駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

[今週のトレード] 2022/2/25

今週の資産推移は-3.0%(-640万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-2.5%、マザーズ指数が-1.1%と指数に対してアンダーパフォームでした。

ウクライナ情勢に振り回されるハイボラティリティな1週間。木曜日を底に日経平均が1000円アップダウンする激しい値動きで、マザーズ指数は金曜日に+7.5%というまれに見る上昇を見せました。ロシアの指数RTSIが1日で50%超下げるのをみて、市場で付いている株価なんて曖昧なものだ、これからどうなってしまうのかと思いましたが、アメリカ市場が始まるとあっさりリバウンドするのだからつくづくマーケットの動きはわからない。今週は動くに動けず、小さなポジションの調整くらいで終わりました。

なお、結果を見れば木曜日の後場、「ロシア軍がキエフに向かって侵攻」と伝わったときが最高の買いタイミングでしたが、自分の心理を思い返すとあのときに買うのは到底できなかった。自分がこまめにポジションを調整するタイプだったらむしろ売っていたでしょう。

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たちまち陥落すると言われていたキエフが持ちこたえていたり、すぐにはなさそうだったSWIFTからの排除を一転してやることになったり、流動的な状況が続きそうです。ポジションをもう少し増やしたいのですがボラティリティが落ち着かないと買いづらい。

www.nikkei.com

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 208,895,750円
  • 前日比 +12,994,560円 (+6.63%)
  • 月初比 +6,436,477円 (+3.18%)
  • 年初比 -44,939,784円 (-17.70%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2022/2/18

今週の資産推移は-2.0%(-445万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-2.0%、マザーズ指数が-8.6%と指数に対してアウトパフォームでした。

このところごたごたしていたウクライナ情勢が今週に入って切迫し、マーケットも一気にリスクオフモードに。日本の日中にも新しいニュースがどんどん入ってきて、ロシア軍の動向や要人の発言で日経平均が200円くらいワープするという神経質な動きになっています。マザーズ指数は今週も底なしに下げて一時700ポイントを割れました。

www.cnn.co.jp

今週は下げ相場でしたが、1月とは違って下がり方に選別が効いており、ゆるやかに業績相場へと移り変わっている感じ。自分のポートフォリオマザーズ指数に連動することはなくなり、格段にやりやすくなりました。今週の個別株の動きを見ていると、もっとリスクを取って決算の内容が良かったものをどんどんポートフォリオに入れていっても良いように思いますが、ボラティリティの高い状況でそこまではできておらず、決算を見ていくつかポジションを入れ替えたもののポジションサイズは横ばいくらいになっています。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 215,292,276円
  • 前日比 +2,232,030円 (+1.05%)
  • 月初比 +12,833,003円 (+6.34%)
  • 年初比 -38,543,258円 (-15.18%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2022/2/10

今週の資産推移は+1.7%(+371万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+1.7%、マザーズ指数が+0.2%と指数に対してアウトパフォームでした。

決算シーズン真っ盛り。今回は決算への反応にハッキリした傾向があって、大型株とバリュー株が選好され、とりわけ増配や総還元性向の設定など株主還元の強化を発表した会社が買われています。小型株、グロース株はおしなべて弱く、上方修正などポジティブな発表があっても出口にされてしまう。個人に人気があって手垢の付いたやつは極端に期待値が悪化している印象を受けます。あとは人口に膾炙した感じのアイディア(例:鉄スクラップ市況が強い⇒エンビプロ)がダメで、これは今回の決算シーズンの特徴というよりは相場の法則なのでしょう。

いくつか食らいつつも予想外のまぐれ当たりもあったりして(デコルテの自社株買いなど)、今月の決算ギャンブルはプラスで終われそう。来週は決算向けのポジションを落としつつポートフォリオを入れ替えていく1週間になりますが、ここまで出てきた決算を見るとこれはと思えるものは少なくて、積極的にポジションを取るような相場の状況でもないし、どうしようかと思っています。

今週の取引

9885 シャルレ (+5,834,696)

