 決算発表前: 1Qの数字が悪いことが本決算の決算説明資料で示唆されていたため、決算発表前に株数を減らして通過後に買い直そうと思った。決算発表当日に2500株から1000株に減らした。
  • 決算発表: 引け後に出てきた1Q決算は赤字で、その日のPTSでは5%くらい下がっていた。このときは狙い通りになった、やったぜ、と思っていた。
  • 決算翌日: 寄り前(5分前くらい)まではGD気配で、たしか-3%くらいだった。気配の上に指値を入れてそこで刺さるつもりだった。ところが直前になって気配があがって前日とプラマイゼロで寄って、そこからは上にすっ飛んでいった。自分の入れた指値には刺さらず。この日はS高まであってS高の手前で終わった。1株も買い直せず。
  • 今週: 買い直せないまま決算発表から40%ほど値上がり。買い直すにはもう高すぎて買えず、中途半端に残すのもアレで1000株を売って手仕舞い

最大の失敗は決算翌日の寄りで成行注文を入れなかったことで、次点はPTSで買わなかったこと。買い直して2500株まで戻せていればまだ保有していたように思います。1Qの内容は赤字で定性的にもとくにサプライズはなく、翌日S高まで買われるとは夢にも思わず、寄ってからどうせ売られるでしょという予断もありました。買うつもりだったんだから成行で入れておけばよかったんだよなあ。

3611 マツオカコーポレーション (-)

新規に買い玉を立てて持ち越し。

去年8月に1Q決算が悪くて手放した銘柄。3Q決算を見て買い直しました。2Qと3Qで決算短信の定性情報を比較すると、3Qでは「回復傾向」「受注の急増」という文言が見られます。2Qの決算説明資料でも下期に受注の回復を見込むという記述があったんですが、根拠がよくわからずそのときはスルーしていて、3Q決算で実際に四半期の数字が回復したので買えるかなと思いました。

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ここは製品の55%を中国で生産しており、主要顧客のユニクロも中国の店舗を一時休業するなど、コロナの影響が懸念されます。ただし工場の所在地は浙江省江蘇省山東省と震源地を外れており、来期まで大きな影響が残るようなことはないんじゃないかな・・たぶん。労働集約的な工場なので労働者が戻ってこれないとマズいんですが、今のところ会社からコロナに関する開示がなく状況はよくわからないです。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 92,446,582円
  • 前日比 +955,462円 (+1.04%)
  • 月初比 -3,484,646円 (-3.63%)
  • 年初比 +2,909,392円 (+3.25%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/2/14

今週の資産推移は-3.1%(-305万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-1.7%、マザーズ指数が-1.0%と指数に対してアンダーパフォームでした。

引き続きコロナ一色の相場。日本の小型新興市場は週の前半まで値を保っていましたが、国内で初の死亡者が出たことで金曜日にマザーズ指数-1.8%と一気に悪い地合になりました。個人のセンチメントに影響されてか本当にコロコロ流れが変わります。

毎日チェックしている日次の感染者数推移は2/13に集計方法が変わったとかで一気に数が増えて、とたんに信頼性が疑わしくなりましたがその後は減少傾向になっています。しかしここからは国内の状況に雰囲気が左右されそうです。

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足下では2月の決算シーズンが終了しました。ポートフォリオの決算はまちまちで勝率は五分五分というところでしたが、エスケーエレクトロニクス(1Q、下方修正)が今週-28.3%、富士山マガジンサービス(本決算、減益予想)が同-19.4%と大きく下げて資産が削られる結果となりました。この2銘柄で今週-297万となり、マイナスのほとんどに寄与しています。

来週は決算ギャンブルで建てた短期のポジションを落としつつ、決算の内容を見て銘柄も入れ替えたい。コロナを理由にポジションサイズを落としたりするのは考えていないです。月初のような急落局面があればどちらかというとあれこれ買い増ししたい。

今週の取引

4748 構造計画研究所 (-)

新規に買い玉を立てて持ち越し。

2/12に2Q決算発表。見た目の悪い決算で発表後に10%ほど下げていますが内容としてはとくに悪いものではなく、むしろ好調な進捗に思われ、値動きとのギャップがあると思って買いました。

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ここは受注残が業績にかなり相関する会社です。有価証券報告書と短信から数字を拾ってまとめるとこんな感じで、ここ4年は下期の売上が受注残プラス5~10億で着地しています。

