駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

駄犬の株ログ

「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」(アーヴィング=フィッシャー, 1929年)

[今週のトレード] 2020/7/3

今週の資産推移は-0.0% (-3万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-1.6%、マザーズ指数が-6.6%と指数に対してアウトパフォームでした。

ようやくというべきか、アンジェスが今週-22.0%、テラが-7.1%、PSSが-22.9%と崩れて小型新興全体も道連れにされる1週間でした。マザーズ指数は木曜日に-5.0%も下げてかなりきつい雰囲気になりました。しかし日経平均は今週-0.9%と相対的に強く、アメリカはダウ+3.2%、NASDAQ+4.6%とこちらも強かったです。

今はチャラい銘柄をそこまで持っておらず、明治機械が今週+26.8%と上げたおかげもあって今週はトントンくらいでしのげました。マザーズのリバウンドもあからさまに頭打ち感が出てきましたし、コロナ感染者数がまた増え始めており、目先は強気になりづらい状況に感じます。日本の小型新興は個人のセンチメントに左右されがちですからね。

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今週の取引

3633 GMOペパボ (+6,129,747)

買い玉を手仕舞い

先週から少しずつ売っていて、今週ですべて売り切りました。ここはレンタルサーバを筆頭に成熟した事業が多く、足下でEC関連のサービスが好調とはいえそれでそこまで業績が伸びるわけではなく、FREENANCEはまだ時間が掛かるし、半月で2倍になる値動きにまともな説明は付けられないと思います。謎のGMOバブルで吹き上がっただけのことで持続可能な株価と思えず、いったん売りました。できれば新興市場の急落タイミングで買い直したい。

約定履歴を集計したら613万も取れてて驚きました。コロナショックからの回復に大きく貢献してくれてありがたいことです。

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4187 大阪有機化学工業 (-)

新規に買い玉を立てて持ち越し。

7/2(木)に2Q決算発表。上方修正済みのため数字自体にはサプライズはなかったのですが、決算説明資料を見て買いました。2Qまでの増益はほぼ原材料安で説明されるのですが、この大半はナフサ安の恩恵であると思われ、ナフサ価格の推移を見ると次の3Qまではこの恩恵が続くと期待できます(ただ日経の記事にあるように足下では戻してきており4Qは怪しい)。また、2Qまでの進捗率や過去の開示の傾向を見ると3Q決算と同時で上方修正が出てくると思われます。

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www.nikkei.com

資料にはEUV向けのレジストが販売増加と記載があり、EUV関連の会社に高いバリュエーションが付いたりする相場なので(レーザーテック、ホロン、東洋合成など)、今後EUV関連と認知されてその文脈で買われる薄い期待があります。ただEUVレジストのマーケットサイズは小さく、少なくとも当面は収益貢献しないはずです。

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株価が上昇トレンドの最中にあり、たまには苦手なモメンタム投資のポジションを意識的に取ってみよう、ってのもモチベーションの1つです。モメンタム投資のつもりなので買値から10%下がったら機械的損切りします。

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ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 81,134,344円
  • 前日比 +3,901,534円 (+5.05%)
  • 月初比 +1,108,180円 (+1.38%)
  • 年初比 -8,402,846円 (-9.38%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/6/26 GMOバブル

今週の資産推移は+2.9% (+231万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-0.3%、マザーズ指数が+0.4%と指数に対してアウトパフォームでした。

なぜかGMOバブルが発生しGMOの子会社がS高を連発、ポートフォリオに入れているGMOペパボも今週+48.5%という驚異の上昇率となり、今週のプラスはGMOペパボ1銘柄で稼いでいます。後付けで上昇の思惑(親子上場の解消が云々みたいな)が語られていますが特に理由なんてないんじゃないかな。少しずつ売って2500株から600株まで減らしました。

kabumatome.doorblog.jp

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コロナのせいで四季報の発売日が後ろ倒しになって有報の開示ラッシュと被り、この週末は仕事もやっており手が回らない状態になってます。四季報は後回しで有報を拾い読みしてますがそれもろくにできていない。今年は四季報予想と実際に出てくる決算に乖離が大きそうで、特に小型株はギャップを取れないかなと思っており、四季報もちゃんと読むつもりです。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 81,164,511円
  • 前日比 -1,868,443円 (-2.25%)
  • 月初比 +4,782,656円 (+6.26%)
  • 年初比 -8,372,679円 (-9.35%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/6/19

今週の資産推移は+2.4% (+182万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+0.8%、マザーズ指数が+4.4%と指数に対してまちまちでした。

先週ばたついたもののあっさり持ち直し、VIXも30近くまで落ちてきてバブル継続っぽくなってます。日経平均22000円くらいで横ばいになって業績相場に移行してくれるといいんですが、本当に今の指数を維持できるのかどうか。来月は仕事がヒマになるので、久々に株に専念できる時期になりそうです。

