駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

[今週のトレード] 2022/4/1

今週の資産推移は+2.9%(+663万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-1.9%、マザーズ指数が+4.2%と指数に対してまちまちでした。

書きたいことは3月の振り返りの記事に書いてしまったのでこちらは手短に。今週は小型新興の地合がよく、1月なら明らかに無視されていたであろうアホみたいな理由でほいほいS高を付けるという、お花畑なムードが漂ってきました。ウクライナもコロナも心理的に遠く過去のことになって(コロナはまた感染者数が増えつつありますが)、個人のセンチメントが改善したんでしょうか。決算への反応も良いので決算ギャンブルのポジションを厚めに取っています。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 236,920,506円
  • 前日比 -1,272,425円 (-0.53%)
  • 月初比 -1,272,425円 (-0.53%)
  • 年初比 -16,915,028円 (-6.66%)
現物

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信用

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2022年3月の振り返り

パフォーマンス

月の前半はウクライナ情勢とアメリカの金融政策でごたごたやって、後半はそれで売り込まれたところからの巻き戻し。3/14から3/25にかけて日経先物が9連騰した局面は指数主導の上げ方で、こういうときのパフォーマンスは指数に劣後することが多い(下手すると股割きになってマイナスだったりする)ものの、今回は上回ることができました。

3月は前半と後半でガラリと光景が変わりましたが、臨機応変に立ち回ってうまいこと上げだけ取るみたいなことはできず、リスク量も月を通じてほぼ一定で、ポートフォリオもあまり変わらずに終わりました。ただこれはどちらかというと意識してやっていることで、もし自分がリスク量を柔軟に動かすタイプだったら、2/24にロシアが全面侵攻したときにビビって山ほど売っていただろうし、3/14の時点では小さなポートフォリオになっていただろうし、そこからの急反発でポジションを復元できていたかどうかは怪しいです。今年はトレーダータイプの人が強いけれど、自分にはなかなか真似できないよなと思う。

3月の終わりには小型新興株の雰囲気が一気によくなり、信用買い残など需給面でも改善が見られます。それでもコロナショック後のボーナスステージはもう終わったと思うし、去年のようなリスクの取り方(ロング180%、ショート60%、ネット120%くらいが平常運転だった)には戻さずに今くらいのペースでいくつもり。

去年11/17からのドローダウンは年末の出金を調整して-8.4%となりました。もう一息でキャッチアップできそうな数字になってきたぞ……。

ポートフォリオ

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ポートフォリオの一覧表です。決算ギャンブルなどのド短期のポジションは省いています。まず今月のパフォーマンスの内訳をざっくり出すと、

  1. 月の途中で買ったもの: +400万 (#2, #10, #12, #17)
  2. 月初から持ってたもの: +1,860万 (1.の4つ以外)
  3. 短期トレード: +540万 (表には含まれていない)
  4. 指数ヘッジ: -500万

1.はIPO初日に買った守谷輸送機と、残り3つは他を売ったのと入れ替えで監視リストの中から買ったポジション。

2.は月初に31,938万あったところ+1,860万で、ポジションサイズに対して+5.8%。いまのポートフォリオには新興株のキラキラしたやつが少なく、マザーズ指数について行かない感じになっています。フロンティアインターナショナルが+1500万も寄与しており、これがなければTOPIXにも劣後していました。

今月の後悔ポイントはABCompanyを決算前に外さなかったこと。月次から進捗率の悪い決算が出てくることは推測できたので、20000株から12000株まで減らして決算をまたいだ……のですが、上場後1回目の決算で買い残も重く、自分の見積もりから上振れした数字が出てきたとしても決算後に上がるイメージはなかったし、ゼロまで減らして決算後に買い直せばよかった。なお20000株まで戻すつもりだったのですが、1Q単体の数字が自分の見積もりよりさらに悪くてちょっと内容に疑義もあって12000株のままになっています。