手じまい

ここは決算発表前に上方修正を出すので、事前に上方修正がなかった時点で3Qの決算には期待できず、発表前に株数を減らすつもりでした。それで残り2万株まで減らして決算発表当日にヤフー板やTwitterを見て回ったところ、全力で決算ギャンブル行くぜという方がいたり、

ヤフー板もわりとお花畑ムードでこりゃダメだと思って1万株まで減らしました。そして大引け間際になってポートフォリオの確認をしたときにこんなの決算またぐなんて100パーセントないよな、と考え直して制度信用の空売りで残った1万株もカバーしてフラットで決算発表を迎え、内容を見て現引き⇒現渡しでポジション解消となりました。

3Q決算ではシャワーヘッドのセグメントが減速していたことがネガティブ視されたと思います。これは工場の生産キャパから理解するのがよさそうです。田中金属製作所の工場の生産キャパは、2021/3に生産能力を増強して月産3万本となりました(中部経済新聞、2021/4/22)

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その後さらに生産キャパを増やした形跡はありません。もしそうしたらTwitterでまず報告しているでしょうが(そういうキャラクタの会社です)、2021/11に食堂を作ったというツイートがあるだけです。開示資料にもそういった記載はありません。

シャワーヘッドは作っただけ売れる状況らしいので、36万本×単価(卸値)が年間のセグメント売上となります。ボリーナシリーズの定価を平均すると税抜きで1.3万程度、販路によって掛け率が変わってくるでしょうが、単価がざっくり0.7~0.8万として、25~29億くらい。これが各四半期に按分されて計上されるとすると、2Qのセグメント売上9.76億は上振れした数字と考えられ、3Qでの減速は想像できるものでした。

そのあたり分かっていたのだからもっと早く手じまっておけよと思いますが、時価総額を見るとやっぱり割安に見えるし、高単価の新製品が去年9月に売れたという話があったりして、だらだらと引っ張ってしまい、結果として利益を損ねることになりました。2021/10/29に上方修正を発表して株価が800円くらいになったときに半分でも売っておけばよかった。機関投資家は入ってこない銘柄で、足の速い個人の資金しかいないのだから、ファンダで買って需給で売るのが正着でした。

今後のポテンシャルは上に書いたことの裏返しで、生産キャパが増強されるか、高単価製品の割合が増えてシャワーヘッドのセグメントが伸びることです。アバンティという2万円を超える単価の新製品が出たところで、この製品が売れることが期待されます。訪問販売は会員の高齢化などで今後も右肩下がりと思われます。

株主還元が皆無の企業で、去年創業家の社長に交代して少しは姿勢が変わるのではという期待もありましたがまったく動きがありません。今期の業績が良いのに配当予想も修正されず、資産バリュー株なのでこの点で変化があればそれはそれで買う理由になるんですが。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 219,745,289円
  • 前日比 -2,965,285円 (-1.33%)
  • 月初比 +17,286,0163円 (+8.54%)
  • 年初比 -34,090,245円 (-13.43%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2022/2/4

今週の資産推移は+12.5%(+2395万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+2.9%、マザーズ指数が+5.8%と指数に対してアウトパフォームでした。

ボラティリティ継続ながらリバウンドの1週間で、自分の資産も大きめに増えて一息付けました。アメリカで主要企業の決算発表が続いており、Facebookが成長鈍化の色濃い決算をだして翌日-27%と急落。引け後に発表されたGAFAMの決算でナスダック先物が2%くらい動いたりして、過去に見たことのない神経質な動きです。危機は去っていない気がするし、ここから下に抜ける動きにならないとよいのですが。

www.bloomberg.co.jp

コロナは今週になってピークアウトっぽい推移になり、アフターコロナが買われる時間帯も出てきました。ただ報じられているGotoキャンペーンの詳細を見ると前回ほどの還元率にはならないようで、旅行やホテルといったセクタにはそこまで恩恵ないのかもしれません。