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ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 78,851,523円
  • 前日比 +1,177,154円 (+1.52%)
  • 月初比 +2,469,668円 (+3.23%)
  • 年初比 -10,685,667円 (-11.93%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/6/12

今週の資産推移は-2.5% (-198万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが-2.6%、マザーズ指数が+0.3%と指数に対してまちまちでした。

バブル地合の中、木曜夜のダウが史上4番目の急落となりVIXも一気に40オーバー。3月の暴落を彷彿とさせる動きでしたが、翌日の日本は寄り底の展開でした。木曜日の場中にダウ先物が半分くらい下げていて、前日に織り込んでいたのもありますが、終わってみればTOPIX-1.1%、マザーズ指数-0.8%という小さな下げ幅となりました。

www.nikkei.com

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自分は金曜日に気合いの入ってない建玉を手じまって、買いポジションを1.03億から0.85億に落としました。寄りから30分くらいで売ったので、日中で一番安いところで売っちゃっています。一発目はリバることに賭けてせめて10時まで待てればもう少し高く売れました。金曜日は強さを感じさせる動きで、どちらかというとバブル継続という雰囲気でした。ただ一度こうなるとボラも上昇してごちゃごちゃした動きになるし、もう1~2発くると小型新興も怪しくなってくるでしょう。来週は要警戒です。

金曜日の急落局面では相場の主役になってる銘柄のほうが強く、アンジェス、AI Inside、弁護士コム、レーザーテックあたりは前日比プラスでした。地味な小型は暴落でポジション落とそうとして売るやつが一定いるのに対して、注目されてないから買うやつはいなくて下げる。主役銘柄は売るやつも多いけど押し目を待っていた向きの買いも入る、みたいな話なのかな。あらためてモメンタムに乗れるやつが勝つ相場だと思いましたし、モメンタムに乗るのが苦手なら苦手なりにやりかたを考えないと。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 77,028,415円
  • 前日比 -1,468,720円 (-1.87%)
  • 月初比 +646,560円 (+0.85%)
  • 年初比 -12,508,775円 (-13.97%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/6/5

今週の資産推移は+3.4% (+263万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+3.1%、マザーズ指数が+1.4%と指数に対してアウトパフォームでした。

先週から外国人投資家が買いに転じており、大型主導で指数はガンガン上がるけど個別は置いて行かれる相場。日経平均は今週+4.5%でした。このパターンだと股割きになって指数ヘッジのマイナスにポートフォリオのプラスが負けることが多いですが、今週はなんとか付いていっています。

相変わらず決算への反応が緩いんで、決算ギャンブルを延長戦みたいにやっていて、あとはやっぱりここから不景気になると思うんで不景気に耐性があるやつにポートフォリオを組み替えていこうとしています。

今週の取引

3611 マツオカ (-1,009,621)

買い玉を手仕舞い

ここは決算発表から1週間くらい時間差があって決算説明資料が出てくるんですけど、やっと出てきたのを読んで内容がネガティブで売りました。コロナでアパレルへの影響が出ている中で株価がコロナ前まで戻しているのもちょっと違和感がありました。

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3688 CARTA (+99,258)

買い玉を手仕舞い

2Q決算前に外そうと思っていたポジションで、ここもこの相場のおかげでコロナの前くらいまでリバウンドしてしまってちょっと早いけど売ろうと思って売りました。ここは業績が1Q偏重で、前期が15ヶ月の変則決算だった影響で1Qの決算短信は1ページ目がやたら見栄えのよい感じになりました。でも2Qは9割方大きめの減益(前期比)で出てくるんで2Qの決算を買いでまたぐのは避けようと思ってたんですね。

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ネット広告とはいえ不景気で影響を受けるシクリカルな事業の会社で、あまり積極的に持ちたくないというのもあります。

サマリー
  • 評価額合計 79,012,062円
  • 前日比 +1,124,844円 (+1.44%)
  • 月初比 +2,630,207円 (+3.44%)
  • 年初比 -10,525,128円 (-11.76%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/5/29

今週の資産推移は+0.6% (+42万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+5.8%、マザーズ指数が+6.0%と指数に対してアンダーパフォームでした。

5月の資産推移は+13.4% (+902万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+6.8%、マザーズ指数が+24.1%と指数に対してまちまちでした。

緊急事態宣言の全面解除でトレンドが変わることもなくバブル継続、日経平均は一時22000円を越えました。今月のパフォーマンスは+13.4%となりTOPIXマザーズ指数の真ん中くらいでした。日経平均先物のヘッジ売りで-5%、決算ギャンブルで+3%程度寄与しています。

今週の取引

6369 トーヨーカネツ (-)

新規に買い玉を立てて持ち越し。

1941年創業のメーカー。長らく原油LNG貯蔵タンクを主力としてきましたが、最近になって物流ソリューションが主たる事業になっています。マテハンといわれる、物流施設における仕分け、ピッキング、搬送などの仕組みを他社製品も組み合わせて構築し、コンサルから運用サポートまで一気通貫で面倒見ます、というビジネスです。顧客はカルビーイトーヨーカドーアスクル、空港など(Webサイトおよび有報の記載から)。