3.は月の途中で建てて月末までに手じまったもので、決算ギャンブルで+100万、決算後のモメンタムトレード(三井ハイテック)で+150万。残りは流行りのセクタ(商社、海運、エネルギー)をノリで売り買いして+290万くらいになりましたが、自分に優位性のあるやり方ではなく、たまたま結果的に勝てただけという気がします。

4.は日経平均先物ロールオーバーのタイミングでTOPIXETFに切り替えたことがいくらかマイナス幅を減らすのに寄与しました。

日本株マーケット

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3月のファクター。「高今期経常利益変化率」「高業績予想修正率」が上位におり、たしかに月の後半に直近で強い決算を出した銘柄が買い直されていたと思います。「高配当利回り」が下位におり、他のバリュー系のファクターを見ても、年初からのバリューや高配当株が選好される傾向は一段落でしょうか。この流れが続いてくれるほうがありがたい。

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ウクライナ情勢の影響で引き続き鉱業、卸売業が買われ、コモディティ高騰が逆風になる電気・ガス業や金属製品、食料品が売られた。金利上昇から金融系の業種が強かった。自分のポートフォリオに多いサービス業や情報通信が強かったのは追い風になっていたのかもしれません。

こうやって見ると鉱業の強さが際立っており、INPEXの値動きを見ると原油価格が下がってもそこまで付き合わないし、去年の海運みたいな全員参加のフィーバー状態になるとしたらこのセクタなのかなと思います。和平交渉の進展にともなってコモディティは調整していますが、エネルギーが逼迫する状況はそう簡単には変わらないでしょうし。

所感

  • 3月からプログラマーの仕事がヒマになったので「他の人たちよりもたくさんの時間を株に使えて、毎日ザラ場に張り付いていられること」を収益に繋げられないかと考えています。自分には板読みスキャルピングみたいな短期トレードの適性はないけれど、作業量やインプットを増やすことで芸風を広げられないだろうか。とりま週末にチェックしていた証券会社のレポートを毎日見に行くようにしたのと、これまでほとんどやっていなかった優待クロスを3月は20銘柄くらいやりました。

[今週のトレード] 2022/3/25

今週の資産推移は+4.3%(+957万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+3.8%、マザーズ指数が+2.8%と指数に対してアウトパフォームでした。

あれよあれよという間に日経平均は9連騰、TOPIXは年初来-0.5%とほぼトントンまで戻しました。今週は木曜日まで旅行に出かけていて、旅先でスマホをチラ見しながら「えー、どうなっているの?」と戸惑っておりました。振り返ればFOMC通過は反転するならここというタイミングだったような気もするし、Fear&GreedやNAAIMなどのセンチメント指標は底の方に突っ込んではいたけれど、どれだけやっても自分にマーケットの動きはわからないと改めて思います。

www.nikkei.com

経験的にはこういう局面でバタバタするとパフォーマンスを損ねることが多く、旅行中でポートフォリオを触らなかったのはむしろよかったのかもしれません。日経平均28000円はもう十分に上がったように感じるし、年度末特有の需給も寄与しているだろうし、金曜にはポジションサイズをいくらか落とすかどうか考えましたが、維持したまま週末を迎えています。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 230,294,958円
  • 前日比 +4,249,373円 (+1.88%)
  • 月初比 +15,108,977円 (+7.02%)
  • 年初比 -23,540,576円 (-9.27%)
現物

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信用

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[今週のトレード] 2022/3/18

今週の資産推移は+9.7%(+1957万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+6.1%、マザーズ指数が+10.5%と指数に対してまちまちでした。

FOMCが予想されていた0.25%の利上げで通過し、あく抜けっぽく全面高となりました。ウクライナの戦況は膠着状態となり、NATO加盟国まで戦線が拡大することもひとまずなさそうで、マーケットの注目度は下がってきたと思います。コモディティは今週大きく調整しました。

www.bloomberg.co.jp

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マザーズ指数が木・金の2日で8%も上げましたが、freeeやSanSanなどこれまで売られてきた大型ハイグロース株が目立って強くてどうもショートカバーのように見えるし、前回のリバウンド(2/25~3/1)はたった3日で終わってそこから逆戻りしたからなあ……。今回も信頼できないと思いつつ、直近で手じまったものを買い直したりしてポジションサイズはいくらか戻しています。なお週後半のベストな行動は大型ハイグロースを薄く広く買うか、マザーズ指数を買うかだったと思います。キャプチャは金曜日の新興銘柄のリストで、寄りで買ってもそこから十分な値幅を取れる状況でした。この相場のパターンとして覚えておきたい。

