駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

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「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

[今週のトレード] 2021/9/3

今週の資産推移は+4.4%(+949万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+4.5%、マザーズ指数が+2.3%と指数に対してまちまちでした。

8月の資産推移は+20.3%(+3848万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+3.1%、マザーズ指数が+4.6%と指数に対してアウトパフォームでした。

週明けから日本株はやたら強く、金曜日の正午ごろに菅総理が総裁選に不出馬の意向と伝わって後場から急騰する場面もありました。ただ週の後半からはマザーズ指数が失速気味で、外国人が大型株を買って指数を引っ張り上げていくパターンに入りつつあるように思われます。指数でヘッジするスタイルはこのパターンでさっぱり勝てなくなるんですよね。9月からプログラマの仕事が忙しくなって、ザラ場を見たり、臨機応変にポジションを動かすのはあまりできなくなっており、次の決算シーズンまでは今のポートフォリオをおおむね維持する形になると思います。

www3.nhk.or.jp

8月はアップダウンの激しい月でしたが、終わってみれば月間で過去最大の利益となりました。ポートフォリオで10%以上上がった銘柄はシダックス+39.8%、セルム +25.0%、BuySell+21.2%、CARTA+17.1%、スペースマーケット+13.2%(売却済み)、全研本社+10.1%、キャリアDC+10.1%でした。10%以上下がった銘柄はスプリックス-14.9%、岡本工作機械製作所-13.4%、アートスパーク-11.5%でした。

内訳(含み損益込み、概算)を見ると、上がった7銘柄で+2600万、下がった3銘柄で-600万、決算絡みで取ったポジション(日本郵船、日本製鉄、JFEを含む)で+1300万、日経平均先物のヘッジ売りで-400万、その他で+900万。8月下旬にこれまで売られてきたグロース株が強くリバウンドする局面があり、自分のポートフォリオも恩恵を受けられました。8/23~8/31の資産推移は+3394万となり、この7営業日で今月の利益の大半を得られた形です。観測範囲でも8月下旬は際だったパフォーマンスをあげた個人投資家が多かったようです。

今週の取引

7377 DNホールディングス (+4,461,068)

手じまい。期待していたものがすべて出てきて、保有し続ける理由もなくなったので売りました。流動性に乏しく一日の出来高が数百株という日も多いため、2.3万株も売り切るには数ヶ月かかるつもりでいましたが、8/31に1189円で指し値を出すと無限にテイクしてくれるアルゴがいて、まあここで良いかなと思って全株を渡して手じまいとなりました。

マーケットメイクのアルゴだと数分で2万株も買わないと思うので、売った相手は光通信だったんじゃないかなと思っています。8/27提出の資料を見ると、DNホールディングスに変わってからも買っているようです。次に出てくる大量保有報告書で8/31に買ったかどうかチェックしたい。

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大日本コンサルタントについて書いた記事の答え合わせをすると、いろいろ間違ってたけどポジションを取る狙いとしては合ってた、というくらいかな。以下、細々とした記述になりますが書いておきます。

daken.hatenablog.jp

記事に「DNホールディングスの発行済株式数は最終的には8,010,000株となる」と書きましたが、9/3時点の発行済み株式数は8,420,000株となっています。この差分41万株の原因ははっきり分からなかったのですが、7/16の開示資料に株式移転後で10,480,000株と記載されており、

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2/12の開示資料では10,070,000 株が予定されており、この時点で差分が出ています。株式移転前にダイヤコンサルタントの株式を消却する際に期待した株数が消却されなかったように思われ、開示資料にも「実務上消却可能な範囲で消却」とあるため何かの理由があったんでしょうか。それ以上のことは自分ではわからず。

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経営統合で発生するのれんについては、DNホールディングスの財務諸表がまだ未開示のため正確な金額はわかりませんが、7/16の開示資料に以下の図があり、ざっくり4~6億ののれんが発生したようです。わずか2~3年で償却するのは、将来的には持ち株会社にぶら下げるんじゃなくて完全に経営統合する意思があるようで、その前に償却を済ませておきたいという意図かと思います。統合関連コストとあわせて3億の負担は少なからず営業利益を下押しする要因になっています。

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業績については、今期のガイダンスでEPS125円、PER9.5と、記事で期待していた水準を下回っています。7/14開示の中期経営計画の数値目標もいまいちです。のれん償却と統合関連コストの負担を加味しても控えめに見えますし、大日本コンサルタントは元々ガイダンスを非常に保守的に出す会社で、そのキャラクタがDNホールディングスになっても変わらなかったなと思います。今期もガイダンスをかなり上振れて着地するのでは。

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配当については、記事で「現在30円の配当が増配されることを期待したい」と書きましたが、少し色がついて今期の配当予想は40円となっています。

最後にDNホールディングスへの所見としては、建設コンサルタントのセグメントでも割安に見えるし(B/Sを見てみないと判断できない部分はありますが)、事業環境も受注状況も良好で3年後にはのれんの償却負担もなくなるし、光通信が継続的に買い増ししているし、腰を据えて保有できるなら十分良い選択肢と思います。ただし目先で買われる理由があるわけでもなくて、ここに資金を置いておくよりは他を買おうと思いました。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 227,412,022円
  • 前日比 +1,626,179円 (+0.72%)
  • 月初比 -1,103,584円 (-0.48%)
  • 年初比 +101,394,103円 (+80.46%)
現物

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信用

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先物

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