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建設コンサルは知識のない業種なのですが、Vorkersを見ると小規模なプロジェクト(多くは2~3人程度)を数多くこなしていく会社らしく、個別のプロジェクトのばらつきが平準化されて半期単位で見るとこういう数字の出方になっているのでは。粗利と経常利益もそこまでブレないという印象で、資料を見ると販管費がほぼ一定で推移しているので売上の伸びが素直に反映されやすいように思われます。2Qの短信を見ると受注残が85億あり、下期の売上が受注残と同じだとしても通期で131億と会社の予想127億を超えますし、経常利益も粗利率が過去と同程度と置くと15~17億くらいで会社予想14.7億を下回る可能性は小さいように見えます。また、3Q決算についてはB/Sの仕掛品が前期との比較で7.0億→14.8億となっており、3Qは前期比で持ち直した数字が出てくる期待がまあ持てそう(仕掛品は根拠としては弱いのですが)。ともかく2Q決算の数字で今期の業績が懸念されて売られているならそんなことはないし、ここは国土強靱化がテーマ化してここ3ヶ月くらい個人にけっこう買われたようなので、彼らが短信の1ページ目だけ見て手放しているならチャンスなんじゃないかなあ。そこまで長く持つつもりはなくて本決算までには手仕舞いするつもり。ほどほどにリバウンドしてくれたらよいのですが。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 95,552,954円
  • 前日比 -2,017,843円 (-2.07%)
  • 月初比 -378,274円 (-0.39%)
  • 年初比 +6,015,764円 (+6.72%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/2/7

今週の資産推移は+2.8%(+267万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+2.8%、マザーズ指数が+3.2%と指数に対してアンダーパフォームでした。

先週末の悲観から一転して冗談みたいにリバウンド、6日にはダウが史上最高値を付けました。どういうことなの。1週間で景色ががらりと変わってしまいました。

headlines.yahoo.co.jp

先週末の時点では流行の拡大を懸念する論調ばかりで不安一色という雰囲気だったのに、こんなにあっさり相場が戻るとは思わなかったです。この1週間で以下のような状況となり、懸念されていたよりも影響が小さそうだというのを織り込みに行ってリバウンドしたのかな、というくらいに理解しています。

まず、感染者数の増加ペースは落ち着きつつあります。ウイルスの流行で恐ろしいのは感染者が指数関数的に増加することですが、ここ2日はむしろ日次の増加数は減っています。中国の封じ込め施策が功を奏し、急速に収束しつつあるように見えます。

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懸念されていた実体経済への影響についても、日系企業の9割では事業を10日から再開する予定とのこと。ただ、製造業の工場は10日から再開できるかはまちまちですし、サプライチェーンへの影響は今後見えてくるという状況です。

www.nna.jp

先週は国内で感染者が出たというニュースで先物が100円くらい落っこちたりしていましたが、今週は(上げ相場だったというのもあるでしょうけど)相場の反応も落ち着いてきました。先週見られたような、あらゆる銘柄が売られるパニック的な相場はなくなりそう・・というかそうなってほしいものです。Twitterのタイムラインでもコロナの話題は目に見えて減り、流れてくるのも冷静なコメントになりました。

今週の取引

9709 NCS&A (+2,853,111)

買い玉を手仕舞い

15000株保有していたのを1/20にkabutan煽りがきたときに10500株売って、残りを決算発表後に売りました。ここは今期の業績は良いですが、一時的な要因が含まれた数字で、来期はそのぶんが落ちることになります。受託オンリーではなく自社パッケージをやっている会社で、業績にアップサイドはありますが、来期の業績が伸びるかどうか判断がつかず、年単位で保有するほどの銘柄でもなくてここで売りました。

一時要因はおそらくけっこう大きくて、4つもあります。

  1. Windows7サポート切れ特需 (規模不明、たぶん大きめ)
  2. 軽減税率制度特需 (規模不明、たぶん小さめ)
  3. 保守契約解約の一時金 (特別利益1.55億)
  4. 繰延税金資産の計上見直し (特別利益3.84億)

4.は会計上の利益なのでまあよいのですが、1.と2.は来期の業績からそのまま剥落しますし、3.も保守契約のフィーがそのぶん無くなるので来期の業績にマイナスの影響があるはずです。今後買い直すとしても次の本決算を通過して、業績予想の数字を確認してからでしょうか。

2432 DeNA (-327,273)

買い玉を手仕舞い

自社株買いの終わりも見えてくるしそろそろ手仕舞いしようかと思っていたら3Q決算でたいへんなものが出てきました。

www3.nhk.or.jp

493億円の減損損失を計上し、うち約400億は2011年に買収したngmocoののれん。ngmocoはもう会社として解散しているのに、のれんだけB/Sに残っていて、ゲーム事業の状況が悪くてついに減損にいたったと。