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今週はなんとか決算ギャンブルで戦える地合になって、平常モードのサイズでポジションを取っています。ただし下手すると決算発表までの保有期間でやられてしまうので、買うタイミングをより決算発表の直前にずらしてます。今週の決算発表をみると反応は中の上くらいで、好調と知られているセクタ(半導体商社、人材派遣など)の決算が出尽くしにならずに上がるし、見た目の数字が悪くても今後の期待が持てるものは上がるし(アルペン、ネットワンなど)、グロースが決算ミスると厳しいというくらいで(メルカリ、WOWWORLDなど)決して悪い状況ではありません。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 216,038,486円
  • 前日比 +2,676,652円 (+1.25%)
  • 月初比 +13,579,213円 (+6.71%)
  • 年初比 -37,797,048円 (-14.89%)
現物

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信用

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先物

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2022年1月の振り返り

これまで「今週のトレード」の記事で1ヶ月の振り返りも書いてきましたが、今年からは記事を分けてみます。そのときどんな相場で自分がどう振る舞ったか、時間が過ぎると何も思い出せなくなるので、適当な期間で区切って文章に残しておきたいんですね。テンプレートもちゃんと作りたいけれどとりあえず書いてみよう。

パフォーマンス

年明けからグロース株が強力に売られる下げ相場で、最初の3日で-12.1%も食らいそのまま減らし続けて-20.2%という散々たるパフォーマンスに。月間を通じてマザーズ指数と同じような推移となりました。

年初の時点で資金2.54億に対して個別株の買い玉が4.73億もあって、ポジションが重たい状態で下げ相場を迎えることとなり、早々にこりゃ減らさないとダメだとなってグロースっぽいやつ(アートスパーク、勤次郎、ユミルリンクなど)を手じまっていって、1/28に2.96億まで減らしました。パフォーマンスが悪化し続ける中でとにかく相対的にダメそうなやつを売っていたら1ヶ月終わっていたという感じ。

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年初に保有していたポジションの一覧。騰落率を単純平均すると-14.5%となり、パフォーマンスがそれより悪いのは個別株にかかっているレバレッジによるもの。日経平均のヘッジ売りと股割きになったけれど、仮に日経平均マザーズ指数を半分ずつでヘッジしていたら、金額で1000万ちょい、パーセンテージで4%くらいマシでした。なおマザーズ先物はヘッジに使えないと思っていたものの、最近見たら板が昔より厚くなっていていけるかもと感じました(現物との乖離は相変わらずみたいだけど)。

損益が大きくマイナスとなっているポジションのうち、#9, #15, #16, #17, #21, #22あたりはできるだけ長期で保有したいと思っており、こいつらだけで-3000万近くたたき出しているわけで今月これだけ食らったのはある程度仕方がなかったように思われる。ただ最初の3日でもっとポジションを減らしておけばもう少しマシだったし、次の決算に向けて保有しているポジションは決算発表まで1ヶ月くらいあるのだから買い直すつもりでいったん外してもよかった。

日本株マーケット

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バリュー株や高配当株が選好され、グロース株や小型株は相対的に弱く、高ROEなどクオリティもいまいち。トヨタ、商社、銀行株、エネルギー株あたりが待避先となり、月間の騰落率はトヨタ+6.6%、三菱UFJ+10.6%、INPEX+15.3%など。普段はグロースを触っている個人でもスイングメインで長めのポジションを持たない人だとバリューに切り替えてうまく乗りこなしていたり、スキャルピングの短期勢も(やりづらい相場ではあったようだけど)ちゃんと勝ってて、スタイルによる差が大きかったよう。

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インフレ懸念の強い環境で資源系や金融が選好され、シクリカルは全体的に弱く、コロナの感染が拡大する月だったためかサービス業も悪かった。ただ全面安というわけではなかったし、やっぱりスタイルによって感じ方の違う1ヶ月だったのだと思う。

所感

  • 自分にとってはとにかく何をやっても勝てない月だった。指数が下げる月でも短期トレードで穴埋めできることも多いけれど、1月はむしろ-200万くらいで足を引っ張った。

  • 去年の11/17に相場が変わったという認識はあったけれど、12月を+14.57%で終えたことで「今のままで何とかなるのでは?」という心理になり、1月の惨状に繋がった。12月の記事に「こういう相場ではポジションサイズを落とすしかない」みたいなことを書いた覚えがあるが、結果的にはそのときにそうするのが正解だった。