ここは決算短信に四半期ごとの受注残の記載があります。物流システムの受注残が順調に伸びており、今月発表の本決算でも好調なのを確認できて買いました。今後の景気悪化が懸念される状況のため、受注から納品までのリードタイムがあって、足下の業績の見通しがある会社のほうが買いやすいです。

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首都圏の物流施設のキャパは逼迫しており、CBREのレポートには「2021年は、現時点の計画では65万坪と2019年を上回る大量供給となる見通しである。」との記載があります。受注残の伸び方にはこのあたりの状況が反映されているのではないかと思います。

www.nikkei.com

www.cbre-propertysearch.jp

資産バリュー株として評価できる企業でもあります。本決算の決算短信から数字を拾うと、現預金115億、売掛金154億、土地106億、投資有価証券80億で計455億に対して負債合計が263億。差し引いて192億と時価総額の198億とそう変わらない数字になります。配当金を最低100円とするとコミットしており、ここから株価下落したときは配当利回りが下支えになると期待できます。

ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 76,381,855円
  • 前日比 -201,562円 (-0.26%)
  • 月初比 +9,023,079円 (+13.40%)
  • 年初比 -13,155,335円 (-14.69%)
現物

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信用

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先物

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[今週のトレード] 2020/5/22

今週の資産推移は+6.1% (+434万)でした。同期間のマーケットはTOPIXが+1.7%、マザーズ指数が+10.4%と指数に対してまちまちでした。

バブル継続でマザーズ指数はついに年初来プラスになりました。日経平均が垂れたタイミングでもさほど付き合わず、戻すときも先に戻すので本当に強いんだと思います。ただ今週+10.4%という数字はアンジェスが今週+24.6%と強かったことが大きく、自分の見ている範囲では指数通りというほど強くはなかったです。そろそろいいところまで来たと思うし、タイムラインでは新興銘柄を手じまって降りる人が出てきました。

今週の取引

3676 デジタルハーツ (-1,208,658)

買い玉を手仕舞い

5/19の本決算で出てきた内容が悪かった。エンタープライズセグメントの成長に期待していたものの期初の55億売上予想に対して約9%のビハインド、利益も通期赤字という着地になりました。4Qは買収した子会社が寄与しての数字で、ここから先は成長のポテンシャルが大きくない(他の会社を買収したりすれば別ですが)ため、全社への業績の寄与も期待したほど伸びないように思われます。資料には前期4Qの業績の悪さをぜんぶコロナのせいみたいに書いてありますが、それほどコロナの影響がある事業内容と思えずそこも不信に感じました。

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あとはIT業界もこれから景気が悪くなっていくと思っていて、ITと広く括られる会社の中でも、受託メインの会社はここからは積極的に保有したくないんですね。リーマンショックの後に受託のシステム会社はおしなべて業績が落ちたのですが、今回も同じことが起こる懸念があります。

7685 BuySell Technologies (-)

新規に買い玉を立てて持ち越し。

少し前から監視リストに入れていた銘柄。1Q決算が悪くて売られ20%ほど下げたのを買いました。顧客から貴金属やブランド品などを買い取り、自社ECサイトやオークションで販売するという一見ありふれた事業内容の会社ですが、ここが特徴的なのは出張買取が主力で50代以上の顧客が75%を占めるという点です。遺品の処分や生前整理に使われているそうです。

P/Lを見ると同業他社に対して原価率が低く、バリュエンス(SOU)の75%に対してここは34%です。街の店舗で買い取る業態だと近隣の競合店との競争もあるだろうし概ね相場通りの価格で買うことになるけど、出張買取で顧客も高齢者となると買いたたけるんだと思います。

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前期の営業利益率は7%程度と低いですが、知名度向上のため宣伝広告費にコストを割いていることが大きく、前期は売上128億に対して26億を充てています。toCのビジネスで宣伝広告費を多めに使う業態だと思いますが、バリュエンスだと売上378億に対して8.3億の宣伝広告費で、ここは相対的にかなり大きいです。バリュエンスはWeb広告主体ですが、ここはテレビCMなどマス広告を使っているという違いもあります。今後成長に従って宣伝広告費の割合が低くなっていくとそのぶんが利益に回ることになるはずです。

足下ではコロナの影響があり、出張買取の件数が20~40%程度減少していると資料に記載されています。ただ国内のコロナはひとまずは収束に向かっており、緊急事態宣言も徐々に解除されている状況です。株価1,764円は公募価格1,930円よりも安い水準で、時価総額も121億と、コロナの影響が長期化せず業績が戻るなら割安とおもいます。

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ポートフォリオ

サマリー
  • 評価額合計 75,959,670円
  • 前日比 +486,027円 (+0.64%)
  • 月初比 +8,600,894円 (+12.77%)
  • 年初比 -13,577,520円 (-15.16%)
現物

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信用

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先物

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