負けた銘柄トップ10
今年負けた銘柄のトップ10です。
銘柄コード | 銘柄名 | 損益 |
---|---|---|
4235 | ウルトラファブリックスHD | -3,097,324 |
7068 | フィードフォース | -2,365,541 |
6357 | 三精テクノロジーズ | -2,336,190 |
9268 | オプティマスグループ | -1,562,287 |
4295 | フェイス | -1,556,148 |
6217 | 津田駒工業 | -1,110,912 |
3611 | マツオカコーポレーション | -688,651 |
7674 | NATTYSWANKY | -632,826 |
4025 | 多木化学 | -525,413 |
4435 | カオナビ | -487,406 |
各銘柄の寸評
ウルトラファブリックスHD
UFHDは2Qに期待外れの決算と下方修正、おまけに中期計画を出して売りに売られ、今年-47.7%とほぼ半値になった銘柄。中長期保有で去年からポートフォリオに入れており、今年の下落をもろに喰らいました。MyTradeのチャートに表示されている矢印は損出しのクロス取引です。しかしひどいチャートだなあ。
教訓は個人投資家に妙に好かれていて、彼らの期待が乗っている銘柄の怖さでしょうか。ここは自動車業界向けの売上が大きいなどシクリカルな性質のある会社で、為替の影響も大きいので業績に不安があるという認識はあって、でもそんなことみんな分かってるでしょ、くらいに考えて決算も跨いだんですね。2Qで出てきた開示を見て、悪い内容だと思ったけれど、翌日S安になるとすら考えなかった。こんなに売られたのは個人投資家の投げ売りが殺到したことによるものと思います。さんざん手垢の付いた銘柄をポートフォリオに入れるのは相応の確信がなければやらないほうがよいし、やるならコケたときの覚悟が必要だと思いました。
フィードフォース
フィードフォースは上場直後に買って、現在も保有しており、その間の下げをそのまま喰らいました。ここは上場の一週間後にトランスコスモスが大量保有報告書を出して、保有株のほぼ全量をザラバで売っていたことを知って、そのときにいったん手じまおうか考えました。そこが損失回避のチャンスで、手じまって下げたところで買い直せたらよかった。IPOの売り出し78万株に対してこの大量保有報告書だけで44万株も売っているので、需給が相当悪くなっているし、マイナビも売っている可能性があった(持ち分が5%未満なのでわからない)ので後知恵ですがあのときは売るのが正しかったと思います。
また、タイミング的に上場直後に出る決算が1Qで、SaaSサービスの成長を織り込んで業績予測をしているので1Qの進捗率が低く見栄えの悪い決算になるんですね。1Q決算後に下げたのはその影響もあると思われ、ここ最近の小型新興は四半期の決算に過剰に反応する傾向がありますし、似たような銘柄を触るときはもっと気にするようにしたいです。
三精テクノロジーズ
三精テクノロジーズは中長期保有の銘柄がダメ決算と下方修正で下げました。中国向けの受注が落ちているのを後から知りましたがそれを知っていても保有していたと思うし、これは仕方ないという感じです。このチャートもなかなかひどい。
オプティマスグループ
オプティマスは買ったときの数字でPER5程度、配当利回りも5%くらいあって、オーストラリア進出という将来のカタリストもあり、面白そうだと思って買ったら経常利益-70%というダメ決算が出てきて持ちきれずに手じまったもの。あとはニュージーランド・ドルに業績が大きく影響されるんですが会社の想定が70円で、売ったあたりだと70円を割って推移していて、それも売った理由でした。しかしいま見ると見事にいちばん底で売ってますね。オーストラリア進出は年末にリリースも出ており、入り直したいという気持ちはあります。
フェイス
フェイスは非常に悔いが残るトレードでした。この記事に反省の弁を書きました。
津田駒工業
津田駒は業績期待で買ったらぜんぜんダメでした。MyTradeのチャートだと儲かったみたいになっていますが実際は2000円くらいで買って1600円くらいで売っています。繊維機械の会社の決算がだいたい悪いのは認識していたので、それをもっと重んじていたらより早く手じまえたかもと思わなくもないですが、そもそも買わなければ良かったという銘柄です。
マツオカコーポレーション
マツオカは1Q決算が悪くて、そこまで確信を持って保有していた銘柄でなかったので決算翌日に売ってしまいました。約定履歴を見ると8/13に平均1950円くらいで売っていて、いまの株価が2526円なので結果的には保有していればよかったです。やっぱり自分の詳しいセクタでないと自信を持ってポジションを持てないことが多くて、ちょっと悪いニュースが出ると持ちきれないというのがよくあります。アパレルのSPAが今後も世界的に成長するとか、ファストリと合弁事業やってて資本も入ってるとか、そういうふわっとした知識だけだと握力が出ない。十分に理解していない銘柄を長めの時間軸でポートフォリオに入れるのはよくない。
NATTYSWANKY
上場直後のスイングトレードで負けたパターン。その後上げましたね。
多木化学
中長期保有の銘柄が業績予想どおりの決算を出しながら株価は下げたもの。これも仕方ないやつです。バカマツタケの量産化まだですか。
カオナビ
上場直後のスイングトレードで負けたパターン。ここも株価はその後上昇しました(長めに保有するつもりはなかったのでどちらでもよいことですが)。初値ですら自分は高いと思っていたので見る目がなかったです。
まとめ
「幸福な家庭はすべてよく似たものであるが、不幸な家庭は皆それぞれに不幸である」じゃないですが、勝ったトレードにはそれなりの共通性があるのに、負けトレードは個別性が強いような気がします。今年のトップ10でいうとフィードフォース、フェイスが悔いの残る負け方で、損失をもっと小さくできた局面がありました。
中長期で保有している銘柄が上がったり下がったりするなかで含み損益が減るのは甘んじて受けるので、三精テクノロジーズや多木化学のマイナスは構わないです(UFHDはちょっと微妙)。IPOセカンダリで負けた2銘柄も、丁半バクチに近いようなトレードで、IPOセカンダリのトータルで見るとプラスになっているのでまあオッケー。
個別の銘柄での勝ち負けなんて確率的なものだと思っているけど、1つ1つの判断の善し悪しが最終的なパフォーマンスに反映されるとも思うので、経験値積んで判断の質を高めたいものです。