あまり長く持つつもりのないポジションだったので財務諸表もろくに見ていなくて、のれんの中身も把握していなかったです。ちゃんと調べていたらのれんの大部分がngmocoの買収で積まれたもので、減損リスクがあることに気づけていた可能性はあるし、気づいていたらポジションも取らなかったような、やっぱり取っていたような・・。ともあれデカいのれんがあったら中身を調べて減損の可能性を考えましょうという基本の大切さを思い出す、反省の残るトレードとなりました。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 98,600,063円
  • 前日比 -2,023,175円 (-2.01%)
  • 月初比 +2,668,835円 (+2.78%)
  • 年初比 +9,062,873円 (+10.12%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/1/31

今週の資産推移は-3.9%(-391万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-2.7%、マザーズ指数が-5.3%と指数に対してまちまちでした。

ついでに今月の資産推移は+7.1%(+640万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-2.1%、マザーズ指数が-8.3%と指数に対してアウトパフォームでした。

先週に引き続き新型コロナウイルス中心の相場。小型新興は水曜、木曜とキツい動きで投げ売り一色、関連銘柄だけが連日S高を付ける地合でした。この崩壊っぷりは昨年8月以来でしょうか。感染者数、死者数はまだ増え続けており、金曜未明にはWHOが緊急事態宣言を出しました。パニック的な反応はそろそろ落ち着いてきているように感じますが、実体経済への影響をどこまで織り込んだのかわからないし、不安定な相場が続きそう。騰落レシオは真っ青になっています。

www.bloomberg.co.jp

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自分のポートフォリオは指数と同じくらいのマイナスとなりました。決算ギャンブルで建てた小型新興の買いポジションがたくさんあって、そいつらがマイナスに寄与しました。1月中旬くらいまで地合が強かったので早めにポジションを建てたのが裏目で、地合も悪化したので今回の決算ギャンブルはどうなるやら。今週から決算シーズンスタートで、向こう2週間が決算発表のピークとなります。

ぼくはどうも今回みたいなリスクイベントを過小評価する傾向があるようです。先週末の時点では一過性の下げですぐに落ち着くと思っていて、こんなパニック的な値動きになるイメージはなかったです。たらればの話ですが、先週末(日経平均23,827円)に先物の売りを増やしてフルヘッジにしていれば、今週はトントンくらいでしのげていました。Twitterのタイムラインを見ていてもうまい人たちはけっこうポジションをフラットに近づけていて、ああいうのを学びたい。

今週の取引

6555 MS&Consulting (-)

新規に買い玉を建てて持ち越し。

外食業界向けの覆面調査が主力の会社なのですが、「サービスチーム力診断(STAR)」という従業員満足度調査のサービスが伸びていて、この成長性に期待して買いました。

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リンモチがやっているモチベーションクラウドみたいなもので、従業員を対象にアンケート調査をして、その結果をとりまとめてレポートする。部署や役職といった切り口で見られたり、経年でどう変化したかわかったり、同業他社との比較(偏差値が出る)もできたりするというサービスです。モチベーションクラウドはこれまでに仕事をした職場で2つ導入しているところがあって、実際にアンケートに回答したり、リンモチのコンサルタントが職場にやってきて結果をプレゼンするのを聞いたりしました。ここ数年でIT業界ではかなり使われるようになり、自分の周りではとりあえず悪い評判は聞かないし、リンモチの開示資料を見ると売上がリニアに伸び続けています。似たような成長を辿ってくれないかなと思っています。

外食業界は採用難で採用した人を定着させるのが課題になっており、そのためのツールとしても訴求できますし、サービス導入をきっかけにコンサルティングに繋げていくというドアノック商品としての性質もあります。ただし2Q時点では全体に占める売上の割合はサービスのみで約6%、コンサルを含めても約14%で、業績への寄与はまだ小さいです。

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ここは今期(FY2020)が11ヶ月の変則決算です。3月決算から2月決算への変更で、FY2020には3月が含まれません。そして業績が4Q偏重で3月末に大きな売上が計上されるため、今期は業績がそのぶん落ちて、来期に回復することになります。来期はオーガニックな成長以上に業績がよく見えるので、ちょっと調べたらすぐにわかるようなことですがなんせ小型株なんでそこもまあ面白いかなと思います。1Qに3月が含まれるので1Q決算は見栄えの良い数字が出てくるはず。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 95,931,228円
  • 前日比 +877,560円 (+0.92%)
  • 月初比 +6,394,038円 (+7.14%)
  • 年初比 +6,394,038円 (+7.14%)
現物

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信用

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先物

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