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今週の取引

6226 守谷輸送機工業 (-)

3/17上場。物流施設などの荷物用エレベーターを製造・保守する会社です。社長のインタビュー記事を読んで面白いと思って買いました。

www.nikkei.com

まず受注状況については、物流施設の新設ラッシュにともない荷物用エレベーターの需要も伸びており、記事に以下の発言があります。

現在、受注しきれない状態が続いている。21年3月期末の受注残高は年間売上高を超える見込みだ

新規上場申請のための有価証券報告書」によると3Q時点の受注残が110億。FY22/3の業績予想が売上140億なので、4Qに30億は上積みできて、豊富な受注残を持って来期を迎えられることになります。

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また、工場の生産能力については前出の記事に以下の発言があります。

本社工場の設備更新や合理化に加え、近くに工場を新設し23年までの稼働を目指す。それだけでは足りないので、関東で新工場を新設する。2つの工場新設で生産能力は20%増加するとみている

今あるのは本社工場と宇都宮工場の2つのようで、さらに2つ工場を作って20%しか増えないの? と思いますが、ともかくこの2つの工場はそれぞれ2023年5月と2024年9月に竣工が予定されています。

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FY24/3、FY25/3にそれぞれ生産能力が増加し、(そのとき十分な受注があればですが)売上もそれに応じて伸びると期待できます。ただFY23/3は本社工場の設備更新だけになるので、生産能力に売上の伸び方が制約される可能性があります。そこのところはよくわからず。

保守は毎年新たに設置したエレベーターの台数が積み上がっていくストック性のあるビジネスで、今期は台数で+5.4%、売上で+6.1%が見込まれています。来期以降も同じようなペースで伸びていくものと考えられます。

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比較対象となる上場企業は少ないですが、事業内容がもっとも近いのはフジテックで、過去3年間のPERは平均18.9で推移しています。他にはジャパンエレベーターくらいですがこちらはバリュエーションを比較する対象にはなりづらいです。少なくとも相対的に見て割高なわけではないと思われます。

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まとめると、地味で成長性もないと思われそうな会社ながら、向こう2~3年は業績が伸びる可能性が高く、そこにギャップがありそう。成長ペースがそこまで高いわけではないが、3年後にEPS100円、PER15で評価されて1500円くらいのイメージはできるのでは。東証二部のIPOにしては吸収金額が37.7億と大きく、需給が悪いのがネックで、目先の値動きには不安があります。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 220,722,516円
  • 前日比 +3,733,020円 (+1.72%)
  • 月初比 +5,536,535円 (+2.57%)
  • 年初比 -33,113,018円 (-13.05%)
現物

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信用

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[今週のトレード] 2022/3/11

今週の資産推移は-4.0%(-836万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-2.5%、マザーズ指数が-7.5%と指数に対してまちまちでした。

依然としてウクライナの状況に振らされるボラタイルな状況が続いています。今週は戦線はあまり動かず、要人の発言やネゴシエーション(外相会談など)が注目されました。引き続き資源株や商社といったセクタが選好されており、グロースやシクリカルは売られています。今後の推移については、ロシアはキエフを陥落させることはできるがウクライナ全土を掌握することは難しいだろう、傀儡政権を樹立しても国民の支持は得られず内戦状態に移行するだろう、主張に隔たりが大きく終戦には時間が掛かりロシアへの経済制裁も長期化するだろう、というあたりが専門家の多数派意見のようです。

www.bbc.com

エネルギー不足および資源高からのスタグフレーションがとくにEUで懸念されるようになり、イギリスのトラス外相が「対ロシア制裁をさらに強化する必要がある」と発言するなどロシア許すまじ、もっと過酷な制裁が必要だというのが世界の風潮っぽくこの調子だともっと返り血を浴びることになりそうです。こんなわけのわからない戦争から不景気になったらたまらないな。

www.pictet.co.jp

月曜日と火曜日にきつめの下げがあり、またいくつかポジションを落として、ついでに三井松島を売ってかわりに商社と海運を申し訳程度に買いました。ポートフォリオはわずか20銘柄と1年前の半分くらいの数になりました。