  • いまはグロース株のバリュエーションが切り下がる局面だという認識はあって、去年の年末までにハイグロース株をポートフォリオから落としておいたけれど、回避行動としてはそこまで効果のあるものではなかった。ただセクタローテーションについて行くトレードは自分のスタイルではないし、ポートフォリオ三菱UFJ伊藤忠にごっそり入れ替えるみたいなことはできないので、なんかこう一定の範囲内でうまいことやりたいね……。なお去年ポートフォリオに入れていた銘柄の1月騰落率を見るとユーザベース-27.0%、モビルス-42.3%、プロジェクトカンパニー-31.4%などで、こいつらをポートフォリオに残していたらさらに傷口を広げていたわけで、まったくの無駄でもなかった。

[今週のトレード] 2022/1/28

今週の資産推移は-6.5%(-1329万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-2.6%、マザーズ指数が-10.1%と指数に対してアンダーパフォームでした。

FOMCタカ派の姿勢が示され、一大イベントを通過して潮目が変わると思ったらそんなこともなくハイボラティリティな下げ相場が継続。ただ金曜日のアメリカ市場はAppleが良い決算を出したこともあって持ち直しっぽい動きとなり、来週に少しだけ期待できそうな引け方でした。マザーズ指数が火曜日に-4.8%、木曜日に-6.6%と2日も厳しい下げ方をして、小型新興株にとってはとりわけ厳しい1週間となりました。

www.bloomberg.co.jp

証券口座のお金が2億円を割ってしまい、2021/11/17からのドローダウンは年末の出金を調整して-24.8%まで悪化しています。自分の過去の食らいかたを見ると2018年クリスマスショックのときがドローダウン-26.6%で同じくらいですが、あのときはあっという間にドカンと下がってその後のリバウンドも早く、今回のほうが底が見えない下げ方でキツく感じます。自分の引き出しのなさにもよるんでしょうが、何をやったら勝てるのかわからないという感じ。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 192,093,010円
  • 前日比 +2,580,357円 (+1.36%)
  • 月初比 -61,742,524円 (-24.32%)
  • 年初比 -61,742,524円 (-24.32%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2022/1/21

今週の資産推移は-7.4%(-1693万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-2.6%、マザーズ指数が-3.8%と指数に対してアンダーパフォームでした。

今週も指数に劣後してとんでもない勢いで口座のカネが減っています。えーとなんでこんなに減ってるのかというと、概算で今月ここまで-4850万の内訳が

くらい。個別株が指数に勝てず、ヘッジが効かず、決算ギャンブルなど短期トレードで穴埋めもできていない。

年初に持っていた銘柄を表にして眺めると、べつにPERが低いから下がらないってわけでもなくて、自分が主観的に感じている自信や割安さと今月の騰落率は相関がないように見える。個人しかいない小型株はこういう地合でだれも上を買わなくなるとバケツリレーで延々と下げていくし、今月はその下げをフルに食らっている感じ。中長期のポジションでもいったん外して相場が落ち着いてから買い直せばよいのかもしれないけど、流動性がなくてスプレッドも大きいやつだとポジションを立て直すのに大きなコストが掛かるわけで……。いまの時価総額が安いと信じられるポジションなら黙って握っておいて良いんですかね、このあたり何が正しいのかいまだに定見を持てない。

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個別株の買いポジションは年初に47,294万だったのが今日で30,684万となり、けっこう畳んだつもりだけどまだまだ大きい。勝っている時期が続いて自分が取っているリスクに鈍感になり、そこからの急落局面で食らうのはコロナショックのときと同じことを繰り返しています。何年も株ブログを書いている人たちをみてもスタイルを変えられる人はごくわずかで、たいてい同じようなことを続けて同じ失敗をされており、自身の欠点を克服するにはよほど自覚的でなければならないのだと思う。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 205,387,442円
  • 前日比 -1,998,410円 (-0.96%)
  • 月初比 -48,448,092円 (-19.09%)
  • 年初比 -48,448,092円 (-19.09%)
現物

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信用

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先物

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