今週は指数ヘッジの日経平均先物ロールオーバーするタイミングでしたが、次の限月ではなくETFに切り替えました。今年の先物の利益がはやくも過去3年間の繰越損失に到達してしまい、ここからは税金がかかります。去年から大きめの含み益を持ち越したため、今年はここまで資産減ながら個別株の確定損益はプラスになっており、損益通算できるようにしておきます。今後さらに相場が下げて、個別株で損失&指数ヘッジで利益というパターンも考えられますし。先物のキャプチャが無くなっているのはそのためです。

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ところでふと思いついてリスクの取り方をグラフに描いてみたところ、思ったよりもはっきりとトレンドが出ていました。他の人たちがままやるように一気にポジションサイズを半分とかゼロにしたりはしないし、マーケットの状況に後からついて行くような形で調整するのでこういう推移になるみたい。

こうやって見ると(1)コロナショックの下げはじめに指数ヘッジの積み増しで対応しようとした、(2) コロナショック後にリスク量を戻すのが遅かった、の2点がやはり悔やまれる点で、(2)はまあ仕方ないとしても(1)は完全にNGな行動をしており当時の自分は何をやってるの、これでよく退場しなかったなと思わされます。去年11/17からのポジションの落とし方は後知恵ながら遅いように見えるし、良い相場が続くと贅肉みたいなポジションが積み上がるのでそいつらに対する保有効果にとらわれないようにしましょうってのは常に自覚したほうがよいんだろうなあ。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 201,147,961円
  • 前日比 -758,789円 (-0.38%)
  • 月初比 -14,038,020円 (-6.52%)
  • 年初比 -52,687,573円 (-20.76%)
現物

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信用

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[今週のトレード] 2022/3/4

今週の資産推移は+0.3%(+61万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-1.7%、マザーズ指数が+3.3%と指数に対してまちまちでした。

週明けから堅調で木曜未明にはパウエル議長が0.25%の利上げを示唆する発言をしてようやく希望が見えてきたところ、金曜の午前中にロシアがウクライナ原発を攻撃して一気にリスクオフに。自分の資産は最初の2日で+1100万増えて、残りの3日で同じだけ減ってトントンくらいとなりました。ウクライナ情勢はキエフ陥落まで織り込んだだろうし、マーケットの注目も薄れていくだろう……と思ったらまったくそんなことはなかった。

jp.reuters.com

www3.nhk.or.jp

ロシアの全面侵攻から資源株、電力株(原発再稼働の期待から)、コモディティETFなどが買われており、観測範囲でもこれらのセクタに素早く資金を移した人たちは下げ相場にありながらパフォーマンスを上げています。自分はこういうトレードは不得手ですが、今までやっていたプログラマーの仕事が終わって今月から無職状態になり、株に時間をすべて使えるようになって、少しは資金を割いて取り組んでみたいと思いました。今週は石炭相場を見て三井松島だけ買えました。

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ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 209,506,846円
  • 前日比 -6,940,001円 (-3.21%)
  • 月初比 -5,679,135円 (-2.64%)
  • 年初比 -44,328,688円 (-17.46%)
現物

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信用

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先物

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2022年2月の振り返り

そんなわけで今月も振り返りの記事を書きます。

パフォーマンス

2月は指数にも勝ててそこそこのプラスで終われました。1月はなにをやってもダメで、さっぱり勝てる気がしない絶望感がありましたが、2月はそれに比べたら難易度がマシにはなりました。RPGのボスで最初は無敵状態だけど途中からダメージが通るようになるやつがいますが、1月から2月への変化はああいう感じ。決算シーズンの通過後はグロース株でも業績の良いものやより割安なものが買われるようになり、メリハリが付いてきたと思います。

去年11/17からのドローダウンは年末の出金を調整して-16.6%となりました。同期間の指数はTOPIX-7.4%、マザーズ指数-38.3%。これを埋められれば一息付けるところですが先は長い。

ポートフォリオ

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ポートフォリオの一覧表、これ手作業で作るのめんどいから少しでも自動化したいな……。まず今月のパフォーマンスの内訳をざっくり出すと、

  1. 月の途中で買ったもの: +300万 (#3, #4, #10, #11)
  2. 月初から持ってたもの: +530万 (1.の4つ以外)
  3. 短期トレード: +340万 (表には含まれていない)
  4. 指数ヘッジ: +100万

1.は決算の内容を見てポートフォリオに入れたもの。

2.は月初に26,289万あったところ+530万で、ポジションサイズに対して+2%くらい。デコルテ、新日本科学を決算前にある程度買っておいて、決算後の上げを取れたのが大きく寄与しています。また、決算がダメだったシャルレを決算発表直前に全量てじまったこと、イノベーションを1000株に減らしておいたことで損失を減らせました。同じく決算がダメだったSTIフードとシダックスはそのまま食らっています。

3.は月の途中で建てて月末までに手じまったもので、ほとんどが決算ギャンブルです。

2月の利益は半分以上を1.と3.で稼いでおり、決算ギャンブルや決算後のモメンタムトレードにもっと大きな資金をアロケートしたほうがよいのかも。2021年の約定一覧を集計したときも同じような結果が得られて、より短期のポジションのほうが資金効率が良かったです。期待値のなくなったポジションを漫然と引っ張っちゃってるケースが多いのだと思う。

日本株マーケット

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2月のファクターを見ると、グロースよりバリューのほうが強かったのと、これまで売られていた銘柄が反発したリバーサル相場だったことがうかがえる。「高今期経常利益変化率」あたりが上位にいるのは決算後に内容の良かった銘柄が買われたことがあらわれていると思います。1月ほどハッキリした傾向はなくて、たしかにそのときどきで買われるものがころころ変わった1ヶ月でした。

ウクライナ情勢の悪化で利上げの折り込みが巻き戻されていて、目先はグロース優位になると言う人が多いです。来月はまるっと変わったグラフになるかもしれず、1月からのイメージを引きずらないようにしたほうがよさそう。

あと、指数がマイナスだったわりに全体的に数字が高いように思うけど、これはなぜだろう……。(株マップの「ファクター別指数ランキング」前月比をそのまま貼り付けています)

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海運、鉄鋼がトップ2。高配当株が選好される環境で、いずれも決算にあわせて増配が発表されたのが大きかったように思います。資源株やエネルギー株も強く、自動車や半導体などシクリカルな製造業は売られました。先月強かったトヨタも今月-4.8%と指数に劣後しています。

所感

  • 今回の決算シーズンは売りのほうが勝ちやすく、小型で期待の入った決算をショートでまたげば期待値があったように見えました。グロース株のバリュエーションが切り下がる局面で、決算発表はその契機になりやすいというのがあるのかも。コンセンサス通りの決算を出したのに20%くらい下げて、PERはそのまま元に戻らない、みたいな。保有していた株で言うとイノベーションはこれからPER13のままで、PER20台にはなかなか戻らないんじゃないかと思います。ショートにはどうも抵抗感があって、決算ギャンブルはほぼ買いのみでやっていますが、ショートも選択肢に入れられるようにしたい。

  • 2月の後半はウクライナ一色となりましたが、現地の戦況とマーケットの動きはさほど一致せず、キエフへの侵攻が始まったと思ったら強烈にリバウンドしたりするし、自分の見立てで裁量トレードしたらこりゃ絶対負けると思いました。TwitterのTLには果敢に指数を売り買いして勝っている人たちがいるけれどあれは特殊な能力だし、自分とは見ているものが違うのだとおもう。